"ITパスポート"は取っても意味がない?IT企業の人事が未経験者採用で見る資格のポイント | 株式会社シーエスコミュニケーション
こんにちは、元バンドマンで今はIT企業で人事・広報を担当している兵永です。今回は「ITパスポートは意味がない資格なのか」について、採用する側の目線でリアルな話をお伝えできたらと思います。一部、歯...
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「ITパスポート合格おめでとう!次はどの資格を取るの?」
そんなことを上司や先輩から言われたことはありませんか?また、今はITパスポートの勉強をしているけど、そこから先はどう勉強していったら良いんだろう?と悩んでる方もいるかもしれません。
そんなITエンジニアになりたての方に向けて、目指すキャリアプランごとにどんな資格を目指すのが良いか、助言ができればと思います!
もちろん「まだ具体的に決めれてないんだよなぁ」という方向けにも、職種に限らずIT業界で活かせる資格もお伝えします。
ぜひ、自己成長の参考にして下さい。
ITパスポートという言葉でググると、「ITパスポート 意味ない」や「ITパスポート ゴミ」というネガティブなサジェストを目にしますが、IT業界未経験者にとって意味がないなんてことは一切ありません。
そのあたりの詳しい話は別の記事にまとめており、非常に人気の記事なので、まだ読んでない方はぜひ読んでみて下さい。
しかし!ITパスポートはIT業界で働くための汎用的な知識を広く身につけるための資格ですので、そこで満足してしまっては本当に無駄になってしまいかねません。
そこからさらに自分の進みたい方向によって、知識や技術を身に着けていくことがITエンジニアには求められます。
もしくは既に職についており、プログラマーやインフラエンジニアなど、自分が携わる業務が決まっているケースもあるかと思います。
そんなキャリアごとに、初心者向けの資格を分類してみました。
どれもITパスポートに合格できたあなたなら、勉強すれば資格取得できるはず!
プログラマーを目指すのであれば、扱うプログラミング言語によって資格があるので、自分が習得したいプログラミング言語に合わせて、初級レベルの資格を目指すのが良いと思います。
以下は特にメジャーなプログラミング言語ごとの初級レベルの資格の一例です。
Javaは企業などのシステム開発で使われることが非常に多いJavaの初級資格です。
日本国内向けで、プログラミング初心者がJavaの基礎的な文法や概念を理解していることを証明することができます。
こちらもJavaの資格ですが、国際的な標準に基づいており、Javaを使った基本的なプログラム設計や実装スキルを証明する資格です。
最近人気のPythonはAIやデータ分析、自動化スクリプトなど幅広い分野で使われています。プログラマー入門にもオススメと言われています。
こちらの資格では、Pythonの基本文法、データ処理、簡単なプログラム作成能力を証明できます。
家電や機械、ロボットなどを動かすときによく使われるC言語も、社会的なニーズが多い言語です。
C言語の基礎文法やアルゴリズムに関する知識を証明することができる資格です。
インターネットを使って閲覧するWebページを作るエンジニアになりたい人には以下の初心者向け資格を紹介します。
Webページは見た目側(フロントエンド)と、内部の動きのしくみ側(バックエンド)と分けて捉えられます。
相互に関係しているのでどちらに進むにしても身に付けておいて損はありませんが、やはり自分の考えるキャリアに合わせて優先的に身に着けたいですよね。
Web開発に興味のある初心者向けの資格で、HTMLやCSSなどのWebページの見た目に関わるような言語の基本的な使い方を学べます。
実務でもよく使う技術が中心で、フロントエンドのWeb制作やデザイン業務のスキルアップに役立ちます。
こちらはWebページの裏側の動きを作るためのPHPというプログラミング言語の基礎を学べる資格です。
PHPの基礎から、データベース連携など、バックエンドに携わる仕事に就くのなら、必要となってくる資格です。
こちらもHTMLとCSSを使ったWebページのデザインやレイアウト表現といったコーディング能力を認定する資格です。
試験問題が実技形式で、問題文の指示に従った編集を行うため、より実践的であると言えます。
コンピューター同士のネットワークや、サーバーなどを扱うITインフラエンジニアに適した資格を紹介します。
基本的にはプログラミングの知識は全く必要ありません。機器を操作するためのコマンドを覚えて仕事に活かすことができます。
ネットワークエンジニアを目指すなら、第一に取得を目指したいのがCCNAという資格です。
Ciscoという企業の資格ですが、ネットワークの仕組みを体系的に学べ、知識の汎用性が広いため、ネットワークの入門資格として昔から有名です。
企業などのサーバーによく使われるLinuxというOSを扱うための入門資格です。
LinuxはCUI(コマンドライン)で動かす事がほとんどなので、操作をするための知識の基礎を身につけることができます。
近年はクラウドの利用も一般化しており、扱えるエンジニアのニーズが高まっています。
特に利用者の多い2つのクラウドサービス、AWSとAzureの認定資格について紹介します。
Webショッピングで有名なAmazonが提供するクラウド、AWS(Amazon Web Service)が認定する資格です。 クラウドコンピューティングの基礎的な概念や、AWSサービスの基礎を問う試験です。
Microsoftが提供するAzureというクラウドサービスの認定資格です。
WindowsやOffice製品と相性の良い、Azureのサービスや基本的なクラウド技術を学ぶ内容となっています。
今回紹介したIT資格は一例ですので、自分がどんな領域の仕事に進みたいかによって選ぶことが重要です。
資格勉強にかけられる時間やコストにも限りがあるので、ちゃんと自分の将来に繋がるのかをしっかり考えて選びましょう。
自分の将来像に近い先輩や上司に、今の自分はどんな資格を取るべきか聞いてみるのも良いかもしれません。
IT初心者のうちから「自分は○○エンジニアになるんだ!」と、将来像が明確な人はごく僅かです。
「正直、まだどういう道に進むか決められてない」「今は色々経験してみて、自分に合うものを選びたい」そう思ってる方もいるかと思います。
それ自体は全然悪いことじゃないですが、将来像が決まってないからといって何もしないままでは自己成長は望めません。
せっかくITパスポートに合格したのですから、もっとITに関わる全般的な知識を身に付けるということを推奨します。
また、ITエンジニアでは無く、IT業界で営業する方や、IT業界で業界でバックオフィスで働く方にとっても活用ができるので、幅広い人にオススメします。
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能や実践的な活用能力を証明できる資格です。
プログラミング言語や専門的なスキルは身につきませんが、IT業界で働く上での汎用的な力や、課題解決力や顧客提案力の底上げにも役立ちます。
Microsoftが提供するExcelとWordの基礎的な利用方法が理解できていることを証明する資格です。
Excelの方は数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成などの操作が出題されます。
Wordの方は文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、印刷などの操作が出題されます。
エンジニア職であっても、デスクワークにExcelやWordは必須となるため、基礎からしっかり理解しておくと様々な場面で役に立ちます。
ITエンジニアは経験や実績を問われることも多いため、必ずしも資格を取ることだけが重要というわけではありません。
特に資格を持っていなくとも、社内からもお客様からも評価を受けているエンジニアは多くいますし、逆に資格を色々持っていても評価されないエンジニアもいます。
しかし、特に若手のエンジニアや、未経験エンジニアにとって資格は評価に直接つながりやすい要素だといえます。
経験は無くとも、対象の分野に関する知識や技術に対する興味を持っていると、上司やお客様からみなされるきっかけになります。
そしてその案件やプロジェクトに関わることにより経験を積み、成長することでエキスパートな技術者になることができ、自分の思い描いた将来像を実現することにつながります。
当社では資格取得を支援するため、100種類以上の資格を「資格手当」や「資格報奨金」の対象としています。
今回紹介した資格についても、その多くが合格時に「資格報奨金」を受け取れ、毎月の「資格手当」を得ることができます。
さらに、資格合格時には資格受験料を会社負担する制度もあるため、社員の資格取得へのモチベーションも上がっています。
特にネットワーク系の資格についての評価は高く、「ネットワークスペシャリスト」という資格は、報奨金で30万円、資格手当で5万円を受け取ることができます。
当社以外のIT企業も、様々な資格取得支援の制度を設けていることが多いので、もし就活や転職で企業選びをする際には、そういう点にも注目してみてください。
ITエンジニアとしてどんなキャリアを描くかは、あなた次第です。
様々な情報を集め、自分で見極めることで、自分なりの道を進んで下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。