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フルリモート化によって逆にコミュニケーションが活性化した話

Photo by manny PANTOJA on Unsplash

こんにちは!クランチタイマーの代表の佐々木です。

クランチタイマー株式会社は今年(2023年1月)からオフィスレス(バーチャルオフィス)にしてフルリモートワークの会社にしました。

元々、2020年の4月にコロナをきっかけにリモートワークは度々行なっていましたが、当初はオフィスを無くすということには少し抵抗がありました。

顔を合わさないことでコミュニケーションのロスが発生してしまう可能性や、社員同士が疎遠になって良いチームができないのではないかという懸念があったからです。

ただ、リモートワークにも慣れたことや、業種的にもリモートでの業務がフィットしやすいということ、リモートワークが難しかった事業の譲渡などのキッカケがあり、思い切ってオフィスを無くす決断をしました。

ひろぎんグループへの事業譲渡に関するお知らせ


フルリモートにして約10ヶ月が経過しましたが、驚いたことに当社ではフルリモートにしたことで逆にコミュニケーションが円滑になり、チームの一体感が生まれたとの声が社員から上がっています。

まだまだ試行錯誤の連続ですが、大きく分けてコミュニケーションのフレーム化と、評価制度を抜本的に変えたことがフィットしているかなと感じています。

そこで今回は当社のリモートで行なっているミーティングやメンバーが普段どのようにコミュニケーションしているかをご紹介したいと思います。



フルリモート移行後の社員の声

フルリモート化した直後の社員の感想です。

クランチタイマーは全社フルリモート化しました!


通勤時間がなくなったことで、朝の時間を有効に使えるようになり

「朝にジムで思い切り体を動かしてから仕事を始めることで、作業効率が上がった!」

「10時からの始業なので、忙しくなりがちな朝も余裕がもてる!」

「家族との貴重な時間を確保しながら、効率的に働ける!」

「家が片付くようになった!」

といった社員の声がありました。


今のところ私も含めてメリットしか感じておらず、デメリットは特にないかなと思っています。

合わせて、事務所家賃や光熱費、通勤費、事務用品等、いろいろコストダウンにもつながり、その分を社員に還元することができました。



フルリモート化に伴って見直したミーティングのフレーム

まずはリモートワークによって、意図的に会話する仕組みがないとコミュニケーションが生まれないと考え、どんなミーティングにもディスカッションや雑談が生まれるフレームにしようと考えました。

また、会話のハードルを下げて気軽にコミュニケーションするために、あえてZoomやGoogle Meetではなく、顔出しをしないDiscord(音声のみ)を使うことが多いのも特徴です。

開発をしていてチームメンバーに確認したいことがある時、5分程度の簡易な相談など、短い時間で気軽に会話したい時にチャンネルに入室するだけで(URLを送りあったり、入室承認が不要)コミュニケーションができるので、フィットしたのだと思います。

Discordの場合は相手の表情が見えないことから、声を発しないとコミュニケーションが取れないので、逆に発言が活発になったのかもしれません。


逆に、1on1やカルチャーを伝えるようなミーティングでは表情を読み取りたいので、ZoomやGoogle Meetを使うようにしています。とはいえ、カメラをONにしてミーティングすることは月に1・2回程度なので、たまに繋ぐと髪型が変わっていたりして新鮮さがあります。


基本的なチャットツールは、社内はSlack、社外の関係者も含めたチャンネルはGoogle Chatを使っています。これは一般的な使い方と変わりないかなと思います。


以下に定例的に開催しているミーティングを紹介します。


朝会・夕会

10:00始業に合わせて、当日出社のメンバーは全員でDiscordにて朝礼を行います。

以下のテーマを持ち回りで、曜日ごとにファシリテーターが進行していきます。


Monday Motivation:仕事のモチベーションを上げるためのテーマ

Transformation Tuesday:会社が進化するためのテーマ

Wednesday Wisdom:IT業界について感度を上げるためのテーマ

Throwback Thursday:自分のことを知ってもらうための過去をテーマに

Freedom Friday:自由テーマ


「自宅のデスク周りを整えたいんだけど、おすすめないですか?」

「他社にこんな福利厚生があったので、クランチタイマーにもほしい!」

「こんなサービスがあったらどうかと考えてみたので、意見ください!」

などなど、ざっくばらんに10分くらい雑談します。


エンジニアだけではなくマーケターも参加しており、実際に会ったことがないメンバーもいますが、いつも和やかな雰囲気で楽しく朝会をしています。

特に月曜日(Monday Motivation)は、必ずファシリテーターが参加者全員の良いところを1つ褒めるという内容にしていますが、週の頭から嬉しい気持ちで仕事に入れて好評となりました。

朝会の後にはPJごとの各チームに分かれて当日の業務のすり合わせを行います。


一方、夕会では就業終了前(18:25から5分間)に当日業務の進捗確認や連絡事項の共有を簡単に行なっています。


GOOD & NEW

組織やチームの活性化、アイスブレイクなどを目的に、24時間以内に起きた「よかったこと(GOOD)」や「新しい発見(NEW)」を一人1分ずつ話して全員で共有し、拍手をする取り組みをしています。

何事もなかった日でもメンバーの良い面を見つける癖がつき、社員同士の会話の雰囲気がガラっとよくなったなぁと実感しています。


KPT

週末の夕方より、今週の業務について振り返りを行います。

基本的にはプロジェクトの業務を通じて、良かったことや継続すべきこと、もしくはその反対に発生した問題などをミーティング前までに各自で洗い出しておきます。

ミーティングではそれらを入力したKPTシートをもとに、メンバー全員で話し合いをしていきます。


一般的なKPTではプロジェクトやチーム単位で行うと思いますが、当社では全てのプロジェクトを跨いで共通となる課題や発生した問題を吸い上げて共有するようにしています。

ある課題について議論する場合は、原因の深堀りや改善策について全員で意見交換を行い、翌週から実践していく「Try(改善策)」を決定します。

また、個人が良かったと感じたものの中で今後チームとしてやっていくべきことがあれば「Keep(継続すべきこと)」として定着させるようにしています。


そのおかげで、個々で課題やミスを抱え込まずに全員で解決策を考え、異なるプロジェクトの担当同士であっても、フォローしあうことができるようになりました。

KPTについてはその他にも多くのメリットがありますが、詳しくはnoteでもご紹介していますので、よろしければご覧ください。

チームワークを高めるKPTについて|クランチタイマーの取り組みと成果


コードレビュー会

実際のプロジェクトで開発したコードや参考になるコードを持ち寄り、プロジェクトを跨いでエンジニアメンバー全員でコードレビュー会を開催しています。

読みやすく冗長なコードにならないために、情報共有とレビューを繰り返すことでエンジニアメンバーのスキルの底上げを実践しています。


チェックイン(1on1 ミーティング)

人事評価(査定)制度と連動した、チェックインという1on1ミーティングを取り入れました。

「チェックイン」自体はアドビが実践している制度で、キャリア形成と社会や組織への貢献を目的とした社員のための評価制度です。

代表である佐々木と直接1on1を繰り返し、成長のフォローをしながら見守り、個人のキャリア形成を助長することでしっかりと意思疎通をするようにしています。

カルチャーミーティング

物理的に疎遠になってしまうため、組織のカルチャーを明文化して伝えるミーティングを定期的に行なっています。

ビジョンやコアバリューを思い出すきっかけの場として、よりより組織になるためにディスカッションの場を設けて全員で意識を高く持つことを目的に始めました。


業務進捗に関するミーティング

基本的には週の初めに担当するプロジェクトの業務計画を数値して報告、その進捗を週終わりに報告する形式となります。デイリーでの作業進捗はプロジェクトチーム内で適宜行なっており、チームごとにルールが異なります。


週次(週初め)業務計画ミーティング

リモートワークである以上、お互い作業の様子がわからないので、週の業務の予定を個人単位で週初めの午前中に報告します。業務内容は必ず数値化して報告し、細かい作業内容がわからなくても後で進捗がわかるような仕組みとしました。

具体的には、作業の内容と進捗(?人日や?%で表現)、またプロジェクトごとの当月の売上予測とその進捗度(?円)で共有しています。

また、週の業務の計画には、自身の担当作業分だけでなく、プロジェクトを跨いだ協力や連携をディスカッションし、プロジェクトチームの体制検討やリソース配分、会社全体でのプロジェクトの成功をフォローしあうようにしています。


週次(週終わり)振り返りミーティング

週初めに計画した業務内容に対しての進捗を数値化して報告・共有します。

達成できたのか、できなかったのか。達成できなかった場合はなぜできなくて、どうすれば達成できたのかを数値と合わせて報告するようにしています。

ここでの内容は進捗及びそのリカバリ策のディスカッションに止め、業務の細かい内容に関する振り返りや共有はKPTにて行なっています。


リモートワークでも「仲間」と働ける環境

今回は、クランチタイマーでの働き方やコミュニケーションについてお伝えしました。

これらの取り組みを通じて、これから新たに入社してくれる方にも違和感なく「仲間」になっていただけるコミュニケーションの環境が出来たと感じています。

少しでもクランチタイマーで働く環境や考え方について、魅力が伝わっていたら嬉しいです。

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