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言われるがままに作るのではなく、顧客に寄り添い提案する。エネルギークラウド事業部のプロジェクト推進事例

ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、エネルギーの4D革命 * を推進するエネルギーテック企業です。私たちの提供するプロダクトには「電気・ガス小売事業のマーケティング支援」「家庭・企業向けデマンドレスポンス(DR)サービス」「電気自動車(EV)ユーザー向けサービス」「再生可能エネルギー(RE)業務支援サービス」があり、これらのSaaSプロダクト群を「エネチェンジクラウド」として提供しています。

前回の記事では、このプロダクトを担うエネルギークラウド事業部のビジネスモデルや業務内容について解説しました。今回はエネルギークラウド事業部におけるプロジェクトの進め方の特徴や具体的なプロジェクトの事例について、PM/Webディレクターの柏熊 淳也とI * 、鶴谷 幸士に話を聞きました。

* DEREGULATION(自由化)、DIGITALIZATION(デジタル化)、DECARBONIZATION(脱炭素化)、DECENTRALIZATION(分散化)。
* Iさんは記名なしでのご登場となります。

BtoBtoCだからこそのプロダクト開発スタイル

――まずは、エネルギークラウド事業部における仕事の進め方の特徴について伺います。ENECHANGE社内の他の事業部と比較すると、どのような特徴があると思いますか?

柏熊:エネルギークラウド事業部が扱う「エネチェンジクラウド」は、私たちからサービスをエネルギー事業者に提供し、そのサービスを用いてユーザー向けの施策に活用してもらうというBtoBtoCのビジネスモデルです。一方、他の事業部が提供する電気・ガス見直しサイト「エネチェンジ」やEV充電サービス「EV充電エネチェンジ」などは、ENECHANGEがユーザー向けにサービスを提供するというBtoCのビジネスモデルになります。

両者の差として一番大きいのはステークホルダーの違いです。BtoCのビジネスモデルの場合、ユーザーを第一に考えてユーザーの声を拾い、それを開発に活かしていくことが基本的な流れになります。

私たちエネルギークラウド事業部ももちろんユーザーのことを大切に考えているのは間違いないのですが、BtoBであるため直接的にやり取りをするのはクライアントの担当者です。極端なケースでは、「私たちENECHANGEとしてはユーザーのためにAの方針を選びたいけれど、企業の担当者がBの方針を選びたいと思っている」こともあります。

しかし、こんなときにクライアントの御用聞きになって安易にBを選んではなりません。私たちが最終的に達成すべき目標は、その会社が「エネチェンジクラウド」を通じて事業を成功させることです。Aの方針のほうが成果の出る見込みが高いのであれば、その旨をクライアントに説明し、説得する必要があります。クライアントと並走しながら、どうすればよりユーザーにサービスを利用してもらえるか、契約数が増えるかなどを考える面白さがありますね。

鶴谷:私たちはエネルギー事業者に向けてサービスを提供するシステムベンダー的な役割ではあるものの、クライアントから「これをやってください」と依頼されるというより、「こういうことを実現したいのですが、良い案はありますか」と相談されるケースが多いです。

▲エネルギークラウド事業部 PM/Webディレクター I

I:プロジェクトの進め方も、クライアントに合わせて調整します。ウォーターフォール開発やアジャイル開発、その折衷のようなスタイルなどさまざまです。

――その環境で働くことによって経験できることや習得できるスキルはありますか?

鶴谷:まず、この事業部では小規模な案件から大規模な案件まで幅広く存在しており、働く人のスキルに合わせてタスクを割り振ってもらえます。私は前職でWeb制作のディレクションをしていたのですが、システム開発のディレクションはしたことがなく、未経験からの参画でした。最初は他のメンバーにフォローしてもらいながら小粒な運用の案件を担当し、徐々に規模の大きな案件を担当するようになりました。段階的に経験を積む過程で、成長できたと思います。

柏熊:私たちが取引をしているのは、電気やガスなどを提供する比較的歴史の長い企業が多いため、仕事を進めるうえでプロジェクトマネジメントやディレクション、ロジカルなコミュニケーションのスキルなどが求められます。エネルギークラウド事業部の業務を通じて、こういったスキルを習得できるのは大きいです。

I:私は前職でインハウスのWebデザインやWebマーケティング、SEO、Web広告などの施策を担当していました。ENECHANGEに入るまで、マネジメントやディレクションなどをやったことはなかったんです。ですが入社後は、プロジェクトマネジメントやプロダクトマネジメント、ディレクション、カスタマーサクセスなど幅広い業務を担っています。本人の希望とやる気次第でなんでも挑戦していける環境です。

事例①:エネルギー業界の先駆者的なプロダクトの開発

――具体的にどのような案件を推進してきたか、事例について共有してください。

柏熊:私は入社してから現在まで、業界最大手のエネルギー事業者向けのサービスを担当しています。この案件は私の参画よりもだいぶ前、エネルギークラウド事業部そのものが立ち上がるときに、エネルギー業界で先駆者的に始まった案件でした。この事業者向けに作ったサービスがその後に他の事業者にも横展開されていて、利用企業数もかなり多いです。

この案件については、初期開発はもちろん終わっています。現在はユーザーの申し込み数やアクセス数を向上させるために、新しく扱う商材の申し込みフォームを作ったり、デザインのリニューアルをしたりといった対応などを行っています。基本的にはアジャイル開発のスタイルで進めています。

毎月、クライアント企業から「こういう施策を実現したい」という要望が届きます。その要件をもとに方針を私たちが提案し、2週間に1回のサイクルで機能をリリースして、サービスを成長させていくような流れです。

▲エネルギークラウド事業部 PM/Webディレクター 柏熊 淳也

2週間で一連の開発が進むので、比較的スピーディに案件を動かしていかなければなりません。2〜3日ほどで要件をある程度決める必要があるため、仕事をうまく進める段取りが大事です。一方で、システムの不具合が発生すると影響が大きいため、慎重になるべきところでは入念な確認が求められます。この案件に携わるうえで、私は緩急をつけた対応を心掛けています。

また、この案件では月次でクライアントにサービスの分析レポートを提出しています。現状のサービスの機能や実施した施策の内容をベースとして「○○を実施することで、○○の数値がより向上する見込みです」といった情報を共有します。クライアントと並走しつつ施策を推進し、その結果を定量的に分析したうえでさらなる改善を行うという好循環を回せています。

事例②:ユーザーのエンゲージメント向上のためのマーケティング施策

――他の事例についても教えてください。

鶴谷:ある電力会社から「自社のサービスに登録しているユーザーのエンゲージメントを上げたい」という、マーケティング的な要素を含んだ依頼がありました。この施策の背景には、2016年に開始された電力の小売全面自由化があります。これにより、すべての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。

そこで、この電力会社は自社サービスのユーザー向けに、特定の条件を満たした会員になると得をするようなプランを提供しました。その会員になってもらうよう、ユーザーに対して訴求をするという案件です。実施する施策のディレクションやシステムの開発を、エンジニアと一緒に進めました。

すでにユーザーになっている人に向けた施策であったため、ユーザーの属性をもとに個別でカスタマイズした情報を出力して訴求することが求められました。また、訴求の方法としてWebやメール、電話、紙のダイレクトメール、SMSを使って送るなどさまざまな選択肢がありました。多種多様な実現手段があるなかから、どのような手法が最適なのかを模索しながら、仕様を決めていく作業が大変でしたね。

加えて、マーケティング施策でありつつ個人情報を扱うため考慮することも多かったです。クライアントや社内のエンジニアと連携しながら、案件を進めていきました。そして結果的に、ユーザーのエンゲージメント向上にも結びつきました。非常にエネルギークラウド事業部らしい案件だったと思います。

▲エネルギークラウド事業部 PM/Webディレクター 鶴谷 幸士

「企業やユーザーの課題を解決したい人」にぜひ来てほしい

――エネルギークラウド事業部で働いていることで、みなさんのキャリアにはどのような好影響があったと思いますか?

I:前職で私は「1人広告宣伝部」のような働き方をしており、「今後も、今の業務の延長線上でキャリアを築いていくのかな」と思っていました。ですが、ENECHANGEに入社してエネルギークラウド事業部で働くことで、先ほども述べたようにかなり幅広い業務領域を担当できました。これまでのキャリアで積み上げてきた知識を活かせるだけではなく、新しいことに積極的に挑戦できる楽しさもあるので、私自身のキャリアの道がどんどん拓けているように思います。

柏熊:私はもともとENECHANGEにエンジニアとして入社し、働いているなかで現在のディレクター業務にも挑戦するようになりました。前職までは業務システムの開発に携わっていたため、不特定多数の人が使うサービスを開発するのはENECHANGEが初めてだったんです。

そういったサービスを開発することの大変さや面白さを知り、非常に良い経験ができていると感じます。また、アジャイル開発のスタイルで案件を進めるのも初めてだったため、推進するなかでプロジェクトをうまくマネジメントする知見が身につきました。

鶴谷:ENECHANGEは本人のやる気があれば、積極的にさまざまな仕事を任せてもらえる環境です。私の経験で言うと、入社前まで分析系の業務やシステム開発のディレクションなどに携わったことはなかったのですが、入社後に他のメンバーから教えてもらいつつ、一通りの仕事はできるようになったと思います。その他にも、ENECHANGEに入ってから学んだことが多いです。

I:鶴谷さんは、自分から手を挙げて積極的にレポート作成や解析業務を担当してくれましたよね。自分でキャッチアップをしたり、不明点を他の人たちに聞いたりしながら、かなり主体的に学んでくれたと思います。

――最後に、転職希望者に向けてみなさんからメッセージをお願いします。

I:クライアントであるエネルギー事業者の課題を解決することが楽しいとか、やりがいを感じる人にとって、すごく向いている職場だと思います。ぜひ、転職先の選択肢としてENECHANGEを選んでいただいて、一緒に働きましょう。

鶴谷:私はもともと未経験から今の仕事をスタートしているので、やる気のある方ならばぜひ挑戦してほしいです。もちろん、業界知識やプロジェクトの進め方などを入社してから身につける必要はありますが、現時点でのスキルの有無よりは、自発的に学んで案件を推進していく姿勢のほうがよほど重要だと思います。「やったことがない仕事にも積極的に取り組んでみたい」というスタンスで入社してもらえるとありがたいです。

柏熊:エネルギークラウド事業部においては「エネルギー事業者やユーザーに寄り添うというマインド」がスキル面よりも大事だと思っています。私たちの事業部にはさまざまなキャリアのバックボーンの人がいますが、みんなが成果を出して活躍できています。個々人のやる気が尊重される文化や、わからないことを素直に聞いて教え合う文化があります。世の中の役に立つ仕事に前向きに取り組みたい方にとって、とても良い環境です。

最後までお読みいただきありがとうございました!
エネルギークラウド事業部全体に関しては、以下の記事にまとまっておりますので、まだご覧になっていない方は併せてお読みいただければ幸いです!

大手企業から新電力まで、幅広いクライアントと向き合う。エネルギークラウド事業部ならば、"業界全体"を支える仕事ができる | ENECHANGE株式会社
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■ENECHANGEについて 私達ENECHANGE(エネチェンジ)は、「エネルギーの未来をつくる」というミッションを掲げ、エネルギー領域のDXを加速するプラットフォームになることを目指して事業を推進する、日本を代表するエネルギーテックカンパニーです。 ENECHANGEは、代表取締役CEOの城口洋平がイギリス・ケンブリッジ大学工学部博士課程にて取り組んでいた電力データ解析研究を活用して、2015年に創業しました。その後に急速な成長を遂げ、2020年末には東証マザーズ(現在の東証グロース)へ上場しています。 詳しくは、会社のホームページをご覧ください。 https://enechange.co.jp/company/
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