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スタートアップの採用面接へ来る前にしてほしいたった1つのこと

当社では、代表の中西敦士がこれまでの研究開発の秘話をまとめた本「10分後にうんこが出ます―排泄予知デバイス開発物語―」を出版しています。残念ながら、タイトルを攻め過ぎたせいか、あまり売れていません。。。

しかし、この本は、Amazonのレビューや著名人の書評では、なかなかの高評価を受けており、スタートアップ業界に初めて飛び込む人、ベンチャー企業への転職を検討している人だけではなく、大企業にお勤めの方々にも、オススメの一冊となっています。

■Amazonレビュー(一部抜粋)

レビューにも記載のとおり、当社の創業の経緯から研究開発や資金調達での苦悩、そして、どういったメンバーが働いていて、どうやってゼロからここまでプロダクトや会社を創ってきたか、今後、どういう会社になりたいか、ということが赤裸々に書かれております。

<コンテンツの構成>

第1章 バークレーの悲劇
・それは突然やってきた
・進退きわまる!!
第2章 生みの苦しみ
・これは間違いなく世の中が必要としている
・ビジネスのレールを敷く
第3章 試作機完成
・本当に間に合うのか
・「最高の人脈」という幸運
第4章 資金調達
・最大の危機、シードラウンド
・気持ちはほとんど土下座
第5章 実証試験
・実証試験開始
・トイレ誘導はほとんどが「空振り」

■面接へ来る前にその会社の情報を集めてほしい!

当社では、採用面接へ来る前に、この本を読むことをオススメしています。当社では、某IT企業の採用プロセスのように創業者の本を読むことが必須ではありません。しかしながら、これを読むことで、当社に向いている、向いていないが一発でわかりますし、面接という貴重な時間をお互い有効に使うことができます。雇用のミスマッチをなくすために、適性検査を受けるよりも有効な手段であると考えています。

これを読んで、こんなめちゃくちゃな環境下で働きたい!DFreeを世界中に広めることに挑戦したい!普通にサラリーマンをやっているよりは面白そうだ!少しでもそう思っていただける人に、面接を受けに来てほしいです。

逆に、自分には無理そうだ!こんな会社はありえない!自分はここまでのリスクを取れないかも!と感じた人は、現時点では、当社には向いていない可能性が非常に高いので、迷われているのであれば、面接を受けない方が良いと思います。

実際、この本が発売されて以降、当社に入社しているメンバーの大半は、当社側から何も推奨せずとも、純粋に当社のことを知りたいという気持ちから本を読んでいただいて、入社の意思決定をしています。

本を読んで入社を決意した、女性第一号社員の入社理由

採用面接という限られた時間の中で、当社のことを100%知っていただくことは難しいですが、本を読めば、70%くらいは事前に当社のことを知ることができて、残り部分を面接当日で埋めるということができるので、何の情報もなしに面接をするよりも、お互いにとってすごく有意義な時間になると思います。

実は、これは当社に限ったことではなく、他の会社においても、面接前にその会社のことを調べることはすごく重要です。それは、会社のホームページだけではなく、ニュースだったり、採用サイトだったり、Wantedlyのフィードであったり、掲示板(口コミ)であったり、いろんなものがあると思います。

ただし、転職先の情報は思った以上に外部には出ていません。しかも、特にスタートアップの場合は、資金調達やサービスのローンチなど華やかな情報ばかりが外部に出回ってしまっているため、ポジティブなイメージを持ってスタートアップへの転職を希望している方が多い気がしています。

一方で、スタートアップの経営や事業は、思った通りに進まないことがほとんどです。楽しいこと、面白いことよりも、苦しいこと、辛いこと、難しいことの方が多いです。1日1日でやることや注力すべきことが変わったりもします。

そのため、日々、採用面接を担当していると、入社当初と聞いていた業務内容と違う、入ってみたらイメージと違った、会社の経営状態が不安、といったネガティブな理由で短期間で離職してしまうケースが非常に多いように感じています。これは、候補者側と会社側との情報の非対称性が、スタートアップは、大企業と比べて大きいことが原因であると考えられます。

そのあたりのミスマッチを起こさないためにも、候補者側は事前の情報収集をネガティブなものも含めてやっておくことが重要ですし、採用する会社側も情報を積極的に発信することが求められていると考えています。

■スタートアップは、情報発信を積極的に行ってほしい!

最後に余談ですが、当社の本は冒頭に書いた通り、あまり売れていません。しかしながら、いろんなキーマンとなる方々には、しっかりと読んでいただいています。

たとえば、取引先の責任者であったり、公的機関の偉い方であったり、介護施設の現場スタッフの方であったり、将来の役員・従業員候補者であったり、本当にこんな方々に読んでいただけたのか、と思うくらいに、とにかくいろんなキーマンとなる方が読んでいます。

特に、情報発信力の弱いスタートアップの採用活動においては、本を書くことが、少なからず、プラスに働くことがあるかと思います。また、上記の情報の非対称性を解消している側面もあると感じています。

さらに、先日の慶應義塾大学SFC琴坂将広研究会「東証マザーズ市場における現代表の著書調査」によると、意外にも、経営者の皆さまは、多忙な中でも本を出版されておりまして、優秀な経営者は本を書く傾向があるのではないか、という仮説が私の中では生まれつつあります。

<東証マザーズ上場企業における現代表の著書数ランキング>

スタートアップを経営していると、その業界や業務の専門知識・ノウハウであったり、最先端のテクノロジーであったり、日々いろんな情報が入ってくるため、本を書けるくらいのネタは十分に揃っているはずです。

逆に言うと、本を書けるくらいのネタが揃っていないようでは、真剣に会社を経営しているとは言えないのではないかと思います。これを機に、スタートアップの経営者は、本を書くことを検討してみてはいかがでしょうか。

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