サイボウズには、「ファンコミュニティ推進部」というコミュニティマーケティングに特化した部署が存在します。ファンづくりやコミュニティマーケティングに注目している企業は多いものの、ファンコミュニティに特化している部署まで作る会社はそれほど多くありません。
この記事では、そんな「ファンコミュニティ推進部」にキャリア入社したメンバーに、前職までの経験やサイボウズの「ファンコミュニティ推進部」に転職を決めた理由など、詳しく教えてもらいました。
(話を聞いた人)
大桑 一摩(おおくわ かずま)さん
カスタマー本部 ファンコミュニティ推進部
テレビ番組制作会社、セールスプロモーション会社、ファン/クチコミマーケティング会社を経て2022年5月にサイボウズキャリア入社。
前職での経験について
ー前職はどんな会社にいたのですか?
前職は、ファン/クチコミマーケティングの企画提案・運営支援をする会社に所属していました。 企業やブランドのファンを組織化・把握し、ファンならではの行動を促す企画を実行することで、例えばクチコミをしていただいたり、率直なご意見をいただいたりなど、ファンとともに企業・ブランドを盛り上げていく…そのような活動を支援する会社です。
ー具体的にどのような企画提案や運営支援をしていたのですか?
今思えば、幅広い業務を経験することができたと思っています。
企画提案の側面で言えば「ファンイベント」「SNSキャンペーン」「アンケート」「複数社の共同プロモーション」など、オンラインオフライン問わない企画を提案・実行していました。 運営支援の側面ですと、「SNS広告やSNSアカウント運営の代行」「サイト制作のディレクション・運営代行」「制作物(POP等)のディレクション・制作」などの業務を行なっていました。
転職の動機やサイボウズを選択した理由
ー前職では色々な業務を経験して充実しているように見えますが、なぜ転職を考えたのでしょうか?
幅広い業務を経験でき、様々な企業やブランドのファンの”好きの気持ち”を間近で見ることができる仕事でしたので、充実していましたしやりがいもあったのは事実です。
しかし、様々な企業を支援する、いわゆる支援サイドとしてキャリアを歩んできた中で、「いつか自分も事業会社に行き、自社のファンづくり・ファンとコミュニケーションをする仕事をしたい」という思いが沸々と沸いており、前職のキャリアの中で、ある程度踏ん切りがついたタイミングで転職を決意しました。
ー事業会社は他にもたくさんありますが、なぜサイボウズだったのでしょうか?
2つ理由があります。
1つ目は「理念への共感」です。 前職ではマネジメント業務も行っていたのですが、一時期チームづくりに悩んでいた時期がありました。 そんな時、サイボウズが実施していたプロモーションに触れる機会があり、そのプロモーションでは「一人で抱え込まずチームワークを持って働くことの大切さ」が謳われていました。
当時、チームと言いつつ”個人商店化”している状況でうまくチームが回っていなかった現実があったため、このプロモーションに触れたことをきっかけに”個人商店”になるのではなく、チームでお互いを支え合いながら働くことを意識するようにしました。 その結果、チームとしてきちんとワークするようになり、改めて”チームで働く”ことの大切さに気づくことができました。 この経験をきっかけに、「チームワークあふれる社会を創る」を理念に掲げているサイボウズを意識するようになりました。
2つ目は、サイボウズが「ファン」を大切にしていることです。
「ファンコミュニティ推進部」という部署があるくらい、”自社のファン”に対する取り組みが盛んです。 前職でファンマーケティングをやっていた人間なので、ファンを大切にすることの大切さや重要さは何より理解していました。 そのため、もし転職するのであれば、ファンとの取り組みを重要視している企業に転職しようと考えていました。
「共感できる理念を掲げている」 「ファンを大切にし、盛んな取り組みがある」
そんなサイボウズに出会い、転職するならサイボウズがいいと思うようになりました。
転職後について
ー現在はどのような業務をしているのでしょうか?
下記業務を行なっています。
- 製品利用者のコミュニティ運営(オフコミ)
- 製品を愛し広めてくれるユーザーのプロデュース(kintone エバンジェリスト/サイボウズ Office アンバサダー)
- 製品ユーザー向けのイベント(サイボウズ ユーザーフェスティバル/ファンミーティング)
- ファンコミュニティ推進部 活動発信プロジェクト(note)
コミュニティにフォーカスした業務/人にフォーカスした業務/ファンとリアルに接する業務/それらの活動発信と、ファンコミュニティ推進と一口に言っても、幅広い業務に関われています。
ー前職から活かせていることはありますか?
下記のようなスキルは、現職でも活かせていると感じます。
- コミュニティ運営スキル
「コミュニティは好意的な人しかいない!」ではなく、多種多様な人がいるという前提がとても大切です。 その前提で企画や運営をするというスキルは役立っていると思いますし、この仕事において大切なスキルだと思います。
- ユーザー目線を大切に!スキル
ユーザーが見た時にどう思うか?どう感じるか?を考えて仕事をするスキルです。 何かを企画する際、「こうなってほしい、こういう動きをしてほしい。」など、どうしても企画者(メーカー)の思惑が優先され、ユーザライクでない内容になってしまっていることがあります。 そのような状況にならないよう、常にユーザー目線を持って企画をすることが大切ですし、そのスキルは現職でも役立っています。
- 顧客対応スキル
オンライン、オフラインともにユーザーさんと直接会話することが多いので、顧客対応のスキルは活かせていると感じます。
ー転職して良かったと思うことはありますか?
なにより、自社のプロダクトを好きと言ってくれる人たちと関われるのが楽しいです。自身の転職理由が「自社のファンづくり・ファンとコミュニケーションをする仕事をしたい」だったので、まさにその仕事ができていると感じます。
その他で言うと、「公明正大」であることを大事にしている会社のため、変なしがらみなどがなく、気持ちよく働けている点も良かったと感じます。心の健康状態がすこぶる快調です。
ー逆に転職して辛かった点や苦戦したことはありますか?
今のところ、明確に辛かったと思う点はありません。 ただ、苦戦した点は2つあります。
1つ目は、情報の取捨選択です。 サイボウズは、良くも悪くもあらゆる情報が公開されているため、(本部長会の議事録などを含め、非公開情報以外はすべてオープンにされている)その中で自分に必要な情報を取捨選択するのに苦戦しました。 徐々に慣れてはきますが、最初は情報が多すぎてかなり苦労した記憶があります。
2つ目は、サイボウズ独自の思考プロセスの理解です。 サイボウズでは、「コンセプトメイク」や「問題解決メソッド」など、何かを議論する・始める際に、共通言語や認識が持つための思考プロセスがあります。 この思考プロセス、一見単純なようなのですが、いざ自分で使ってみよう(考えてみよう)と思うと、解釈が間違っていたり、うまく考えられなかったりとかなり苦戦しました。 ただ、この思考プロセスは一人で煮詰まって考えるものでなく、これをもとにチームの方と議論するものなので、色々な方と議論を繰り返す中で、徐々に理解できるようになりました。
ー最後に、サイボウズのファンコミ部への応募を考えている方へ、メッセージをお願いします。
サイボウズは世界一使われるグループウェア目指しています。これからもたくさんのサイボウズ製品ユーザーが増えるはずで、そのユーザー全員をサイボウズだけで支えるのは困難です。
つまり・・・ファンがファンを支える世界、そしてその世界を後押しするこの仕事は今後ますます重要になってくると思っています。 と、固いことを言ってしまいましたが、「製品が好きだ」と言ってくれるファンと関わる仕事はとても楽しいので、ぜひ一緒に仕事ができると嬉しいです!