Dynamite Brothers Syndicateでは、デザイン経営、ブランディング、SDGsなど世の中のトレンドワードを新しい視点で解釈するマガジン「New Perspective」をnoteにて連載しています。
新しいサービスやプロダクトを生み出すクリエイターたちは日々、どのようなマインドや視点で物事を見ているのか。ビジネスを変えるための新しいアイデアやヒントが得られる記事を毎週更新しています。
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「デザインとは泥の付いた人参🥕」(noteにて掲載中)
地方を訪れた時に道の駅によく立ち寄る。収穫されたばかりの野菜や果物はもちろんのこと、味噌やソースなどの調味料やドレッシングなど加工品も幾つかあったりする。
商品のコミュニケーションは瓶に入れて〇〇ドレッシングと成分だけ書かれているシンプルなモノから、無農薬!や〇〇100%、〇〇県産など売りになる補足コピーがあるモノ、手描き風やイラスト、イメージ写真を使って凝ったモノもあったりする。
初めて見る商品を選ぶのは難しく、美味しいのか?安全?お買い得?やそれをどんな人が作っているのか、分からないから決められない。
あるクライアントからデザインは必要か?という直球な質問をされた事がある。
以前道の駅で見かけた商品例を元にお答えした。安価な焼き肉のタレが入っていそうな容器に無農薬野菜で作った身体に優しいドレッシング。商品名は人参ドレッシング。補足で無農薬!とワープロで打ってあり裏には成分表示のみ。ドレッシング自体は濃い人参色でしたが、ラベルは容器の70~80%を隠すほどの大きさで覆われていて中身は見えずらい。
一方加工品ではないが泥が少しついた人参。手前のポップには生産者さんの写真と朝取れと書かれたコピー。両方とも同じ方の商品。人参はあったこともない生産者さんにも関わらず信頼できた。鮮度や安全性を感じ、色からも野菜本来の旨味が強そうだと分かりました。
一方のドレッシングは飾り気がなく素朴さは良くも感じたが、衛生的なのか?味のこだわりや、丁寧に作られたのかは疑問が残りました。こだわって作ってるのであれば容器はこれなのか?ネーミングやパッケージにも素朴でもその人らしさみたいなのを感じられれば良かったのではと感じた。もちろん美味しいのかもしれないし、安全で衛生的に作られたモノかもしれない。
デザインとはただお洒落なだけではなく、誰から買うかのその誰かの思いやこだわりを伝える設計です。泥の付いた人参はデザイン=設計として成立している。とクライアントには伝えた。