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direct/noneが急増!それってGoogle Discoverが原因かも。

「Google Analytics(グーグル・アナリティクス) 」使用中に、いきなり「direct/none」が急増して流入元が特定できずに困った、という経験はありませんか?
日々の業務でGoogle Analyticsとにらめっこされている方も多いのではないでしょうか。
今回はGoogle Analyticsで起こりがちな事例とその解決方法について、
沖縄オフィス WEBディレクターの高橋が記事にまとめましたので、ぜひご覧ください!

D2C dot 沖縄オフィスのWebディレクター 高橋です。最近はコンテンツ制作やサイト分析、SNS分析などの業務に取り組んでいます。本日は過去にあったサイト分析の事例をご紹介いたします。

世の中には様々なサイト分析ツールがあります。中でも非常にメジャーなツールと言えば、ご存知「Google Analytics(グーグル・アナリティクス) 」です。日々の業務でGoogle Analyticsとにらめっこされている方も多いのではないでしょうか。その中で、急に「direct/none」が急増して流入元が特定できずに困った...という経験はありませんか?今回はGoogle Analyticsで起こりがちな事例とその解決方法のお話です。

この記事の対象者

この記事は、メディア運営に関わるWebサイト集客担当者・インハウスSEO担当者・Webアナリスト初心者のみなさんを想定しています。Google Analyticsの利用レベルは初級~中級レベルです。

「direct/none」が急増!
でも参照元不明でわからない...

【背景】
今回の事例で取り上げる、とあるメディアの流入チャネルは
ーーーーーーーーー
・検索流入  75~85%
・ダイレクト 5~10%
・リファラー 5~10%
・SNS    0~5%
ーーーーーーーーー
という割合が平均的です。この割合をひとつの指標とし、大きく乖離した場合にはより深くサイト分析を行う方針としています。尚、この数値は傾向を掴む大まかな目安として、わかりやすい数値を当てています。

【突発的なトラフィックが発生】
ある日、異常値を計測しました。向かって左の円グラフは3月1日の通常運行の様子です。右は、今回取り上げた9月11日の上位チャネル円グラフです。ブルーのOrganic Searchが減少し、グリーンのDirectがグッと割合を増しています。数字にして29.8%、およそ30%の流入がDirect経由でした。3月1日と比べると明らかに異常値とわかります。

【もう少し深掘ってみる】
9月11日のDirectの状況を詳しく確認していきます。
こちらはGoogle Analyticsの「集客 > すべてのトラフィック > チャネル > Direct」のページです。これによりDirectから記事Aにアクセスが集中しているとわかりました。ユーザーが4桁(千単位)ほど発生しています。広告などの集客施策の計画はなく、リファラーもないためDirectに振り分けられています。つまり、何かしらの突発的なトラフィックが発生したと考えられます。

ただ、このDirectがちょっとワケアリ。Directは参照元不明で、これ以上のことはわからないのです。しかし、深追いできないとなると俄然気になってくるのが人間という生きもの。なぜ記事Aに流入が増えているのか... どうにか調べる手はずはないか... やっぱり気になりますよね。よし、もう少し粘ってみましょう。

記事Aについて

ここで少し、トラフィック急増の記事Aがどんな内容だったのか確認してみましょう。

記事Aは、この日(9月11日)に公開されたばかりでした。
記事で取り上げたのは、新しいスポットの体験レポート。世の中的にまだまだ認知されていないスポットのため、記事Aをきっかけに話題となる可能性を感じます。

そんな記事AがDirect経由でユーザー数4桁のトラフィックを得ました。「公開されたばかりの記事」「突発的にトラフィックが増えている」という2点から、パッと思いつくものといえば...?

そうですね、「Google Discover」です。

Google Discoverとは

Google Discover(グーグル・ディスカバー)とは、スマートフォン用のGoogleアプリやGoogle chromeアプリに表示されるおすすめ記事のことです。ユーザーひとりひとりの興味関心に合わせた記事を掲載していると言われています。この枠に掲載されると短期間で突発的なトラフィックを生むことから、一部メディアやサイト分析界隈では「Google砲」とも呼ばれています。

このGoogle砲、いろんなジャンルの記事を掲載しています。ニュースや動画コンテンツ、アパレルに保険にお笑い、そしてプロ野球やプロレスなど。企業だけでなく個人メディアだって並んでいます。わたしのiPhoneには表示されていないカテゴリーもあるでしょう。並んでいる記事の傾向としては比較的公開されたばかりの記事、具体的には1時間前から3日ほど前までの新着記事が多いようです。

Google Discoverがdirect/noneになってしまう理由

サイト集客に大きく期待できそうなGoogle Discoverですが、サイト分析視点では少し物足りなさを感じます。というのも、Google Discover経由の流入はリファラーがつけられていないため、Google Analytics上では各チャネルに分類されずdirect/none(参照元不明)になってしまうのです。

「同じGoogleのプロダクトなのに、GAの項目に振り分けられないなんて!」と最初は驚きましたが、Google のジョン・ミューラー氏はGoogle Discoverに固有のリファラーを追加する予定はないとTwitter上で発言しています。

このTweetは2019年と少し古い情報ですが、2021年6月末時点でも弊社D2C dotではGoogle Discoverはdirect/noneに含まれるという理解で違和感なくサイト分析業務を行っています。

Google Search Console導入で分析をクリアに

リファラーのつかないGoogle Discoverですが、ジョン・ミューラー氏のツイートにもある通り、Google Search Console(グーグル・サーチコンソール)のDiscoverレポートを併用することで分析をクリアにできます。参考までに、記事Aのケースをご紹介してみましょう。

【Google Search Consoleの操作】
Google Search Consoleを表示し、「Discover」をクリックして期間だけ指定した画面です。9月11日付近でグラフの山ができています。

次に記事AのURLを指定し、表示回数・クリック数・CTRを確認してみます。9月11日・12日にクリックの山ができ、表示回数は9月12日に大きく跳ねていました。

ここでひとつ注意したいポイントがあります。Search Consoleは太平洋時間(PT)で表示されることで知られています。日本時間とは実に16時間の差があるんですね。記事Aの事例ですと、Search Console上の表示回数は9月12日に山場ができていますが、日本時間では11日だったと推測できます。

まとめ

Google Analytics上でdirect/none(直接流入)が急増し、記事Aにトラフィックが集まっていること、そしてGoogle Search ConsoleのDiscoverレポートで記事Aへのアクセス集中が確認できたことから、今回の記事AがGoogle Discoverに掲載されていたことは確実のようです。

このように2つの分析ツールを組み合わせて参照元を特定することもありますし、Search Consoleを確認できない場合は、記事公開日とGoogle Analyticsのdirect/noneの数値だけで「おそらくGoogle Discover経由の可能性」と推測する場合もあります。分析の精度を高めるにはGoogle Search Consoleの設定が必要です。

Google Search Consoleは検索トラフィックや掲載順位の測定など、サイト流入前のデータ分析ができるとても便利なツールです。まだ登録していない場合は、こちらから登録してみましょう。
https://search.google.com/search-console/about

【参考文献】
今回の記事を書くにあたり、鈴木謙一さん海外SEO情報ブログを参考にさせていただきました。いつも良質な情報を発信いただき、ありがとうございます!
https://www.suzukikenichi.com/blog/traffic-from-discover-may-be-attributed-to-search/
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-has-no-plans-to-add-discover-specific-referrer/

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