人事だけど気が付いたら白衣を着てた
私はこう見えて人事なんですが、医療施設に4年ほど、勤務させていただいていました。
新卒で不動産仲介業をしていた時に、自分が病院に勤務する姿は、まぁ100%想像していなかったです。
最初は医療施設でのバックオフィス業務が中心でしたが、
院内での試験のお手伝いから始まり、あれよあれよと患者さんとの接点ができ、
2週間に1回の高齢者向けイベントを行ったり、
気づけばCRCのようなお仕事まで経験させていただきました。
認知症は怖い病気なんだと理解した
私がお手伝いさせていただいたのは、主に高齢の方を対象とした認知症、
あるいはその予備軍である軽度認知障害にまつわることでした。
がんは命の危険がある、わかりやすく怖い病気です。
今思えば、認知症は命にかかわる病気ではないし、なめているところがあった気がします。
でも考えてみてください。
がんは痛いのもかゆいのも自分ですが、認知症は痛いのも、つらいのも周りの大切な人なんです。
そして、当の本人は、周囲につらい思いをさせていることさえ、認識できなくなってしまうんです。
認知症治療の限界
認知症は今、不治の病です。
症状を緩和させたり、進行を遅らせることはできても、治すことはできません。
それだけに早く気が付き、手を打つことが重要です。
そこに対して、私たちができることは何でしょう。
医者という資格があっても、病院に来てもらっていない患者さんにできることはありません。
医療の現場で出来ることにも限界があるんじゃないか、という風に思いました。
医師でも患者でもない3H
3Hは医師でも患者でも製薬メーカーでもありません。
ちょっとITに強い、日本で一番被験者を集める、ヘルステック企業です。
でもだからこそできることがある、と思います。
医療の現場には、現場では解決できない、大きな流れがあって、
その流れを変えることは、3Hのように、何かを変えようとする企業なんじゃないかなと。
この10年、私はこの会社を見てきました。
今では考えられないほど、小さく、吹けば飛ぶような会社…
いや、会社というより大学のサークルみたいな集団でしたw
当時、被験者募集を外部に依頼することは、ある種業界のタブーみたいな、
あまり良くないことのような扱いを受けていたと思います。
それも今では昔。
今は、国内外の大手製薬メーカーから、常にオーダーが来る企業です。
昔の自分がこの会社を選んだことを褒めてあげたいと思います。(よくやった)
この流れを変えたのは、間違いなく3Hです。
そして次の流れを変えるのも、きっと3Hなんだと思います。
治験の流れを変える
数年前から、3HはDCTに取り組んできました。
従来の病院を中心とした治験から、患者さんを中心とした、
自宅でも治験が実施できる社会の実現です。
治験には色々な制約があります。
例えば、AさんとBさんで国籍が違えば、体の構造が異なり、薬剤の効き方も異なります。
だから日本でお薬を販売するなら、日本人で治験を行わなければなりません。
例えば、5つの検査があれば、検査の順序や、その間の時間さえ、コントロールしています。
それだけに在宅で治験を行うことは、この業界の常識からいえば、
難しいことが増えるし、わざわざ進んでやりたいことではないんです。
もう、3Hからしてみたらチャンス以外の何物でもありません。
流れはすでに変わってきている
コロナ禍を経て、状況は大きく動きました。
病院に患者さんを呼べなくなったのです。
以降、DCTに対しての注目度は、音が聞こえてくるほどに大きな波となりました。
各社がまだ動き出していない頃から、取り組んできた当社は、
おかげ様で、大きなアドバンテージをもって、この波に乗ることができています。
これからもまだまだ、この波は続きます。
そして、その波の王者が決まるのも、あと数年だと思います。
昨年、ヘルステックの雄、M3グループの一員となった3Hは、
新たなステージに上り始めたところです。
この長文を最後まで読んでいただいたなら、ぜひ一度、雑談でもしに来てください。
ありがとうございました!!!