CourseVALUをやる上で、僕の背骨になっている一冊があります。
辻太一朗さんの『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』という本です。辻さんは、いまや大手企業が採用時に提出を求める「大学の成績データ」、その管理・提供の大元を担ってこられた方です。
この本に書かれている「大学生が学ばない理由」に、僕は深く共感しました。学生が悪いんじゃない。学生・企業・大学が絡み合った“構造”が、勉強しない大学生を量産してしまっている——その指摘が、当時もやもやと抱えていた問題意識に、はっきり輪郭を与えてくれたんです。
居ても立ってもいられず、僕は問い合わせフォームから直接連絡しました。「一度お話ししてみたいです」と。
そうしたら、なんと代表ご本人と直接お話しできることになった。
正直、勝手に若いエンジニアの方が運営しているのかと想像していました。でも実際にお会いしてみると、元リクルートで40年近くキャリアを積まれた大ベテラン。これには本当に驚いて、今でもあの日のことを鮮明に覚えています。
何者でもなかった僕に、応えてくれた
3年前、まだ何者でもなかった一介の若造からの連絡に、辻さんは耳を傾けてくださいました。僕の創業への想いや、「こんなビジョンを実現したいんです」という青臭い志を、最後まで聞いてくれた。そこから一緒に活動させていただくことになりました。実は今も、とあるAIプロジェクトでご一緒するほど親しくさせてもらっています。これはもう、何かのご縁としか言いようがありません。
辻さんは、「大学で学んだことを、きちんとキャリアに活かす」というサイクルを作るために、20年もの間、心血を注いでこられた方です。その姿に、僕は心から感銘を受けました。このご縁を大切にしながら、自分もそのサイクルづくりの一助になりたい。そう思えたことが、今の僕の原動力のひとつになっています。
「悪いのは大学生ではなく、構造だ」
辻さんの考えは、東洋経済オンラインの記事でも読むことができます。
タイトルは「勉強しない大学生が、量産されるメカニズム 悪いのは大学生ではなく『構造』だ」。
ざっくり言うと、こういう話です。日本の企業は、採用のときに大学の成績をほとんど見ません。すると、こんな“負のスパイラル”が生まれます。
- 企業が成績を見ない
- 学生は、頑張って勉強しても報われにくい
- 報われないなら、勉強しなくなる
- すると大学側も、厳しく評価しなくなる
これが何十年も再生産され続けてきました。問題は学生個人の怠慢ではなく、学生・企業・大学が噛み合っていない「構造」そのものにある。これが、あの本がえぐり出した問題の核心です。
この構造を変えたい。学生の努力がちゃんと可視化され、報われる仕組みをつくりたい。それこそが、僕がCourseVALUで挑んでいることの核心です。
もし興味を持っていただけたら、ぜひこの本も読んでみてください。
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