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デザインの幅と視点を広げたDiverseの“UIデザインレビュー会”とは

2021年の10月からスタートした、デザイナーによる「UIデザインレビュー会」。半年のタームを終えて、さまざまな気づきがありました。

今回はデザインレビュー会を主導的に進めた、YYCのデザイナー松本美奈さんと榎本映理さんにレビュー会を始めることになった経緯と、そこから得られたもの、また今後の展望について聞きました!

SNSで流行っていた「デイリーUIデザインチャレンジ」がスタートのきっかけ

――そもそもUIレビュー会を始めたきっかけは何だったのですか?

松本:デザイナー界隈で、SNSを中心に「デイリーUIデザインチャレンジ」が流行っていました。毎日お題が決められて、UIデザインを1~2時間で仕上げる、というものだったのですが、それを榎本さんが取り組んでいるのを知り、「いい取り組みだな」「デザインチーム全員でやってみたいね!」と話したのがきっかけとなりました。

榎本:そこで、デザインをつくるだけではなく、月に1回参加者が作品を持ち寄り、お互いのデザインをレビューし合う「デザイン UI レビュー会」を開催することになりました。

当日はオンライン上でUIデザインを各自発表。それに参加者メンバーがレビューする、という形式を取りました。

――そうなのですね。デザインUIレビュー会実施のスケジュール、また実施にあたって気を付けた点はありますか?

松本:会の取りまとめは私の方で行いました。レビュー会の日程をみなさんにアナウンスした後出欠確認。

会の約2週間前には「今月のお題」を発表し、みなさんも余裕を持って当日を迎えるように早めの準備を心がけていました。

一方で気を付けたことは2つあります。1つは、「普段つくらない画面をお題にすること」です。例えば「体組成計アプリ」や「幼児向けの塗り絵アプリ」など、マッチングアプリから離れたデザインをしてもらう機会にしたかったためです。

もう1つは、会の進行について、「レビューが批判にならないよう、建設的なレビューを心がけ、参加者みんなが楽しめる場にすること」。このあたりはかっちりとしたルールを定めたわけではありませんが、回を重ねるごとにレビュー会ならではの雰囲気が醸成されていきました。



デザイナーの数だけ、デザインがある。さまざまな視点を学ぶきっかけに

――実際にレビュー会を開催してみて、感じたメリットを教えてください。

榎本:大きなメリットといえばやはり、さまざまなデザイン視点が身についたことです。特に私の場合、個人的にデザインを作成していた時と違って、レビューをしてもらうことで、自分にない表現をより具体的に学べる機会になりました。

松本:私は、他の方にレビューをすることを通して自分の意見を「言語化して伝える」スキルが身についたことですね。

私自身、どこか感覚的にデザインしている部分がありあったのですが、「この画面の目的は、これがメインなので、この要素をこうするとよりわかりやすくなるのでは?」というロジックをわかりやすく伝えるトレーニングになったのかなと。

榎本:たしかに、それはありますね。

ちなみに、最初はレビューされるとちょっと凹むこともあったのですが、回が進むにつれて信頼関係が増し、素直に受け取れるようになりました。そういう意味では「レビューを積極的に受けたい」と思う意識の変化も感じました!

――一方でやってみて「大変だな」と感じたことはありましたか?

榎本:普段の業務外の仕事なので、タスクが詰まっているときのやりくりが大変だったことでしょうか。ただ、違う視点からのものづくりは大きな刺激になり、結果的に「やってよかったな」と強く思いました。

松本:私はレビュー会に向けて毎回お題を考えるのが大変でしたね。どんな切り口にしようか、リサーチに時間がかかることもありましたが、後半はそういった準備もスムーズになった気がします。

また、当日の進行でファシリテーターとして人の意見を引き出すことにも苦労しました。内容が詰まったフィードバックをもらうにはやはり「聞き方が重要なんだな」という部分も勉強になりました。

――メリット、大変だった面を含め、改めてどんな学びが得られたと思いますか?

榎本:デザイナーがどんな意図でこのデザインをしたのか、そういったバックグラウンドにも目がいくようになりました。アプリデザイナーといってもその経歴やプロフィールはそれぞれ異なるもの。なので「この人のデザインは色使いが綺麗だから、グラフィックデザイン的な要素があるのかな」という自分なりの答えを見つけられるようになりました。出来上がったデザインだけではなく、その奥行きまで知る、ひとつのきっかけになりました。

松本:つくったデザイン、それに伴うレビューが、マッチングアプリをつくる際の視点の幅を広げてくれ、実業務のデザインにも反映されるようになったのは、大きな収穫でした。また、業務外のデザインをつくる時間を強制的に設けたことで、自分の個性やデザインに関する考えを見直す機会になり、自分の持ち味を再確認できる機会にもなりましたね。



レビュー会をバージョンアップさせて、進化させていきたい

――半年間のタームでいったん終了したレビュー会ですが、今後の展望を聞かせてください!

松本:半年間続けてきましたが、最後は会の流れが少し単調な感じになってしまいました。そのため、楽しさや充実度が半減してしまった印象があります。会の中でも発言する人が固定化されてしまったりなど、意見をもっと言い合える環境整備が必要だな、というのが率直な感想です。

榎本:ただ、このレビュー会がDiverseの中で一定の認知が広まったことは確かです。エンジニアさんから「参加したい」という声をいただいたりして、実際UIデザインにエンジニア視点からレビューをもらったこともあり、とても新鮮でした。

松本:デザイナーだけではなく、エンジニア自身のインプットにも寄与する可能性はあると感じましたよね。どんな形でレビュー会を行うのかまだ思案中ですが、今後も何らかの形で進めていくつもりです!



――松本さん、榎本さん、ありがとうございました!

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