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ビギナーITエンジニア講座① パソコン本体のパーツについて知ろう

普段の生活ではスマートフォンやタブレットを使うことが多い社会になりましたが、ITエンジニアのお仕事では業務用のパソコンを扱うことが多くあります。

中にはIT企業に就職したけど、今までパソコンをちゃんと触ったことがない人や、自分のパソコンを持っていないという人もいます。

そのパソコンがどのような仕組みで動いているのか、ITエンジニアなら恥をかかないためにも最低限知っておきたいところですよね。

今回はこれからITエンジニアを目指す人や、ITエンジニア初心者向けにパソコンがどのようなパーツで構成されているかを解説します。

パーツごとの役割もなるべくわかりやすくお伝えしますので、この記事を読めばハードウェアの基礎知識を身に付けることができちゃいます!

パソコンの中身はどうなっているの?

パソコンは様々なパーツで構成されていますが、意外と構成はシンプルです。

「自作パソコン」というと難しそうな印象があるかもしれませんが、規格が決まったパーツを組み合わせていくだけなので、人によってはプラモデルよりも簡単だと言います。

また、パソコンのパーツについて詳しくなると、パソコンが壊れた時に不調のあるパーツだけ購入して交換したり、自分でパソコンのスペックをアップさせることができるようにもなりいいことだらけです。

まずはパソコンを動かすために最低限必要なパーツと、機能をアップグレードさせるために用途に応じて追加するパーツに分けて理解していきましょう。

一般的に必須となるパソコンパーツ

●CPU(中央演算装置)

パソコンの頭脳というべき最重要なパーツで、パソコンで行われる膨大な量の計算を、CPUの内部で処理しています。

クロック周波数という数値が計算処理速度の速さを表しており、高いほど素早く計算ができるということです。

コア数は頭脳自体の数で、多いほど同時に処理できる計算が多くなります。


レストランに例えると、料理を作るシェフの役割です。

シェフの腕前の速さはクロック周波数、シェフの人数がコア数にあたります。


●メモリ

一時的にデータを置いておく領域で、パソコンの作業スペースの役割を果たします。

このメモリの容量が大きいほど、多くのアプリを開くことができるようになります。

逆にメモリが不足してくると、パソコンの動作が重たくなってしまうので、より高性能なメモリに交換することもあります。

ちなみに、ここは一時的にデータの保存ができますが、電源を消すなどするとデータも消えてしまいます。


メモリはよくレストランにおけるまな板などの作業スペースに例えられます。

作業スペースが狭いと作業がはかどりませんが、広いと調理器具を置いたり、レシピ本を置いたりと使い勝手が良くなります。

一度下ごしらえした料理を冷蔵庫に戻して保存し、必要な時に取り出すというところもメモリとストレージの関係に似ています。


●ストレージ(HDD/SSD)

パソコンのデータを保管しておく役割があります。重たいデータをいっぱい保存していると、この保存領域が足りなくなってしまうことがありますが、最近は2TB以上のデータを保存できるような大容量のストレージもあります。

主にはHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)があり、それぞれ得意なことが違います。

ファイルデータ保存用のHDDと、OSやアプリケーションデータを保存するSSDの両方を搭載しているパソコンも多くあります。


レストランの厨房にある食材を保管する冷蔵庫がこのストレージです。

HDDは食材がいっぱい入る冷蔵庫で、SSDがスムーズに取り出しができる冷蔵庫と考えるとわかりやすいと思います。


●マザーボード

パソコンの全てのパーツをつなぐ基盤、つまりパーツの土台や骨格のようなものです。

それぞれのパーツを個別に繋ぐのではなく、マザーボードの決まった場所に接続することで、スムーズに動くように電気や情報を流せるようになります。

マザーボード自体にUSBやオーディオ端子をつなぐポートが有ることがほとんどです。


レストランの厨房のレイアウトや電気ガスの経路がこのマザーボードの役割です。

料理の作りやすいようなレイアウトの厨房であれば、より効率よく料理を作ることができますね。


●電源ユニット

パソコンのパーツは電気で動きます。なので、家庭のコンセントから得た電気を各パーツに供給するための電源ユニットが必要となります。

サイズやケーブルの規格、ワット数など必要に応じた電源ユニットを選ばないといけません。

大抵は大きな風車(ファン)が付いていて、それによって排熱処理を行っています。


レストランで例えるのは難しいですが、レストランを運営するためのエネルギーという表現が一番近いでしょうか。

電気・ガス・水道のようなエネルギーの共有が無いと、食材だけがあっても料理が作れないことから、非常に重要なパーツですね。


●ケース

忘れてはいけないのがパソコンのケースです。様々な形や色、素材のものが市場に出回っています。

デザイン性だけでなく、冷却性・拡張性・静音性などケースごとに特化した機能を持つものがあるので、パソコンを組み立てるときには

近年はゲーミングパソコンのようにLEDの発光ユニットが付属されているものも人気です。


レストランの外観を含め、壁や間取りがケースに該当する部分でしょうか。

看板が美しく光っているお店は、人々からの注目を浴びそうですね。


用途に応じて追加するパソコンパーツ

●GPU(グラフィックボード)

働き自体はCPUと近いですが、映像やグラフィックの処理を得意とする演算装置をGPUといいます。

高画質のゲームをパソコンでやろうと思ったら必要となるパーツなので、パソコンゲーマーはここにお金をかけるという人も多くいます。

また動画編集や3DCGを制作するときにも必要となることが多いですが、一般用途であればCPUに内蔵されたものでも使うことができます。


レストランにおいては、デザート専門のパティシエの存在が近いかもしれません。

パティシエがデザートを集中して担当してくれることによって、シェフは料理を作ることに専念することができますよね。


●光学ドライブ(DVD/BDドライブ)

パソコンでDVDやブルーレイディスクを見る人にとっては、このようなドライブも必要です。また、データをDVDでやり取りすることもありました。

近年ではストリーミングなどで動画をみることが主流で、データもWeb経由で通信するようになってきたため、次第に使われることも減ってきましたね。


レストランで音楽を流すことがあると思いますが、まさにレコード自体を再生するプレイヤーのようなものでしょうか。

レコード自体も失われつつあるため、もう少しすれば完全に不要なパーツとなり、語られなくなってしまうかもしれません。


●ネットワークポート(WiFiアンテナ、ネットワークカード)

光学ドライブとは逆に、最近のパソコンにはネットワークに接続できることが必須となっています。

インターネットと接続できるようにするためには、LANケーブルを接続するネットワークカードやWiFiユニットが必要となるため、こちらも忘れずにパソコンに組み込む必要がありますね。

無くてもパソコン自体は使えるので追加パーツとしていますが、そもそもネットワークが使えないパソコンの存在自体が危ぶまれることでしょう。


レストランで外部と接続するものといえば……電話でしょうか?

電話があればお客様からの予約などを受け付けることができたり、他のお店と情報交換を行うことができますね。


●サウンドカード

パソコンの音質を向上させてくれるのが、サウンドカードというパーツです。

臨場感のある音でゲームをしたい、音楽や映画などのサウンドクオリティをアップさせたい、パソコンで音楽制作をしたいと思う人はこのパーツを追加してみましょう。

無くても最低限のサウンドは出るものですが、お世辞にもいい音とは言えないことが多いです。


レストランで例えるのも苦しくなってきましたが、お店で音楽を流すスピーカーや音響システムの役割を持ちます。

高級なスピーカーからはいい音が出ますし、プロのDJが音楽を流してくれるレストランなんかも実際にありますよね。

ITエンジニアなら最低限身につけたいハードウェアの知識

今回はパソコンがどんなパーツによって作られているかをみてきました。

パソコンに最低限必要なパーツと、用途によって追加するパーツに分けていますが、他にもCPUクーラーやBluetoothユニットなど、追加できるパーツはたくさんあります。

今回はオペレーティングシステム(OS)などの話は出しませんが、パーツだけ繋いで電源を入れたからってパソコンが使えるというわけではありません。

またモニタやキーボード、マウスなどの周辺機器がなければ操作することもできません。

色々な機能を持つパーツや周辺機器と、それを制御するパーツが正しく繋がれているからパソコンが動くということを理解してもらえたらと思います。


一般的には知らない人が多いかもしれませんが、パソコンがどんなパーツで構成されているのかは、ITエンジニアの基礎中の基礎になります。

基本情報技術者試験やITパスポートの問題などでも出題される範囲となるため、ITエンジニアを目指すなら最低限知っておきたいですね。

興味がある方は、ハードウェアについてWebで詳しく調べてみて、自作パソコンを作ってみたり、使っているパソコンをグレードアップさせてみてはいかがでしょうか。

自分で興味を持って触ってみることが何よりも実践的なIT経験になるので、ITエンジニアにはオススメです!

最後まで読んで頂きありがとうございました。



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