【入社エントリ】問いに向き合う仕事で培った視点と、「個人任せにしない」組織づくりへの挑戦 (後編) | 株式会社DotHire
はじめにこれまで、これまでブライダル業界でのウェディングプランナー・マネジメント経験を経て、人事、採用代行(2社)とキャリアを重ね、DotHireに入社しました。現在は採用代行事業(RPO)でス...
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こんにちは、DotHireの採用代行事業(RPO)でシニアコンサルタントをしている塩田です。
これまでブライダル業界でのウェディングプランナー・マネジメント経験を経て、人事、RPO(2社)とキャリアを重ねてきました。
現在は、スタートアップ企業を中心に採用戦略の設計から実行までを一気通貫で担っています。
今回の入社エントリでは、私自身のキャリアを振り返りながら、なぜ今この仕事に行き着いているのか、今後どんなことに挑戦し、自分の経験をどのように還元していきたいのかを整理してみたいと思います。
少し長くなってしまったので、記事は前編・後編の二部構成にしています。
(1)前編:これまでのキャリアと仕事観
(2)後編:DotHireでの仕事と今後の挑戦
前編は、私個人の経験や思考の変遷が中心となっているため、今後のキャリアを考えている方にとって何かご参考になるものがあれば嬉しく思います。DotHireのRPO事業のサービス体制にご興味がある方は後編から読んでいただいて問題ありません。
私のファーストキャリアは、ウェディングプランナーでした。一組一組のお客様と深く向き合いながら、どうすればより良い体験を提供できるかを考え続ける仕事です。
当時在籍していたのは創業2年目の会社で、一定の業務フローはありつつも、実態としては個人の力技で成り立っている部分も多い環境でした。
いわゆるカオスな状況下で、より良い仕組み・価値提供の仕方を考えながら施策の企画推進をしているうちに役割が広がっていき、マネジメントや新店舗の立ち上げなどの経験ができたことはキャリアの大きな土台になっています。
今となってブライダル業界に対して強く感じるのは、お客様のために全力で動ける人が本当に多いということです。
人生の分岐点に携わる仕事として、自分にできることを最大限尽くす。
その熱量の高い環境で働けたことは、私にとって大切な経験の一つです。
一方で、一組のお客様のために無理をすると、そのしわ寄せが別の何かに向かってしまう場面も少なくありませんでした。
個別の顧客満足を最大化することと、チームや事業としてお客様に価値を出し続けることは、必ずしも同じではありません。
だからこそ、ルールや規律を設計したうえで、全体として価値を最大化する。それが結果的には、顧客にとっても、事業にとっても、働く側にとっても健全だと考え、仕組みやチームづくりをしていました。
一時的な成果ではなく、全体として健全に成り立っているかを見る視点は、当時から自分の仕事の軸になっていたように思います。
結婚というライフステージを迎えたとき、今後キャリアについても深く考えました。ゼネラリストとしては鍛えられてきた実感がある一方で、「自分は何ができる人なのか」を専門性という観点で説明しづらいことに、不安を持つようになっていました。
コロナ禍だったこともあり、当時設定したキャリアテーマは明確で「どんな状況でも選択肢を持てる自分でいること」でした。
そのためにはキャリアを組み替える必要があると思い、HR領域へと軸足を移しました。その後、環境要因も重なりRPOという働き方を選ぶことになりますが、この選択は自分のスキル・志向と相性が良かったと感じています。
ブライダルでの集客・営業活動は、採用活動に近いものがありました。
誰に向けて、どんなメッセージを届けるのか。 意思決定に至るまでの背景を理解し、クロージングまでのストーリーをどう設計するか。 感情と合理の両方を扱いながら前に進める点は、求職者対応と非常に似ています。
また、結婚式という商材を扱うということは、プロジェクトマネジメントを求められる仕事でもありました。 新郎新婦、親族、会場、スタッフといった複数のステークホルダーの利害や感情を調整しながら、期限が絶対に動かないゴールに向かって進めていく必要があります。
途中でトラブルが起きたとしても、それを修復し満足度を維持したまま当日までリードし続けなければならない。他人事にすることもできず、感情と意思決定が強く結びついた顧客と最後まで向き合い続ける仕事でした。
RPOとして外部から採用支援を行うようになってからは、採用そのものだけでなくプロジェクトとしてどう前に進めるかという視点がより重要になっていき、 RPOという仕事は、自分がこれまで積み上げてきた思考やスタンスを活かせる領域だと感じています。
採用の仕事に慣れてきた頃には「目の前の施策をうまく回すこと」ではなく、「採用成功という結果を出すために、今どこにどのように手を打つべきか」という視点も学び、事業・マーケット・組織の状況を踏まえて前提を整理したうえで、仮説を立て戦略から実行までをつなげていくこと自体に面白さを感じています。
振り返ってみると、ブライダル時代の新店舗立ち上げの際も考えていたことは本質的に同じでした。
例えば婚礼件数を追う場面では、会場が置かれている状況から集客数の仮説を持ち、獲得目標や稼働枠といった制約条件を踏まえ、「成約率を取りにいくのか」「接点数を最大化するのか」「チーム全体のどの能力を、どのバランスで引き上げるべきか」を判断していました。
チームの全員が現地採用で新しく入社したメンバーかつ未経験者が半数を占めていたという状況も相まって、どれか一つを頑張れば解決する話ではなく、実際には顧客単価や満足度も同時に追っていたため常にトレードオフの中で意思決定をする必要がありました。
当時はそれを「戦略」という言葉で捉えていたわけではなく、待ってはくれない状況の中、高い目標に対して「現状のリソースやメンバーのスキルを掛け合わせ、どう達成するか」に必死だっただけなのですが…。
今はこの「複数の前提と制約を整理し、仮説を立て、限られたリソース・制約条件の中で、どう進めるかを決め続けること」は、どんな仕事においても共通すると感じていて、今後もまだまだ磨いていきたいスキルの一つです。
RPOという仕事は、労働集約のビジネスモデルである以上、提供価値に一定の属人性は出るものです。自分のスキル・振る舞いが良い方にも悪い方にも作用するため、これは自分にとっても良いプレッシャーでした。
「より成果を出せるように」と、日々学びながら仕事を続ける中で、周りとの視座の違いを感じるシーンも少なからずありました。クライアントの期待値を超え、満足してもらえればビジネスとしては成立しますし、少ない工数で多くの企業を支援できる方が合理的なケースもあります。 それ自体を否定しているわけではなく、クライアントが満足している以上、それについての是非は視点が異なれば答えも異なるものだと思います。
ただ、自分自身が仕事に手応えや面白さを感じるポイントは、別のところにありました。「この事業に必要な採用は何か」「どのような前提に立つか」「どこに打ち手があるのか」などを問いを立て考え続けた先に成果が出ること、そして高め合える仲間がいることに価値を感じていたのだと思います。
そうしたスタンスで仕事に向き合える環境として、DotHireはとても自然に重なりました。前職で一緒に仕事をしていた荒木さんの存在も大きく、「意味のある仕事がしたい」という価値観が近く、互いに刺激を与え合える関係性の中で働けるイメージが持てたことも、入社を決めた理由の一つです。
DotHireでの考え方や採用に対するスタンスについては、荒木さんが書いている下記の記事もとても参考になると思います。 こちらはDotHireとして「採用をどう捉え、どう設計しているのか」を、より俯瞰した視点から整理されているため、DotHireというチームをもう少し立体的に知りたい方は、あわせて読んでみてください。
こうして振り返ってみると、キャリアの中で選んできた仕事や立場はその都度違っていても、自分が向き合ってきたテーマ自体は、あまり変わっていなかったように思います。
顧客に向き合いながらも、感情や勢いだけに寄らず、前提や制約を整理し、全体としてどうすれば価値が最大化されるのかを考え続けること。
その結果として成果が積み上がっていく状態に、仕事としての面白さを感じてきました。
必要な問いを立て、限られた条件の中で最善を探し続けてきたことが、結果的に今の仕事につながっているのだと思います。
次の後編では、DotHireに入社した今、 これからどんな挑戦をしていきたいのかについて書いていきたいと思います。