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ハーバードビジネスレビューで連載開始!副代表中山からのメッセージ

こんにちは、クロスフィールズ副代表の中山慎太郎です。このたび、留職プログラム8年間の分析を行い、ダイヤモンド社のハーバードビジネスレビューのウェブ版にて、「新しいリーダーシップ開発論」と題して連載を行うことになりました。4/26(金)に第一回連載がスタート、以後、5/2(金)をお休みして、5/9(金)以降毎週金曜日に更新する形での全8回の連載となります。

留職プログラムが持つリーダーシップ育成の効果と価値を、体系立てて整理したい

分析の開始から今回の連載の実現までは、実に1年以上の長い道のりでした。元々分析を行おうと思ったのは、留職プログラムが持つリーダーシップ育成の効果と価値を、体系立てて整理したいという思いがあったためです。留職プログラムとは、大企業の社員を新興国のNGOや社会的企業に派遣し、スキルを活かした社会課題解決をするプログラム。クロスフィールズで日々留職者の現地でのチャレンジの様子を目の当たりにする中で、このプログラムが社会の未来と組織の未来を切り拓くリーダーシップを育む機会となっていることを、実感として感じてきました。

しかし、
なぜ留職プログラムを通じてリーダーシップが育まれるのか。
留職者の中でどんなことが起きているのか。
留職者の成長をより高めるための周囲からの適切なサポートのあり方はどういったものなのか。

こういった点について、個別のプロジェクトでの話はできても、これまでに行ってきた150件を超える留職プログラム全体を通じて体系的に導き出されることがないと、どうしても、プログラムの迫力・価値をより多くの方に知っていただくには限界があるように感じていました。こうした問題意識の下、一念発起して分析に取り組むことにしました。

尊敬する師匠から、衝撃の「全てボツにして考え直せ」

とはいえ、これまでの150件のプログラムを一つ一つ紐解きながら、多くの留職者やプログラム担当者にインタビューを重ね、一つ一つのプログラムから得られた気づき・学び・教訓を体系化する作業は、非常に困難なものでした。何度か心が折れそうになったこともあり、多くの方の力を借りてようやくここまで辿り着くことができました。特に2018年2月-3月の2か月間、クロスフィールズでインターンしてくれた平田歩の貢献は大きかったです。この難しい課題に常に前向きに楽しそうに取り組んでくれたているにいいカッコをしたい、という見栄のような気持ちがなければ、乗り越えられなかった局面がたくさんありました。平田、どうもありがとう!!

一つ、忘れられない出来事があります。分析がある程度進んだタイミングでのこと。ずっとご相談していた師匠のような方から、「今の内容を全てボツにして、ゼロベースでもう一度考え直せ」とアドバイスをいただきました。言われた当初は、目の前が真っ暗になりましたが、その方に続けて言われた言葉がとても印象的でした。「留職者が、留職プログラムの中で経験することって、まさにそういうことなんじゃないの?」

自分を大きく変えなければ乗り越えられない。成長した留職者がたどる、「自分事化」のプロセスとは。

今回の連載で、大きく成長した留職者がたどるこの心理変化のプロセスを「自分事化」という形で概念化して紹介しています。「自分事化」については連載の中で詳しく説明しますが、一言で言うと、「解決するためにはこれまでの自分のあり方を大きく変えなければいけないくらいの大きな課題に直面し、これまで積み上げてきたものを手放してゼロベースでチャレンジする恐怖・不安と葛藤をするプロセス」です。

一度積み上げたものを手放すことの怖さ・苦しさ、それを乗り越えた時に生まれる成長について論じるのであれば、筆者である僕自身もそのプロセスを経る必要がある、という師匠からの指摘には、ぐうの音も出ませんでした。

積み上げてきたものを手放す怖さ・苦しさに苛まれながら、勇気を振り絞ってそれらを全て捨てて、もう一度ゼロから作り直すプロセスを経て作り上げたのが、今回の連載でご紹介させて頂く内容です。

今回の連載のような長い文章を書くのは初めての経験で、拙い部分・分かりにくい部分も多いかもしれません。でも、何はともあれ、自分としては全力を出し切りました。ぜひ、多くの方に読んでいただき、率直な感想を頂けたら嬉しいです。

いつでも、積み上げてきたものを手放してゼロからチャレンジをする勇気を持っていたい

僕たちクロスフィールズの仕事は、留職に行かれる方々の挑戦に伴走し、全力で応援することです。しかし、何度も留職プログラムの担当をしていくうちに、いつの間にか、留職プログラムの風景が日常化してきてしまい、「慣れ」が生まれてしまった部分があったのかもしれません。今回、一度積み上げてきたものを手放す怖さ・苦しさと葛藤する経験を通じ、そう思い至り、反省しました。

そんな自戒の念も込めて、ですが、留職者の挑戦に本当に全力で伴走するためには、クロスフィールズのメンバー一人一人も、常に、これまで積み上げてきたものを手放してゼロからチャレンジをする不安・恐怖と向き合い、挑戦し続ける必要があります。コーチングスキルや、企業の人材育成の知識、ソーシャルセクターに対する理解・知識ももちろん大切ですが、クロスフィールズのメンバーに求められる、最も大切なコアは飽くなき挑戦を続ける姿勢だと思います。

そういう姿勢を持ってクロスフィールズの門を叩いて下さる方とたくさんお会いできることを楽しみにしています!

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