こんにちは、コーポレート部門の佐々木です。
今回の記事では「リモートワーク」をテーマにCricoの制度を紹介します。
2024年時点の調査で、ゲーム業界全体のリモートワーク導入率は52.0%という結果になりました。年々低下しており、2025年の調査結果ではリモートワーク導入率は50%を切るのではないかと考えています。
社会全体で出社回帰の傾向が顕著な中、Cricoはコロナ禍に始まったリモートワーク体制を現在も継続しています。
今回のnoteでは、Cricoがどのようなリモートワーク体制をとっているのか、その背景にどのような思想があるのかを紹介します。
Cricoの働き方は「フルリモート」と「ハイブリッド」の使い分け
現在のCricoでは、部署によって「フルリモート勤務」と「ハイブリッド勤務」を使い分けています。
具体的には、制作デスク・営業・企画開発・経営企画部門はハイブリッド勤務、デザインチームはフルリモート勤務です。
ハイブリッドの出社頻度は、週2回が出社推奨(必須ではない)で、チームごとに出社推奨日を設定しています。
部門ごとに「ハイブリッド」と「フルリモート」を分けていることを疑問に思う方もいるかもしれません。この背景には、業務特性によってリモートワークを使い分けるという思想があります。
<ハイブリッド勤務の理由>
営業や制作デスクのように、部署横断の連携が多かったり、来客対応や打ち合わせが発生したり、対面でコミュニケーションを取った方が業務が進みやすい場面がある部署は、ハイブリッド勤務を推奨しています。
企画開発や経営企画も、議論や相談が必要なタイミングがあり、同様にコミュニケーションをより取りやすいハイブリッドでの運用が合っていると考えています。
<フルリモート勤務の理由>
一方で、デザインチームは専門的な制作業務が中心で、一人で黙々と進める作業が多いことから、フルリモートが適しています。
また、口頭でのコミュニケーションはもちろんですが、ドキュメントによる正確性を重視したコミュニケーションが重要な職種だということもフルリモートを選択している理由です。
Cricoがハイブリッド/フルリモートを分けているのは、「対面の価値が高い場面が多い部署はハイブリッド」「個人での集中作業が中心の部署はフルリモート」という基準によります。
業務の進め方に合わせて最適な働き方を選ぶことで、コミュニケーションの質と生産性の両方を保ちやすくしている、というのが現状の考え方です。
業務特性ごとに働き方を変えることで上手くいっている点はありますが、一方でコミュニケーションの課題にも直面しています。
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制作部用のデスクは、リモートワークのため空いていることがほとんどです。
リモートワークにつきまとうコミュニケーション課題
リモート環境には良さがある一方で、コミュニケーションが希薄になりやすいという課題を感じています。
デザインチームはフルリモートでもテキスト/オンラインで成り立っているという手応えはある一方で、会社として他部門とのコラボレーションを加速していくためのコミュニケーションが不足しているのではないかという仮説もあります。
他部門のメンバーの働きが見えないことで理解・信頼が積み上がらず、同じ会社のメンバーであってもコミュニケーションや主体性が足りずに、発注・受託のような仕事の進め方になってしまい、Cricoの良さである「言われたものを作るのではなく、提案をする」という文化が薄れてしまうのではないかと危惧しています。
こういった課題に対して、Cricoという会社全体、他部門も含めて自分ごとと感じられる文化、そして日頃のコミュニケーションを通した心理的安全性の確保が大事と捉えて、そのためのコミュニケーションの“きっかけ”を増やす施策の検討を続けています。
リモートを続ける背景にあるのは「社員の社外での生活も支えたい」という想い
ここまで、Cricoとしての生産性にフォーカスして紹介してきましたが、リモートワークのメリットはメンバー個人の生活にも及んでいます。
メンバーの社外での生活、例えば育児や私用との両立などライフワークバランスをCricoとしても大事にしていきたいと考えています。
生活時間の割合の多くを占める仕事、それを充実させるためということはもちろん、Cricoで働くことで私生活においても充実できること、そういった環境を目指してリモートワーク体制を継続しています。
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猛暑期間はハイブリッド勤務の部門もリモートワークを推奨するなど、柔軟に対応しています。
代表の市川のnoteに書かれていたようにCricoの事業の根幹には「クリエイターを支える」という想いがありますが、コーポレート部門の私自身としては「クリエイターを支える、そのためにCricoのメンバーを支援する」という想いを持って日々制度づくりに向き合っています。
Cricoは今後もリモートワークを継続していきたいと考えています。
直面しているコミュニケーション課題については対応しつつ、メンバーを支え、その先にあるクリエイターを支えられる十分な体制づくりに注力していきます。