SaaS事業 | 株式会社サイバーレコード
サイバーレコードのSaaS「フヤセル」。ふるさと納税の自社モールを構築し、寄附管理・決済・ページ作成まで一元化。ブランド価値向上と寄附拡大を支援します。
https://www.cyber-records.co.jp/service/saas/
海外、都市、地方とさまざまな環境を行き来しながら、技術と事業のあいだでキャリアを積み重ねてきた原さん。現在はサイバーレコードのテクノロジー本部長として、「フヤセル」の事業責任者や新規SaaS立ち上げに携わっています。今回は、そんな原さんのこれまでの歩みと、地方の現場に近いからこそ生まれる面白さ、そしてサイバーレコードで感じている挑戦の余地について伺いました
今の役割について
技術と事業づくりのあいだで広がっていったキャリア
地方・都会・海外を行き来する中で見えてきたこと
サイバーレコードとの出会いと、入社を決めた理由
フヤセルの可能性と、これから取り組みたいこと
未来の仲間へのメッセージ
上級執行役員 原 悠介
システムエンジニアとしてキャリアを開始し、単身シンガポールでの挑戦を経て、ネットワーク業界でネットワークエンジニア、金融業界で事業立ち上げに従事。CTOとしてタスク管理サービス「Jooto」を立ち上げ、株式会社PR TIMESに事業譲渡後、Jooto事業部長に就任。その後、株式会社Chatwork(株式会社Kubell)にてChatworkプロダクトのPdMコアリーダーとして役割を担う。2024年10月、サイバーレコード入社。
―― まずは、現在の役割から教えてください。
原さん:
サイバーレコードで、テクノロジー本部の本部長を務めています。ふるさと納税SaaS「フヤセル」の事業責任者をはじめ、投資事業本部で進めているSaaSプロダクトの立ち上げにも関わっています。
―― 具体的には、どんな領域を見ているんですか。
原さん:
大きく二つあって、一つは情報システムの領域です。サイバーレコード全体のツール管理やインフラまわりの整備、推進を担っています。もう一つがフヤセル事業部で、こちらでは「フヤセル」という自社ふるさと納税サイトを立ち上げられるSaaSを扱っています。サイバーレコードは、ふるさと納税やECの運営代行を主力事業としている会社なので、その事業をテクノロジーで支えることと、「フヤセル」のように事業化しているプロダクトを伸ばしていくことの両方を見ている形です。
―― ここまでのキャリアについても伺いたいです。もともとは、どんなところからスタートされたんでしょうか。
原さん:
大学では電子回路をやっていて、どちらかというとハード系でした。音楽が好きだったので、スピーカーとかマイクとか、そういうものをつくりたくて回路を勉強していて、大学では超音波マイクをつくったりもしていました。ただ、就職活動ではそのあたりの会社にはあまりご縁がなくて、最初は中小のシステム会社でSEとしてキャリアをスタートしました。大学でもC言語には少し触れていたんですが、ソフトウェア開発は社会に出てから学んだ形ですね。
―― その後、海外にも行かれていますよね。
原さん:
はい。一度、音楽を本気でやっていこうと思って会社を辞めて、バンド活動をしながらフリーターの時期もありました。ただ、結局それで食べていけるほど甘くはなくて、「このままでは路頭に迷うな」と思い、貯金をしてシンガポールに語学留学しました。親が航空会社に勤めていたこともあって、小さい頃から海外に対する心理的距離はもともと近かったんです。シンガポールには友人もいて、以前から「英語を勉強したいならおいで」と言われていたので、それをきっかけに行くことにしました。
―― シンガポールにはどのくらいいたんですか?
原さん:
約4年ほど住んでました。最初は1年くらいのつもりだったんですが、思っていたより早くお金が厳しくなってしまって(笑)。これはもう現地で働くしかないなと思って、シンガポールでそのまま就職しました。ネットワーク系の会社、石油トレーダーの会社、金融系の事業立ち上げに関わる会社など、かなりいろいろな仕事を経験しました。その頃、シンガポールのバンド仲間と立ち上げたのが、タスク管理ツールの「Jooto」です。
―― Jootoは、どんな経緯で立ち上がったんですか。
原さん:
もともとの出資者がフランス人で、その人がいろいろな事業を立ち上げては売却していくスタイルだったんです。その姿を見ていて、ソフトウェアやビジネスそのものをつくって育て、また次のことに挑戦していくのは面白いなと思っていました。Jootoも、そうした流れの中で立ち上げたサービスでした。
―― 原さんは、どんな立場で関わっていたのでしょうか。
原さん:
CTOとして関わっていました。メインは日本市場向けのタスク管理ツールだったんですが、シンガポールにいながらベトナムのテックチームと一緒につくっていました。途中で台湾に移住し、そこから2年ほど運営したあと、PR TIMESへ事業譲渡することになりました。もともとEXITを見据えて立ち上げた事業だったので、ビジネスを立ち上げるだけでなく、事業としてどう育てていくかまで含めて経験できたのは、自分にとってすごく大きかったと思います。
―― 事業譲渡のあと、現在に至るまでの流れも教えてください。
原さん:
譲渡が決まってからは日本に戻って、Jooto事業部長として関わりました。その後、ロックアップ期間を経て個人事業主として独立し、コロナ禍をきっかけに長野へ移住しました。その後Chatworkにジョインし、PdMチームのリーダーとしてChatworkプロダクトに関わりました。そして2024年10月にサイバーレコードに入社して今に至ります。現在も長野を拠点としながら、熊本と行き来しながら働いています。
―― いろいろな場所で暮らしてきたことも、原さんの価値観に影響していそうです。
原さん:
かなりあると思います。親が転勤族で子どもの頃から引っ越しが多くて、たぶん今まで20回以上は引っ越しているんですよね。だから、ひとつの場所にずっといるというよりは、環境が変わることのほうが自分にとっては自然だった感覚があります。
僕は地方も好きですし、都会も好きですし、海外も好きなんです。どれか一つだけがいいというより、それぞれに良さがあると思っています。地方は暮らしやすさがありますし、都会には情報があり、海外に行くとまた違ったカオスな刺激がある。自分の中では、その全部があるくらいのほうがちょうどいい感覚なんですよね。
―― そうした環境の違いから得られる刺激は、仕事にも影響していますか。
原さん:
ありますね。いろいろな場所で暮らしてみて面白いなと思うのは、「人の行動は環境で変わる」ということです。たとえば長野だと、信号のない横断歩道でも自然と車が止まるんですよね。「別にそんな急いでないし、1、2分遅れるくらいなら止まってもいいじゃん」というゆったりとした時間の感覚がある。一方で、東京の満員電車では、押されたら押し返すような殺伐さがある(笑)。さらにシンガポールだと、バス停には並ばないのが普通で、バスが来たら一気に人がうわ〜っと集まってくる(笑)。環境によって、人の行動や当たり前と感じることが変わるんだなぁと思います。
―― その視点は、ものづくりにもつながっていそうですね。
原さん:
そうですね。自分にとって当たり前の使い方が、相手にとっても当たり前とは限らない。だからこそ、いろいろな人の前提や行動を見にいくことは、ものづくりの中でもかなり大事だと感じています。つくり手の感覚だけで考えてしまうと、使う側とのズレが出てしまうので、まずは相手がどう見ていて、どう動いているのかを理解することは大切にしています。
―― サイバーレコードとの出会いについても詳しく教えてください。
原さん:
きっかけは、Chatwork時代の上長だった針北です。針北が先にサイバーレコードに入るという話を聞いていて、僕自身はその頃、またフリーランスに戻ろうかなと考えていました。いろいろな会社に関わる働き方をもう一度やってみたいと思っていた時期だったんです。そんなときに、「フヤセル事業を手伝ってくれないか」という話をもらって、最初は業務委託でPMとして参画しました。
―― サイバーレコードに対する第一印象を教えてください。
原さん:
サイバーレコードは、自分にとってこれまでとは違う環境の会社だなと感じたことを覚えています。これまでは、テクノロジーでつくったもの、つまりプロダクトそのものを販売している会社にいることがほとんどでした。
でもサイバーレコードはそうではなくて、テクノロジーを使いながら、事業として価値を届けていく会社なんですよね。ツールそのものを売る会社ではなく、ツールを使って顧客の売上を伸ばしたり、事業を回したりしていく。組織のあり方も、稼ぎ方も、これまでとは違いますし、その中で自分がどう価値を発揮できるのかはすごくチャレンジングだと思いました。
代表の増田さんと話す中でも、テクノロジーの力をもっと伸ばしていきたいという考えを感じましたし、そこは自分がこれまでやってきたことを活かせる部分もあるなと思いました。
―― 今、事業責任者を務めているフヤセルについても教えてください。
原さん:
フヤセルは、事業者さんが自社のふるさと納税サイトを立ち上げて運営できるSaaSです。一般的には、ふるさと納税って楽天ふるさと納税やふるさとチョイスのようなモール型のサイトに返礼品を出す形が多いと思うんですが、フヤセルではそれとは別に、自分たち専用のふるさと納税ポータルサイトを持つことができます。自社ECのふるさと納税版、みたいな立ち位置に近いですね。
―― どんな企業にとって、特に可能性のあるサービスだと感じていますか。
原さん:
ブランドや商品力がある企業にとっては、すごく相性がいいと思っています。モール型のふるさと納税ももちろん大事なんですが、そこではどうしても数多くの返礼品の中の一つとして並ぶことになります。だから、商品そのものの強さやブランドの世界観があっても、見せ方によっては埋もれてしまいやすいんですよね。
フヤセルは、そうした企業が自分たちらしい形で寄付者との接点を持てるのが大きいと思っています。すでに指名買いされているような商品であれば、その商品を求めている方にダイレクトに届きやすくなる。さらに、それが通常購入だけではなく、ふるさと納税という選択肢も提示できる。そういう“新しい選択肢を増やせる”ところに価値があると思っています。
―― 実際に関わってみて、最初はどう感じましたか。
原さん:
最初の印象は、正直かなりカオスだな、というものでした。ふるさと納税自体が国の制度から始まっている領域でもあるので、関わる人も多いですし、フローも複雑なんですよね。自分にとっては初めて触れる世界でもあったので、まずはどういう人たちが、どういう仕事をしていて、どんな流れで関わっているのかをインプットするのが大変でした。
―― そこから、どうやってプロダクトに向き合っていったのでしょうか。
原さん:
業務委託で入った当初は、まず全体の構造を理解するところから始めました。実際に関わる方たちに話を聞きながら整理して、どんな人がどう触るのか、どこにどういう前提があるのかを見ていったうえで、アーキテクチャから考え直していきました。
―― これから、フヤセルやサイバーレコードの中で取り組んでいきたいことは何でしょうか。
原さん:
大前提として、「テクノロジーを使ってこの会社をどう良くしていくか」は、ずっと考えています。今はAIの時代でもありますし、それを活用してどんな価値提供ができるか、どう事業を盛り上げられるかは常に考えていきたいですね。
テクノロジーって、コストを下げたり効率化したりする“マイナスを減らす”使い方と、新しい価値をつくったり売上を伸ばしたりする“プラスを生む”使い方の両方があると思っていて、僕はどちらかというと後者をやっていきたいんです。フヤセルもその一つですし、新しいSaaSの立ち上げも含めて、テクノロジーを使ってどう価値をつくっていくかは、これからも大事にしていきたいテーマですね。
―― 最後に、これからサイバーレコードを目指す方へメッセージをお願いします。
原さん:
サイバーレコードの面白さは、事業者さんと近い距離で仕事ができるところだと思っています。実際にお客様も地方の事業者さんが多いので、現場の声や商品の背景に直接触れながら仕事ができる。そこは、地方に根ざした会社ならではの価値だと感じています。
その一方で、挑戦できることの大きさは、いい意味で地方企業らしくない会社だと思っています。テクノロジーの活かし方もそうですし、事業の広げ方もそうですし、まだまだ挑戦余地がある。地方の現場に近いことと、新しい挑戦ができること。その両方があるのが、サイバーレコードの面白さじゃないかなと思っています。
原さん、お忙しい中ありがとうございました!