エディア新卒1年目社員のKです。
先日、東京ゲームショウビジネスデイ2日目に参加してまいりました!東京ゲームショウというものにあこがれは抱きつつも、コミックマーケットのような長蛇の列に戦々恐々としており、また、海浜幕張という立地も相まって今一歩踏み出せずにいたのですが、今回はお仕事だよということで初めての参加と相成ったのでした。
~東京ゲームショウとは~
東京ゲームショウとは、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の主催によって開催される、コンピュータゲームをはじめとするコンピューターエンタテイメントの総合展示会です。初回開催である1996年は東京ビッグサイトで開催されていましたが、規模の拡大に伴って1997年の秋から幕張メッセへ移動し、2019年現在まで、幕張メッセを会場としています。略称はTGSで、本稿でもTGSという表記を用います。アメリカはロサンゼルス開催のE3や、ドイツはケルン開催のGamescomと並ぶ世界三大ゲームショウに数えられるそうです。
“会場最寄駅である海浜幕張駅のTGSビジネスデイ当日の様子”
~初心者が巡る東京ゲームショウ~
やってまいりました東京ゲームショウ!受付がHALL2の2階ということで早速向かいます。
“幕張メッセ中央エントランス”
エントランスをくぐると、大きな看板がお出迎えしてくれます。今年のTGSのキャッチフレーズは「もっとつながる。もっと楽しい。」ということで、ゲーム業界の流れが徐々にオンラインで、複数人で、という方向に向かっていることが示唆されていますね。
“TOKYO GAME SHOW 2019”
受付で印刷してきたWEBチケットと、名刺を提示して、入場券的なものを受け取りました。
“入場券のようなもの”
本当にTGS初心者だったため、今回は「会場を一周する」ことを目標に、TGSがどういう場所なのか、どういった作品や技術が今の、これからの流行なのかを見て回りました。
入場口をくぐって最初に現れたのは、ゲームスクールコーナーでした。単純に学校の紹介を行っている場所もあれば、学生たちが制作した作品を展示しているところもあり、お客をどうひきつけるのかを考えさせられるようなコーナーでした。3メートルはあるかという柱の一面にイラストが描いてあると、存在感も圧倒的で目を引きました。視覚情報に訴える宣伝はやはり効果的ですね。
“入場口から見たTGS”
遊んでいきませんかと誘われるがままに入ったブースは中国のSEASUNという会社のブースでした。
“メカロボットがテーマの新ゲーム「Code B.R.E.A.K.」に登場するロボット”
“美少女×カフェ×弾幕シューティング「ガール・カフェ・ガン」に登場するキャラと触れ合えるパネル”
“キャラクター育成型アクションゲーム「指先の江湖」と、課題をクリアしてもらえる扇”
初めてブースの中に入り込んだ形でしたが、小さなブースに一生懸命世界観が詰め込まれていて感動しました。他のブースにも目を引き付けて興味を持ってもらおうと様々な展示であふれかえっていました。SNS映えを狙った「photo spot」と言われている場所も用意されていました。Twitterなどをやっている方はCAPCOMのモンスターハンターワールドなどをタイムライン上で見かけたのではないでしょうか。
“「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」より、等身大ライザ”
“「仁王2」”
“「SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ」”
“「ミニ四駆超速グランプリ」”
“「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」”
ラクガキキングダムの試遊にも行ってきました!自身が作り上げたキャラクターがその場で動き始める姿には感動しました!ただ画力とセンスが問われますね…(笑)
“「ラクガキ キングダム」”
こちらの「NOXIAM」も試遊しました。VRとsteamが用意されており、途中までVRで遊んでいたのですが、VR酔いであえなく断念しました…。初心者向けのホラーゲームで、VRで暗い部屋を探して歩くのはなかなかの緊張感がありました。没入感で言うならホラーゲームはVRでこそ真価を発揮するゲームであると言えますね。
“「NOXIAM」”
他にもTGSにはドリンクを配布している場所や、充電スポットなどもありました。
“エナジードリンク「MONSTER」”
“エナジードリンク「DRAGON BOOST」”
キュートなキャラクターたちや、コスプレした方々、各社のコンパニオンの方々などもTGSの魅力の一つですね。
“TGSを彩る様々なキャラクター・コスプレイヤー・コンパニオンの方々”
TGSはゲームの祭典だと思い込んでいたのですが、ビジネスソリューションのコーナーが存在し、遊び手だけでなく、作り手にも発表する場が設けられていました。
いくつか見て回ったのですが、一番興味を引かれたのは株式会社エビリーのソーシャル動画データ及び分析サービス「kamui tracker」です。YouTuberを起用しようと考えたときに、だれを起用したらどの程度の再生回数を見込めるか。そういった分析データをもとにおすすめのYouTuberを選定したり、実際にYouTubeチャンネル管理や運用をサポートまでしてくれるというものでした。
実際にYouTubeに動画チャンネルを開設しているゲーム会社も多くありますし、配信で情報を開示・発表しているゲームも多くあります。そこにYouTuberの参入があるとより効果的な広告・宣伝となる場合も確かにあるなと感じました。時代に沿った事業という点で、真新しく、あると便利だなと感じる内容でした。
今回のTGSにもe-Sportsの大会が開催されていました。「東京ゲームショウ e-Sports」で調べたところ2011年から「大会開催」の文字が見受けられます。
“HALL9~11の様子。右側がe-Sportsステージ”
会場を後にするころにはカバンがパンパンになっていました!TGSでの配布物は、エナジードリンクやお水などの飲み物、広告や情報誌・パンフレットなどの印刷物、ピンバッチやうちわなどのグッズまで様々でした。試遊などをしながら約5時間ほどかけて、HALL1~11全てを見て回ることができました!
“TGS内の配布物でいっぱいのカバン”
~おまけ~
ライブで幕張メッセのイベントホールに何度かお邪魔したことがあるので、興味本位で休憩所とされているイベントホールに入ってみました。普段は満杯の姿しか見たことがなかったので、こんなに明るくてガラガラのイベントホールはとても新鮮でした。
“TGSでは休憩所として開放されていたイベントホールの様子”
~所感~
スマートフォンのゲームは、そのスペックからかスマートフォンのみの展開のものがほとんどでしたが、PS4や任天堂switch、steamのゲームはマルチプラットフォームに展開するのが主流となりつつあるようです。
ストリーミングについては、回線の強化や通信技術の進歩によって現実味を帯びてきています。NTTドコモのブースでは5G回線やクラウドゲームサービス「Hatch」が宣伝されていました。実際に「Hatch」でレースゲームを試遊してみましたが、リアルタイムで難なく対戦することができていました。今回のTGSではありませんが、GoogleのStadiaなどからもストリーミングでのゲームが徐々に進歩している様子は見受けられます。
VRについては、より充実した体験を求める方向に進んでおり、専用の椅子に座ることで振動を与えるものがいくつか見受けられました。2016年ごろから毎年のようにVR元年と呼ばれ続けている昨今、TGSのようなVRの長所や面白みといったものを知る機会が増えつつありますが、その値段と求められるクオリティの高さから、一般への普及はまだ伸び悩んでいるような印象があります。TGSでは「スタンドアロンHMDはVRマーケットの起爆剤になるのか?」というセッションが行われていました。これはOculus Questというオールインワン型のVRヘッドセットが話の軸にあったそうです。このOculus QuestはVRヘッドセットとコントローラーがセットになっていて、単体で手や体の動きもトラッキングできるそうです。視界だけでなく行動まで反映されるような、より充実した体験が比較的安価に手に入るようになれば、一気に普及して市場として花開くのかもしれません。
マルチプラットフォームや通信技術の進歩などは、やはりTGS2019のキャッチコピー通りで、世界中のいろんな人たちと皆で楽しむといったゲーム業界の指針を示す形となっていますね。また、VRの発展も含めて、時間や空間の”共有”がこれからのゲーム業界のテーマとなっていくのかもしれません。
☆編集後記☆
てっきりゲームばかりの展示会で、発売前のものが遊べるよというものかと思っていましたが、ビジネスの話や技術の発表、e-Sportsの大会もあれば、プレイしている姿を観覧する人たちもいて、ゲームを様々な視点から見ることができました。なによりその場にいるだけでワクワクするような空気で満ちていて感動しました!
また、ビジネスデイということもあり、比較的余裕をもってまわることができました。ゲームの関係者だからこその特権ですね。
初めてのTGSということで一通り回ることを目標としましたが、しっかりと見たいブースや試遊台を決めていくと、より一層楽しむことができそうです。ゲーム業界の発展を直に感じることができるTGSに、仕事としていくことができる未来が、あなたにも待っているかもしれません。