「息をするようにAIを使える社会をつくる」
ディジョンの山﨑です。
本記事は、今後Digeonの仲間になってもらう人に向けて、Digeonの創業の経緯、DXパートナー事業とENSOUチャットボット事業、目指す未来について記載します。
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ディジョン創業の経緯と想い
弊社の創業のきっかけは、私の大学院での研究にあります。
神戸大学大学院で土木工学分野におけるAI応用の研究を行っていたのが始まりでした。
当時(2018〜2020年)、深層学習や機械学習が注目されていた時期で、私は図面データから情報を抽出したり、数値解析に必要なパラメータをAIで同定する研究をしていました。
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また同時期に大阪のAI企業でアルバイトに参加し、「AI技術の社会実装」について、さまざまな経験をすることができました。
この経験が私にとって大きな転機となり、AIの可能性に没頭するあまり大学院を留年。その後、修士課程を中退し、取締役の松尾とともに2020年10月、ディジョンを創業しました。
創業当初の想いとミッション

私たちのミッション「息をするようにAIを使える社会をつくる」は、この当時のAI技術への感銘と、それを社会に広げることで日本の経済を大きくぶち上げることができるという思いから作りました。
最終的にうちのオカンがAIを使いこなせるレベルまでの普及と考えて、このミッションを形にしました。
私が生まれてから今日に至るまで、「日本は不景気で成長が鈍化している」というニュースを何度も目にしてきました。少子高齢化による労働人口の減少がその根本にあり、今後さらにこの傾向が加速することが予想されています。
この課題の解決策こそが、AIエージェントの活用だと考えています。
日本におけるAI活用の現状
AIの登場以前、人間のような知的なふるまいは、ソフトウェアでは実現が難しい課題とされてきました。
しかし、2012年以降の深層学習の台頭、2022年のChatGPTの登場を経て、その常識は大きく変わりました。
それでも日本企業のAI活用は、世界と比べてまだ大きく遅れを取っています。
日経の記事によると、AI利用率は中国95.8%、米国90.6%に対し、日本はわずか55.2%、さらに2024年に資金調達を受けたAI企業数は米国1,073社に対し、日本は42社で9位。
このままではAI活用の格差がますます広がることが懸念されます。
生成AIの個人利用は日本26%、米国・中国に後れ 情報通信白書, 日経新聞, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA045CP0U5A700C2000000/
AIを巡る各国等の動向, 総務省,https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd219200.html
私たちは、日本のすべての企業・個人がAIを使いこなせる社会を作ることで「日本が好景気だ」というニュースを聞ける日を実現します。
そのためには、受託開発だけでも、SaaSだけでも不十分で、両面からアプローチし、真にAIを社会に浸透させることが必要です。
DXパートナー事業立ち上げの背景
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DXパートナー事業は、ディジョンの祖業です。
当初培ってきたAI技術と、アルバイト先で学んだAIの受託開発の経験から、お客様ごとにオーダーメイドなAIを提供する事業を始めました。
この事業は自社プロダクト「ENSOUチャットボット」をリリースした後も、さらに拡大していきます。
その思いとしては、日本の経済成長を実現するために「息をするようにAIを使える社会をつくる」ためには、トップダウンとボトムアップの両方を軸にしたAI活用がマストであると考えているからです。
現在のDXパートナー事業では、AIエージェントをローコード・ノーコードで簡単に構築できるプラットフォームを開発しています。そしてその上で構築したAIエージェントをお客様の基幹システム上で動かす、という「インテグレーション」と「プラットフォーム」から構成されるビジネスをしています。
このアプローチで基幹システムに組み込まれたAIエージェントを情報システム部や各業務部の方々と考えて作り込み、それを従業員の皆様に自然と活用してもらうための、トップダウンのアプローチでAIの社会実装を進めています。
そして次に語るENSOUチャットボットは、従業員が自らAIエージェントを構築し、自分や同じチームに属するメンバーでAI活用を推進するボトムアップのアプローチで、AIの社会実装をしています。
ENSOUチャットボット事業の立ち上げの背景
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ENSOUチャットボット事業を立ち上げたのは、トップダウンとボトムアップの両面からAIの社会実装を進める必要があると確信したからです。
また、SaaSビジネスはオーダーメイドの開発を行うDXパートナーと異なり、スケーラビリティが高いビジネスモデルです。
弊社がこれまで、お客様ごとに作り込んできたAIアルゴリズムやソフトウェアに関する知見を集約した積み木開発によって、どこよりも優れた業務改善ができるプロダクトをリリースできるという確信を得ました。
今後、自社プロダクトの第一弾としてENSOUチャットボットを提供しながら、さらなる新プロダクトの開発にも取り組んでいく予定です。
Digeonの目指す未来

今後は、DXパートナー事業によるトップダウンのAI活用と、AI SaaS事業によるボトムアップのAI活用を両立させ、日本企業のAI利用率を世界最高水準へ引き上げます。
DXパートナー事業では、基幹システムにAIエージェントを搭載し、企業が“意識せずともAIを使っている”状態を実現することで、生産性の劇的な向上を目指します。
また、ENSOUチャットボットはクラウドストレージ、チャット、メールなど主要ツールと深く連携し、業務の起点、つまりアグリゲータとしての価値を高めていきます。
2つの事業が生み出すシナジーを磨きながら、「AIエージェントで日本経済をぶち上げる」挑戦を続けていきます。
共に未来をつくる仲間へ
AIという数十年に一度の技術革新という、大きな機会が訪れています。
そしてディジョンは、この大きな機会を前にして「息をするようにAIを使える社会をつくる」というミッションを実現するべく、同じ危機感を持つ素晴らしい仲間とともに働いています。
一方で、現在のディジョンはまだ発展を始めたばかりのスタートアップであり、様々な才能が活躍する素地を大きく残している状態でもあります。このステージのスタートアップにジョインして、AIによる日本経済の成長をともに実現できる仲間を探しています。
大企業で実力を証明してきて、さらに大きなインパクトを生み出したい方、スタートアップの世界で自分の限界に挑戦したい方。そんな新たな機会を求めている方々と、一緒に働きたいと考えています。
ディジョンでは、あなたの意思決定が直接サービスに反映され、その影響は即座にユーザーに届きます。経営陣との距離も近く、スピード感をもってすべてのプロセスに関わることができます。
AIというまたとない機会に、自分の才能が最大限発揮される環境で、同じ思いを持つ仲間たちと、「息をするようにAIを使える社会をつくる」というミッションを実現しましょう。
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