DONUTSは、2021年3月に出版メディア事業に参入しました。
出版メディア事業の第一弾として株式会社主婦の友社から女性誌「Ray(レイ)」関連事業を譲受、2021年4月号より同誌の発行を開始しました。
さらにアソビシステム株式会社との共同事業として、原宿発のファッションクリエイターズマガジン「Zipper(ジッパー)」(2017年12月休刊)を2022年3月に復刊(季刊誌)しました。
また、2021年3月にDONUTS GROUPの株式会社ハウコレが株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントより事業譲受し、2021年8月よりWebメディア運営を行ってきた「andGIRL(アンドガール)」をDONUTSが譲り受け、2023年3月に復刊(季刊誌)しました。
その他にも株式会社エムオン・エンタテインメントが発行していたおしゃれママ雑誌「mamagirl(ママガール)」(2020年7月休刊)のWeb版「mamagirl WEB」もDONUTSが運営しています。
「Zipper」「andGIRL」復刊号
DONUTS 出版事業部による出版雑誌
雑誌市場が縮小傾向にある中、DONUTSではライブ配信&動画アプリ「ミクチャ」やDONUTS GROUPが主催するイベントなどとのシナジー効果により、雑誌のブランド力を最大限に活かした新たなビジネスモデルの構築を目指しています。
そこで今回は、「Ray web」編集長×「andGIRL」編集長×DONUTS GROUPの広告営業を担う株式会社BACKSの営業担当による座談会を実施しました。雑誌広告を通じて、雑誌が持つブランド価値の最大化を目指す、DONUTS GROUPの取り組みにご注目ください。
名前:影山和美(写真:右)
部署/所属:出版事業部/「Ray web」編集長
名前:宗像果歩(写真:左)
部署/職種:出版事業部/「andGIRL」編集長
名前:Y.T.(写真:中央)
部署/職種:株式会社BACKS/広告営業担当
入社年月:2021年10月
ーこれまでのキャリアについて
影山
私は主婦の友社で「Ray」「Cawaii!」「S Cawaii!」「GISELe」の雑誌編集に携わってきました。「S Cawaii!」「GISELe」「Ray」では編集長も務め、「Ray」関連事業が主婦の友社からDONUTSに事業譲受された際に、編集部員ともどもDONUTSの出版事業部に移籍しました。
それまではDONUTSのことを全く知らなかったので、比較的保守的な体質の出版社から、最先端のIT企業に移籍することに不安もありましたが、新しいことに挑戦できそうだなという期待も同時に感じていました。
2022年からは雑誌を離れ、現在は「Ray web」の編集長を務めています。
宗像
私は学生時代からアシスタントとして編集キャリアをスタートしました。2014年より⼥性ファッション誌「andGIRL」の編集に携わっています。2018年にWebメディア「andGIRL web」副編集⻑、2021年からは編集⻑を務めていました。
2023年3月の「andGIRL」復刊に際して編集長に就任し、現在は「andGIRL」(季刊誌)のほか、「andBOY」「andGIRL PLUS」(不定期刊行)の編集長も兼務しています。
「andGIRL web」の頃からDONUTS GROUPに所属していたとはいえ、DONUTS本社のことをあまりよく知らなかったので、出版事業部に移籍する前には本社を偵察に来ました(笑)
編集部はいつもすごくにぎやかなのですが、エンジニアの方が多く、皆さん集中して静かに仕事に取り組んでいらっしゃるなと感じたのを覚えています。
Y.T.
私はHRテック系の会社に新卒で入社しましたが、その直後に会社側の事情で転職せざるを得ない状況になり、縁あってDONUTSに入社しました。
現在はDONUTS GROUPの株式会社BACKSの営業担当として、出版事業部の各メディアや北海道最大級のファッションイベント「SAPPORO COLLECTION」などのイベントをはじめとする、DONUTS GROUPが展開する広告媒体のセールスに横断的に携わっています。
ー雑誌ならではの「ブランド価値」
Y.T.
雑誌広告の営業は、一般的にアポイントまでのハードルが高いことが多いのですが、「Ray」や「andGIRL」は既に雑誌として一定の知名度やブランド力がありますので、クライアントに認知していただいたうえで打ち合わせができるのは心強いですね。
さらにDONUTS GROUPとしてWebやSNS、インフルエンサーを組み合わせたご提案ができるのは大きな武器でもあります。
影山
クライアントからすると、雑誌広告はひとつのツールにすぎなくなっていることを実感しています。雑誌広告だけではなく、WebやSNSなど多方面からのアプローチがより有効だと考えています。
一方で雑誌の名前があることで、クライアントと読者の双方の信頼度がアップすることや、ターゲット層をかなり明確化できるのは雑誌広告のメリットでもありますよね。
宗像
そうですね、例えば「andGIRL」の場合は「プレ花嫁や婚活に熱心なアラサー女子」と明確です。また、雑誌広告はブランドの価値をひとつ上に持ち上げることができると考えています。特にアラサー世代にとっては、「誌面の持つブランド力=安心感・信頼性」につながりますし、Webには負けない「雑誌の強さ」があると思います。
無料ではない分、貪欲に雑誌から得られる情報を求めていて、熱心に読んでもらうことができる面も雑誌の魅力ではないでしょうか。受け身やながら見ではなく、「情報を得よう」という高い意識を持った読者が対象ですので、広告を通じた効果的な訴求も可能です。
アンケートなどの返答率も非常に良く、私たちもそこから有益な意見や情報を得られやすいです。読者からの熱量の高さを強く感じます。
Y.T.
ブランド力のある雑誌に企業の広告を掲載することに価値を感じていただけることは多く、クライアントの商品やサービスの権威性向上につながると感じています。そういう意味では、個人的に雑誌の市場規模縮小による雑誌広告への影響は、あまり感じないかもしれません。
ー「IT企業の出版メディア」にしかできない幅広い広告展開
Y.T.
イベントのステージ協賛やライブ配信・アーカイブ配信だけでなく、その様子を「Ray Web」で公開したり、クライアントが発注してくださった「Ray」への広告掲載権をかけたオーディションを「ミクチャ」で実施したり、DONUTS GROUPの他の媒体と組み合わせた幅広い切り口で広告展開ができるのが一番の強みです!
以前に「Ray」で実施した箱根町とのタイアップ企画では、雑誌の枠組みを超えて「Ray」誌面で年4回のタイアップを行うだけではなく、誌面で使用した素材を活用して、「Ray」編集部が監修した若年層女性向けの観光パンフレットも制作しました。
また、営業面では「出版社の出版メディア」ではなく、「IT企業の出版メディア」による営業なので、他の媒体にはない可能性や柔軟性を評価いただいている部分もあります。
営業担当が直接編集部とコミュニケーションを取り、企画の内容について相談したり、編集部視点でのアドバイスも反映できるので、クライアントのニーズを汲み取った柔軟な企画提案が可能です。
影山
「SAPPORO COLLECTION」や「ミクチャ」と連動できるメリットは大きいですよね。全国の大学で行われたミスコン・ミスターコンファイナリストによる写真集を「Ray」プロデュースで発行するなど、様々なイベントと絡めることで、広告の可能性もより高まりますよね。
宗像
ライブ配信で学生同士が競い合ったり、オーディションを勝ち抜いて実際にショーでステージを歩くなど、ファッション誌の枠組みを超えた幅広い取り組みができるのは、たしかに大きいですね。クライアントの多さも、DONUTS GROUPならではなのかもしれません。
影山
どの媒体でもいいのではなく、自社の特定の媒体での企画を提案する分、クライアントに熱意や真剣さも伝わりやすいですよね。
ー課題や難しさを感じていることはありますか?
Y.T.
クライアントからは誌面だけの展開ではなく、WebやSNS施策の需要が本当に多いです。「協賛」や「広告」などの固定概念や枠組みにとらわれることなく、商材を組み合わせて、今までにない世の中にインパクトのある幅広い企画を提案する必要性を感じています。
影山
Webと雑誌では、読者が一致しないことが多いですよね。
宗像
そして、Webと誌面では、できることや許容範囲も全く異なります。特にWebでは、発信先の媒体を把握しないまま、流れてきた記事を受け身でなんとなく読んでいる方が圧倒的に多い印象です。
Webには情報があふれすぎていて、鵜呑みにしていいのか判断が難しいことも少なくありません。その情報を信頼できるものだと、読者の背中を押すことのできる存在が雑誌だと思っています。
影山
若ければ若いほど雑誌離れが進んでいて、雑誌を読まなくなっている層が増えているのは事実です。その中で「Ray」の知名度をどう高めるか、IPビジネスの可能性をいかに高められるかが課題ですね。「ずっと残しておけるもの」に載ることを喜んでもらえるのは雑誌にしかない価値ですよね。
宗像
Webの記事を読んでいる方に、発信元の媒体をきちんと認識していただくことにも工夫が必要だと感じています。雑誌ならではの「信頼性・情報の深さ・上質さ」、Webならではの「⼿軽さやスピード感」。両方のメリットを活かしながら、多角的かつ柔軟な提案が必要なのではないでしょうか。
読者も目が肥えているので、雑誌発のメディアならではの⾼い制作⼒と取材⼒を⽣かし、正しい知識や情報を提供していくことで、これまで以上に反響のあるメディアづくりが求められていると感じています。
ー休日の過ごし方を教えてください
影山
最近はホットヨガに通っています。ゴルフをはじめ、スポーツは観るのもするのも好きです。特に最近は相撲観戦に夢中になっています。あと昔から歴女で、戦後と幕末が好きです!
宗像
とにかく休みがあれば旅行に出かけています。最近は香港経由でバリを訪れ、2都市を観光しました。国内・海外問わずいろんなところに出かけることが、リフレッシュになっています。
Y.T.
週末はビジネス本や自己啓発・マインド系の本を中心に読書をしたり、友人とフットサルをしています。以前はお酒にすごく弱かったのですが、最近は仕事でもプライベートでも、適度な量を楽しく健康的にたしなめるようになりました!
ーDONUTSで働きたいと考えている方へ一言お願いします
影山
DONUTSに移籍して一番驚いたのは、若い世代のパワフルさです。将来の夢や目標を明確に持っている方が多くて、まだまだ日本も捨てたもんじゃないなと思ったのを覚えています。いろんな可能性が広がっている会社なので、考え方や趣味などなんでも面白がることのできる方に来ていただきたいです。
宗像
幅広い事業を展開している会社なので、自分自身のやる気次第で、なんでもできる環境だと思っています。枠にとらわれすぎず、自分の能力とパワーを武器に、積極的かつ柔軟に業務に取り組める方は向いているのではないでしょうか。わからないことは恐れず素直に何でも聞くことで、自分自身もきっと成長できます。
Y.T.
DONUTS GROUPの横断営業ならではの特権として、複数の事業に関わることができます。多様な広告媒体を複数保有しているDONUTS GROUPだからこそ、いろんな方と関わりを持つことができます。
出版事業部の方以外にも、芸能事務所や広告代理店・コンサル出身の方、eスポーツ業界や金融業界に詳しい方、アイドル業界やVTuber業界に詳しい方など、様々なバックグラウンドを持つ方と社内で繋がりを持ち、自分の世界や視野を広げることで、営業の幅も広がります。周りを巻き込んで、新しいものを作っていきたいと思う方と一緒に働きたいですね。
DONUTSでは何か一つに抜きんでた方が活躍していることが多いように感じます。「売れる」と信じて営業に出れば、必ず売れます!固定概念にとらわれず、ぜひ一緒に突き進みましょう!
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