本を読みきる前に、ついつい新しいものを買ってしまいます。本棚が読んでいない本で埋まってきています。今後もつづきそうなので、今回は、読んではいないけれど「多分面白い本」を紹介します。
①「『罪と罰』を読まない」
ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでいない人達が、なんとなく知っている知識で「罪と罰」について語り合います。買った後に気づいたのですが、自分はなんとなくすら「罪と罰」を知りません。予習のために「罪と罰」も買いました。そちらを読んでいないのでこちらも読んでいません。ただ、バックに入れていたら表紙がぐしゃぐしゃになりました。(画像はアマゾンのものです)
②「ポテト・ブック」
全編通してポテトについて書かれた本です。ポテトの紀元、歴史、料理法等々、これ一冊読めばポテトについて詳しくなれます(おそらく)。映画監督としても有名な伊丹十三が翻訳をしていて、訳者の名前が作者よりも大きく載っているのも凄いところです。確かに、訳のこだわりも強く、「レシピ」は「レセピー」で、重さはヤード・ポンド法、温度は華氏で表記されてます(注釈はありますが)。何でも、「ポテトブック」全体を、いわばアメリカ文化の生きた標本として大切にしたいと思った、からだそうです。
ポテトの買い方から、保存方法、揚げ方、ゆで方、潰し方、詳しく載ってます。ポテトのケーキ、ポテトのゲームまであります。詳しすぎてつまみ読みだけしました。
③「クリーンミート 培養肉が世界を変える」
「培養肉」とは、動物の細胞を人工的に培養させて作るお肉です。話だけ聞くと何だか不気味ですが、この技術が発展していったら、色々な問題が解決します。
人口増加と、食肉文化の広がりによって、現状の畜産方法ではお肉をまかなえなくなることが予想されます。培養肉であれば、食べる部分だけを増やし続けられるので、効率的にお肉を作れるようになります。飼料のための畑も要りません。そして細胞を培養していくわけですから、動物を殺さずにお肉が食べられます。狭い檻に閉じ込められ、劣悪な環境で育てられる動物もいなくなります。また、大豆ミートなどの代替肉とはちがって、培養肉は列記としたお肉です。今まで相容れなかった肉食主義者とヴィーガンの主張が両方通ります。倫理的に正しい気もするし、禁忌に触れているような気もする不思議な技術です。
読み進めていくと、費用の問題であったり、結局、筋細胞を抽出するために、動物を殺さなくてはいけなかったりと、課題はあるのですが、どういう結末になるのかわかりません。培養肉についての絵を描きたくて読み始めたのですが、絵が描けたので途中で読むのを止めました。
④「週間少年マガジン(昭和45年2月22号)」
最後は漫画です。60〜70年代の週間少年マガジンは凄い、と聞いたことがあって、古本屋で購入しました。
本当に今の少年雑誌とは様子が違っていて、まず表紙がエッシャーです。「巨人の星」、「あしたのジョー」、石森章太郎、永井豪、ジョージ秋山、さいとう・たかをが載っています。「星一徹のモーレツ人生相談」というコーナーがあったり、秘密結社の特集で血を流した人の画像が載っていたり、漫画の隅に作者の住所が載っていたりと、とにかく色々と時代の違いを感じます。情報量が多すぎてまだ読みきれていません。これが週間だったというのですから恐ろしいものです。
もし興味のある方いましたら、お貸ししますので、読んで内容教えていただけますと幸いです。