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チームリーダーが考える、成長を支えあうための場所としての「チーム」

コンセントには「デザインでひらく、デザインをひらく」というミッションのもとに、200名を超えるメンバーが集まっています。そんな国内では比較的大きなデザイン会社であるコンセントにおいて一番小さな組織単位である「チーム」について、チームリーダーを務める川崎実紀に話を聞きました。

/登場人物:株式会社コンセント|User Experience Design group UX/UIデザイナー 川崎実紀
九州大学芸術工学部画像設計学科卒業・同大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻博士前期課程修了。2015年よりエンターテインメント事業会社でデザイナーとして就業したのち、2018年にコンセント入社。UX/UIデザイナーとして主にアプリケーション開発に携わる。

私がUser Experience Design group (以下、UXDグループ)の チームリーダーになったのはコロナウイルスの流行が広がる2020年7月。リモートワークを中心とした働き方への変化にともなって、仕事中に孤独を感じたり、周囲から指導を受けづらくなったりといった困りごとが顕在化してきた時期でした。

そのような状況下では会社単位での取り組みと同じぐらい、チームのような小さな繋がりの強化が重要だと感じています。本記事では、チームメンバーを一番近くから見守る役割であるチームリーダーとして日頃どんなことに取り組んでいるかご紹介していきます。

チームはなんのためにある?

2023年5月現在、コンセントは3部門10グループ47チームから構成され、200名を超えるデザイン人材が在籍しています。期初に組織変更や異動があり、そこで配属されたチームで1年間を過ごします。しかし、毎日の業務をこのチーム単位で行うかというとそうではありません。私たちのメイン業務であるクライアントへのデザイン支援は、プロジェクトの内容や目的に応じて最適なメンバーを集めたプロジェクトメンバーで遂行します。

では、クライアントワークはプロジェクト単位で行うのであれば、組織上のグループやチームといった集まりは何のためにあるのでしょうか?

(画像キャプション)コンセントのグループは複数のチームから構成されている。クライアントプロジェクトを進めるにあたっては、グループやチームを横断してメンバー編成される。

グループのミッションは各専門分野の発展

コンセントのグループは各専門分野の発展をミッションとして組成されます。例えば、私が所属しているUXDグループは、UXデザインを担う人材を育てることや、新たなUXデザインの技術を開発したり既存技術を深化させたりすることで、企業や行政活動の価値向上を支援することを目標として掲げています。

チームは成長するために支えあう最小単位

そうして編成された数十名からなるグループはマネジメントがしやすいよう4〜5名ずつに分割されてチームとなります。

チームができて始めに取り組むのが、全社共通の「目標シート」を使っての目標設計です。チームリーダーは「メンバーに取り組んでほしいこと」を、メンバーは「今年やりたいこと」をそれぞれ持ち寄り、重なるところを中心に目標を立てます。メンバーが目標を達成できるように支援することがチームリーダーの最も重要な仕事です

目標の達成度は期末にチームリーダーとグループを統括するマネージャーが評価します。「評価」というと被評価者が一方的に評価「される」というイメージがあるかもしれませんが、チームリーダーはメンバーの目標達成をサポートすることにより組織の力を高めていく責任を担ういわばパートナーです。チームリーダーがメンバーを支援するのはもちろん、メンバー同士でも支えあいみんなで成長を目指す場所、それが私が考えるコンセントの「チーム」です。

そんなチームをどうつくる?

チームリーダーとして適切な支援をするための第一歩は「メンバーを知ること」だと私は考えています。今どんな仕事をしているかはもちろん、楽しかったこと、悩んでいること、将来やりたいこと……などなど、とにかく知ることからがスタートです。ということで、ここからはメンバーのことを知るために取り組んでいることや心がけていることをお話ししていきます。

まずはコミュニケーションの情報量を上げる

さて、適切な支援のために私はメンバーのことを知りたいわけですが、「マネジメントに必要なので情報を提供してください」と伝えてもみんな困ってしまいますよね。そのため、私は仕事に関係あることだけに限らず、まずはコミュニケーションの流通量を上げるように努めています。

取り組みの例をひとつ挙げると、コンセントでは多くの人が「朝夜設計」という日報のようなものを全社員誰でも見ることができるチャットに投稿しているので、そこに一日の業務予定のほか、最近楽しかったことや悩みなど、自由な「つぶやき」を添えてもらうようにしています。この「つぶやき」から始まるたわいのない会話や悩みに対するアドバイスなどの日々のコミュニケーションの積み重ねが、信頼の醸成やより深い自己開示へと繋がっていくと感じています。

(画像キャプション)ある日の朝夜設計。チャット上で完結しない内容は後述の1on1ミーティングで話すアジェンダとしてストックする。

「つぶやき」に限らず、メンバーには整理されていなくても短くても良いので、日々感じていることや考えたことなどを可能な範囲で周囲に伝えてほしいと話しています。社員それぞれがもつ興味関心は仕事と切り離されるものではなく、むしろプロジェクトへのアサインやキャリア形成に密接に影響するものと考えているからです。

(朝夜設計について詳しくは「デザイナーが実践するお仕事管理術〜「朝夜設計」のススメ〜」をご覧ください。)

日々の仕事を振り返り学びに変える、2週間に1度の1on1ミーティング

私のチームでは、日頃のチャットでのコミュニケーションに加えて、2週間に1度は私とメンバーで1on1ミーティングをしています。このミーティングは、主にメンバーから自身が参画しているプロジェクトや、期初に立てた目標に対する進捗などについて話してもらう時間にしています。

メンバーに話をしてもらう中では、成長や目標達成のために、メンバー自身が仕事における行動や気持ちの変化をより深く振り返れるような質問をするよう心がけています。例えば、業務がうまくいかなかったという話であれば「タイムマシンに乗れるなら1箇所どの時点の何を変えますか?」のように、対処すべき根本の問題がなんであったかを考えるきっかけとなる問いかけをするようにしています。

コンセントでは必ずしもチームの中で最も年次が上の人や経験豊富な人がリーダーになるとは限らないので、私からメンバーに対して役に立つアドバイスをすることが難しいシーンもあります。そのため、あくまで本人とは違う視点をもつ他者という立場から問いかけることによって考えを一歩深めてもらえるよう心がけています。

変化を起こすための行動はだれかとの約束にする

いきなりですが、自身の成長のために必要だとわかっているけれど1人だとついつい後回しにしてしまうことってありますよね? そんなとき私はチームのメンバーとの「約束ごと」として前進させるようにしています。同じチームのメンバーは似た課題感をもっていることが多いので、せっかくならチームみんなで成長しようという目論見です。

例えば、私はチームメンバーと毎日読書会をしています。コンセントには書籍購入をサポートする制度もあり、知識を得ることはとても大切にされています。しかし、目の前の業務に追われるとついつい新たな知識に触れることが後回しになってしまう……。そんな悩みをもつメンバーが多くいたことをきっかけに読書会の取り組みはスタートしました。今ではすっかり毎朝の読書が習慣化され、これまでにみんなで20冊近くの書籍を読むことができました。

また、読書会はチームメンバーのことを知る良いきっかけにもなっていると感じます。同じ本を読んでも気になる箇所や意見は人それぞれ。ディスカッションを通じてメンバーの価値観や視点に触れることができます。
(読書会についてはチームメンバーである嶋田さんの記事「学び続けるデザイン〜学びを支える読書会〜」をぜひご覧ください。)

読書会以外にも私のチームでは年次が近いメンバーでの勉強会も開催されています。入社2〜3年目のUX/UIデザイナー3名が近い目標をそれぞれ立てていたため、協力して目標達成のための活動を推進するよう声がけしました。今は、研修で取り組んだ課題の添削をお互いにしているそうです。このように周囲の人を巻き込み、みんなで高めあうことは組織の力を上げていくうえでも大切なことなので、それを実践しているメンバーをとても頼もしく思っています。

さいごに

コンセントの各チームはチームリーダーを中心にさまざまな工夫をしながら運営されています。今回は一例として私のチームでの取り組みをご紹介しました。

多様なスキルや価値観をもつ周囲の人々から刺激をもらえることは私がコンセントで働いている大きな理由のひとつです。私自身もチームメンバーもコンセントという環境を活かして自己を研鑽し、成長した分だけ会社や社会に還元していけるような良い循環をつくっていきたいです。

(組織マネジメントについては「UXデザイングループのマネジメント実践 成長に向かって『動ける』組織をつくり出す」もぜひご覧ください。)

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