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【コネヒト新旧CTO対談】一番難しい選択だからこそチャレンジしたい!技術でビジネスに貢献する開発組織を目指す

2019年6月7日に、新経営体制の発表をしました。
この発表でコネヒトの開発組織を支えるCTOが島田から執行役員に就任した伊藤にバトンタッチいたしました。

本エントリーでは、コネヒト開発組織の今までと今後について、島田(写真左)と伊藤(写真右)の対談インタビューを通してお伝えしたいと思います。
島田の退任に至る思いについては、こちらのブログをご参照ください。

これまでの経歴について

- 島田さんは今までどんなことをされてきたんですか?

島田:私は大湯と一緒にコネヒトを創業し、クリエイター向けサービス「Creatty(クリエッティ)」を開発・運営していました。「Creatty」は熱狂的なファンもつき順調に伸びてはいたものの、自分たちとユーザーとの熱量の差からピポットし、その後試行錯誤をしながら生まれたのが、新ママの3人に1人(2018年時点)が使うまでに成長した「ママリ」です。
「Creatty」のときからですが、大湯がビジネス全般、わたしはエンジニアリング全般という役割で「ママリ」の立ち上げを行っておりました。
ママリ創業期のエンジニアは、私と現在取締役の田村の2名だけだったので、フロント、サーバーサイドなど初期のママリの開発すべてに関わっています。ここ半年で私が書いた初期のコードはゴリゴリ消されていますが(笑)。ママリがある程度成長し、資金調達をしたタイミングでエンジニア採用をはじめ、徐々に組織化していきました。そうしていくと、わたしの仕事もサーバーサイドなどのコードを書くことから、専門領域である機械学習やCTO業務であるマネジメント、技術選択の意思決定といった仕事に移行していきましたね。

- 伊藤さんはどんなご経験をされてきたのですか?

伊藤:大学時代はメディアデザインを専攻しておりFlashやProcessingを学ぶ中で、プログラミングがおもしろいと興味を持ち始めたこと、小さい頃からモノづくりが好きなこともありエンジニアを目指しました。
金融系のSIer、Web系の受託会社などで経験をする中で、自社サービスをつくりたいと思うようになり、Supershipに入社しました。そこで、「アンサー」というコミュニティサービスの開発に関わり、コミュニティサービスのおもしろさ、魅力を感じました。2017年頃から「ママリ」の開発に携わっています。
コネヒトでは、サーバーサイドのエンジニアとしてWebAPIの開発、「ママリプレミアム」という課金事業の立ち上げをしましたね。リードエンジニアなどを歴任し、その前後から島田さんのマネジメント業務を徐々に引き継ぎだしました。そして、このたびCTOに就任しました!

今のコネヒトのフェーズではCTOは置くべきである

- 他社ではCTO退任時に後任のCTOを置かないケースもあります。今回、なぜCTOを引き継ぐカタチにされたのでしょうか?

島田:今まで「ママリ」の0→1、1→10のフェーズを担ってきた中で、現在の「ママリ」は、10→100にするフェーズになってきたなと感じています。
会社としての体制も営業利益がしっかり出て安定しはじめています。そして「ママリ」というサービス自体が「ママリマガジン」というムック本が発売したり、インスタグラム上でも「#ママリ」というハッシュタグをつけて子供の写真を投稿するという文化ができあがっているなど、ブランド化していることを考えると、そのサービス成長を支えるのに最適な役割の人に変わるべきだなと思っています。
私の退任に伴い、CTOをたてるべきかを考えたのですがコネヒトの開発部という組織をみたときに必要であると思ったこと、そしていとしょさん(伊藤の社内で呼ばれている呼称)という任せられるメンバーがいたというのは本当に大きなことでした。

私の考えとしては、CTOという存在は「技術で世の中を変えていくという文化を持っている」ということを示すことに近いと思っています。そしてテクノロジーの長が経営に関わっているというのもとても大事な証であると思っているんです。
経営に関わるという視点でのミニマムな話でいうと、開発に必要な性能の良いPCや開発効率を上げるキーボードを購入してほしいが、経営の理解がなくて一律の決まったものしか付与してもらえないという話があります。当たり前なのですが、そういう話はうちにおいてはないんですね。しっかりと経営の中に、モノづくりに対して理解のある人がいるということは開発部のメンバーにおいても働く上で心理的な安心につながっていると思います。

プレッシャーではあるけど、一番難しいことだからチャレンジしたい

- 伊藤さん、次のCTOということでプレッシャーってあったりしますか?

伊藤:とってもありますね…!やっぱり、創業者パワーというのは強いと思っているので、引き継ぐのは大変だなと思っているところはあります。
今回改めて感じましたが、島田さんはすごいんですよ。開発部のメンバーからの信頼が厚い。すごくいじられていたりしますがそれも愛されキャラであり、信頼されているからこそです。
あと、初めて島田さんに会ったときに、「技術は手段である」という話をはっきり言っていてとてもかっこいいと思ったことを覚えています。個人的に「技術は手段である」と言うのは簡単ですが、実践するのはそれに裏打ちされた技術や覚悟が必要だと思っています。ですので、人によってはただ言っているだけということもあるかと思うんですけど、実際に一緒に働いてみて、本当にそうなんですよね。例えば、新しい技術を導入する時もそれがユーザーにとって、どういう意味があるかということを常に考えていますし、技術を利用せずとも解決出来る問題であれば、あえて「つくらない」という判断が出来るのは、同じエンジニアとして尊敬出来る点の一つです。

島田:信頼という意味では、いとしょさんだってすでにメンバーからの信頼はあるんです。そもそも私はマネジメントはまわりからの信頼と本人の意志が大事だと思っています。私はマネジメント業務の中で1on1をしているのですが、今回、次のCTOを誰にお願いしようかと検討する中で「自分自身のマネージャーにするなら誰がいいですか?」「自分自身が任されたらしますか?」という質問を全員にしました。その中で、いとしょさんがメンバーから信頼されていることと、いとしょさん自身の意向を確認しています。どちらかかけても意味がなく、両方持っていたいとしょさんだからこそ、今回CTOをお願いしたんです。
CTOの打診をしたらすぐ快諾をしてくださり、とても嬉しかったのですが、そのときはどういう気持ちだったんですか?

伊藤:そうですね、すぐ引き受けましたよね(笑)。話をもらった時、私は社会人10年目だったんですよね。丸10年エンジニアとして働いて、次の5年、10年どうしようかなというのをちょうど漠然と考えていたんです。
私のモットーは迷った時は一番難しい選択をしてチャレンジをしていくというのを考えています。選択肢としては、転職する、フリーランスになる、起業するなど考えていた中で、コネヒトCTOの打診をいただいたんですね。その複数ある選択肢の中だと、島田さんのあとを継ぐのが一番難しい選択だと思ったんです。ですので、話をもらった時すぐに「これはやるかしかない!」と思いました。ただ、全く自信がない状況で引き受けるのは会社やメンバーに対して、無責任だと思ったのでそこはちょっと考えましたね。最終的には、これまでの自分の経験を振り返りつつ、信頼している島田さんが私を指名してくれたんだから「まっとう出来る」と思えたので、引き受けました。

今までのカルチャーをそのままに、よりチームとしてサービスを成長させていきたい

- 今後、開発組織はどうなっていきますか?

島田:コネヒトの開発組織は技術を手段として、「人の生活になくてはならないものをつくる」という会社のミッションを達成するために邁進しています。その過程で大事にしていたこととして、「変化を楽しみ、進化を続ける」「お互いに高め合う」というのを意識しながらサービスをつくってきました。これはカルチャーとして出来上がっているので、今後の開発組織においても継続される部分だと思っています。

伊藤:今後としては、ママリというサービスが10→100にするフェーズになってきていることもあり、今まで大切にしてきたことを継続するのはもちろんのこと、よりチームや組織として相乗効果を出して成長していかないといけないと思っています。もう少し具体的に言うと、知識やスキルを属人化せず、チームとして学習出来るような仕組みをつくっていくことが必要だと感じています。

また、ママリというサービスはママたちの生活の中でなくてはならないインフラのような存在になってきて、社会貢献性の高いサービスとして成長している。コネヒトの開発組織としても社会貢献性の高いことをしていきたいと思っているので積極的に技術カンファレンスのスポンサーはしていきたいと思っています。
自分たちが使用している言語を中心に、2016年のPHPカンファレンスからスポンサーをしているのですが、去年は「HTML5Conferece」「Designship」「PHPConferece2018」「DroidKaigi2018」「PHPerKaigi」と過去最大の5つのカンファレンスにスポンサーをしました。私になってからも積極的にスポンサーやコミッターを輩出するなどOSSの貢献をしていきたいと思っているし、そこから得た技術を活かしユーザーが使いやすいようなサービスに進化させていきたいと思っています!

- その中で、コネヒトに求められるCTO像ってどんな人ですか?

島田:ママリという社会的なインフラになりつつあるサービスの技術的な意思決定を担うことになるので、責任やプレッシャーを感じることがもちろんあると思います。加えて、これからもチームが大きくなっていくことになると思うので、いとしょさん自身が「変化を楽しみ、進化をつづける」を実践できることが求められるCTO像になると思います。
また、今後の組織のリーダーとして重要なのは、引っ張っていくというよりはメンバーに助けてもらえるような存在であるほうがいいと思います。技術のダイバーシティがひろがっていて、ひとりの人がすべての技術をプロフェッショナルに対応するというのは現実的に難しい。なのでそれぞれの専門性を持っているメンバーと協力して、進めていく必要があると思いますね。

伊藤:「事業」「技術」「社会性」、この3つを三方良しの関係性に保てるようなバランスを取れるようにならないといけないなと思っていますね。私は、技術でビジネスに貢献していくことが大事だと思っているんです。GoogleやNetflixなど、いわゆるエンジニア的にイケていると一般的に言われている会社はビジネス自体も成功しているんですよね。
CTOとして今後は経営にも関わっていくことになるので、そのあたりはしっかり見ていきたいと思っています。技術的な戦略は中長期的なものも多いので、極論いうと短期的に見ると売上がさがるといったネガティブな要素もあるんだけど、その技術的な意思決定をすることでどういったメリットがあるのかをきちんと伝えていきながら、三方良しを実現していきたいと思っています!

編集後記

みなさま、いかがでしたでしょうか?
新体制となったコネヒトでは、新しいメンバーを募集しています!
募集中の求人はこちらから、是非ご確認ください。
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また、新旧社長対談として大湯と北吉のインタビューはこちらからご確認いただけます。
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