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株式会社つむぐ(以下、つむぐ)で代表取締役を務める斎藤さん。京都大学に入学後、弁護士を目指し、1日15時間にも及ぶ司法試験の勉強に没頭。しかし、とある出会いがきっかけで起業家の道へ進むことを決意。創業1年目にして、事業・組織ともに急拡大を実現している斎藤さんには、どのような原体験や信念があるのか。そしてつむぐの創業にどんな経緯で至り、どのような展望を描いているのかーー詳しく聞きました。
斎藤 晴輝(Saito Haruki)/株式会社つむぐ 代表取締役
2000年生まれ。京都大学卒業。大学3年次の後半から株式会社ENロジカルにインターン生として従事し、Webマーケティングのスキルを磨く。
その後、独立し1年ほど受託事業を展開する中で、「個人のスキルだけではなく、チームで世の中に本質的な価値を提供していきたい」という思いが芽生え、2025年につむぐを創業。事業・組織ともに急拡大し、売上は3期目で約10億円規模に到達見込み。
今後は組織を更に拡大し、新規事業を連続的に創出していく。
目次
勝ち続けることで存在を証明してきた少年時代
勉強を通して気づいた努力の方向の重要性
“個”から“組織”へ。起業家として見つけた、本当にやりたかったこと
市場の構造を読み解き、大きなお金を動かす。自社事業だからこその成長スピード
勝ち続けることで存在を証明してきた少年時代
——まず、斎藤さんの幼少期について教えてください。
石川県に生まれ、すぐに大阪に移って高校まで大阪で育ちました。小中学生のときは、サッカーに打ち込むとにかく負けず嫌いな性格でした。試合に出られないなんてありえない!勝たなければ意味がない!という感覚で生きていて、常にひとつ上の学年の試合に出るようなサッカー少年でした。
——「勝ち」にこだわる姿勢は、どこから来ていたのでしょう?
親の影響が大きいと思います。父は大手インフラ企業で役職を務めていて、母は教育熱心な専業主婦。常に「努力・根性・気合」で生きてきた父と、「周りと比べてなんぼ」という母の間で育ったので、勝つことが当たり前でした。テストの点数、部活の成績、進学先の学校——何でも比べられて、褒められるのは本気で努力したときと結果を出したときだけ。だからこそ、勝ちにこだわり、努力し続けるのが自分の中での“普通”でした。努力して人に勝つことによって自分の存在意義が認められるとさえ思っていました。
——高校在学時、京大を目指したきっかけを教えてください。
京大を目指したのも、勝ちたい気持ちからでした。高校在学時には、勝てないことへのコンプレックスから勉強だけでも絶対に負けないというマインドと、父の「努力・根性・気合いで勝つ」の価値観を受け継ぎ、一生懸命勉強をしていました。結果的に3年間で成績は大きく伸び、このままなら人より上に行けるはずだ、と思うようになりました。東大は無理でも京大ならいける。そう思って京大を目指し、一浪して合格。京大に進学できたのはもちろん、浪人を通して“自分と向き合う時間”を得られたことが、自分にとっては大きな学びでした。
勉強を通して気づいた努力の方向の重要性
——浪人が“自分と向き合った時間”になったというのは、どういうことですか?
高校時代までは「努力・根性・気合い」の価値観にどっぷり浸っていたので、どんな目標であれ「努力すれば報われる」と思っていました。ですが浪人の1年間を通して、「努力の仕方」が大事なのだと気づいたんですよね。
偏差値70を超える人たちは、闇雲に頑張るのではなく、戦略的に努力している。ゴールから逆算して、何をやるべきかを徹底的に考える。そう気づいたときに、初めて量のみならず、質を追求すること、努力の方向の重要性を覚えました。根性だけで戦う時代は終わった、と思いましたね。
——大学入学後はどんな学生生活を?
入学したのがコロナ禍の真っ只中で、授業もすべてオンライン。最初の1年は、正直ほとんど家から出ずに、オンラインで授業を聞きながらゲームをし、それを終えたらバイトに行き、帰ってきてまたゲームをする…そんな生活をしていました。堕落した大学一年生でしたね。ですがあるときふと、「このままでいいのか」と思い、司法試験の勉強を始めたんです。最初は「弁護士になれば稼げそうだから」「就職活動をせずに行き先が決まるから」という軽い動機でしたが、いざ始めるとやはり勝ちたくなって。1日15時間勉強する日々が始まりました。
「誰よりも早く受かってやる」と思い、早々にバイトもゲームも辞めました。すると、1年次にほとんど勉強しなかったとは思えないほど、成績はぐんぐん伸びていき、予備校からも「きみは絶対に受かる」とお墨付きをもらうほどになりました。君はこの予備校のエースだって言ってもらえるレベルまでになりました。ですが、ここから追い込むぞという試験直前のタイミングで、堀江貴文さんと宮台真司さんの本に出会いました。この出会いが本当に衝撃的で...これまでの自分の人生に対する価値観を覆されて、司法試験の受験を突然辞めてしまったんです。
——そこまで順調に結果を出していたのに、司法試験を辞めるというのは大きな決断だったのでは?
そうですね。当時は周りからも「もったいない」と言われましたが、自分の中では明確に違和感がありました。
勉強して勝つこと自体は好きで、今でも「勝ち続ける」という価値観は大切にしています。ただ、そのときは“何のために勝つのか”という目的が自分の中にありませんでした。敷かれたレールの上で頑張っているだけのように思え、ふと「この先に自分の理想はあるのか?」と感じたんですよね。
そんなときに出会ったのが、堀江貴文さんや宮台真司さんのような経営者・哲学者の本でした。彼らの言葉を通して、「自分の意志で、自分の道を選ぶ」という生き方に衝撃を受け、同時に、京大に入ることにも弁護士になることにも、自分の意志はまったくなかったのかもしれないと気づきました。
だからこそ、「これからは自分の意志で、自分の道を切り開こう」「今まで培ってきた努力の器を、自分が心から興味関心が持てそうな領域に向けよう」と決めました。
最初はもちろん不安もありました。でも、社会や構造を俯瞰して仕組みを動かすことには興味がありましたし、これまでの努力があったからこそ、自分の力で成果を出すことには面白さを感じていました。だったら、自分で事業をつくる側に回ろう。そう思い、ビジネスの道を選びました。
そして大学2年の1月頃に突然勉強を辞め、予備校にも「勉強を辞めます」と連絡し、親にも報告しました
すると両親からは猛反対されましたね。そこから半年ほど絶縁状態でした。ほとんど家に帰らず精神的にもギリギリでしたが、あのときに初めて、自分で人生を選ぶ覚悟ができたように思います。
仕送りも無くなったので、メルカリで自分の持ち物を換金しながら、リボ払いで本当にギリギリの生活でした。
“個”から“組織”へ。起業家として見つけた、本当にやりたかったこと
——その後、どのように歩んできたのでしょうか。
自分の性格上、就職活動や会社員には向いていないだろうと思っており、自分で事業を立ち上げるのが手っ取り早いのではないかと考えました。
大学2年の終わりに、京都大学の学生を中心に起業やエンジニアになることを志す学生が集まる「TECH STUDIO KYOTO」に出入りするようになりました。そこで数人の起業家と出会い、そのうちの一社ENロジカルでWebマーケターとしてインターンをするようになりました。
最初は「早く稼ぎたい」「社会に出る前に成功したい」という浅い動機でしたが、実際にやってみると現実は甘くはありませんでした。思い通りにいかない中で努力を重ね、泥臭くPDCAを回す力は身についていったと思います。
その後、自分の事業を持ちたいと思うようになりましたが、まずは元手となるキャッシュが必要だったので、受託でYouTube運用やマーケティング、スクール事業など、いろんなことに手を出しました。月100万円以上稼げたこともあります。
でも、その受託事業を「心から伸ばしていきたいか?」と問われると、そうではありませんでした。スケールに時間がかかる側面もあり、「それなら、自分が本当に関心のある領域で、スピード感を持って世の中に価値提供できる自社事業のほうが面白い」と考え、自社事業にコミットすることに決めました。
——それから、「つむぐ」を立ち上げたのですね。
はい。当初は、「労働集約ではない形で1億円を稼ぎたい」と、あえて定量的に高い目標を掲げていました。言い換えると、“ただ自分の力で稼ぎたかった”のだと思います。ですが、とある経営者に出会って価値観が大きく変わりました。
その経営者は「お金を稼ぐだけじゃなく、人に還元してこそ意味がある」というようなことを言っていたんですよね。私はそれまで“自分のために勝つ”ことしか考えていなかったのですが、彼の影響で“みんな(組織)で勝つ”、そして“一緒にはたらく仲間と向き合い、その成長の喜びを共有したい”という発想に変わりました。
利益を出すのは当然。その上で、個人事業主のような働きを各々がするのではなく、組織で会社を回し、みんなで達成するほうが面白い。自分にはそっちのほうが向いていると思うようになりました。
また、自分には圧倒的な努力や気合い、そしてベースとして持っている思考力のような強みがありますが、一方で、人とのコミュニケーションなど苦手なこともある。チームで働くからこそ、人は自分の強みを発揮できるし、弱みを補い合い他の誰にも到達できない大きなことを成し遂げられる。自分で立ち上げたつむぐを、自分が最高に輝けてワクワクが止まらない場所にしたいと考えました。
市場の構造を読み解き、大きなお金を動かす。自社事業だからこその成長スピード
——現在のつむぐの事業の軸を教えてください。
SNSを中心としたWebのマーケティング力を強みに、自社事業を立ち上げています。事業領域としては、「大手が入りにくく、かつマーケットが大きく、利益率が高い場所」を狙っていて、いわゆる“勝ち筋を見つけてから勝ちにいく”ことを意識しています。
私自身、やみくもに新しいものへ手を出すタイプではありません。どちらかというと、構造を読み解いて勝てるルートを設計することに強い興味があるんです。会社としてもその考え方を軸にしています。
たとえば、今取り組んでいるのはSNSやメディアを活用したマーケティング事業で、自社でマーケティング、セールス、カスタマーサクセスまですべて内製で機能を持っています。とあるセグメントは1,000億円規模とも言われ、現在も年間数百億円単位で伸びている成長市場です。仮にその市場の3%をつむぐが取るだけでも30億円というスケール感になる。私たちはそのマーケットで新しいソリューションを提案しながら、市場自体を再定義するような挑戦をしています。
つむぐが狙うのは、いわば“賢い人ほど手を出さない”ような、リスクが高いけれども伸びしろの大きい領域です。リスクの高さや初期投資の大きさなどで敬遠されがちな場所にこそ、ビジネスチャンスがあると思っています。
個人的には、“稼ぐこと”そのものにはあまり興味がありません。それよりも「大きな市場で、大きなお金を動かす」ことに面白さを感じています。市場の構造を見極めながら、そこで本質的な価値を提供し続ける——それが、今のつむぐの事業の軸ですね。
——つむぐをどんな組織にしていきたいですか?
第一に、会社として稼いだキャッシュを、きちんと仲間に還元できる状態をつくりたいと思っています。ビジョンは壮大だが、給与が低い会社もあると思います。個人的には「ビジョン搾取」にもなり得るような制度、組織はつくりたくないです。いくら頑張っても報酬が上がらない、努力が正しく評価されないのは違う。つむぐでは、“ビジョン”と“成果”の両立をちゃんとやりたい。能力主義と価値観主義が共存する、そんな会社にしたいと考えています。
——カルチャーとして大切にしたいことを教えてください。
まずは「楽しく働く」が大前提です。勝つためにギスギスしたくないし、給料のことで揉めたくない。だからこそ、すべてを“明確化する”ことを大事にしています。基準が曖昧だと、不満が生まれる。だから数値・ルール・評価軸をできるだけ可視化して、誰もが納得できる状態をつくる。『ビジョナリー・カンパニー』を読んでいても思うんですが、結局、強い組織って「共通言語の明確さ」でできているので、つむぐでもそれを実現していきたいと考えています。
——今後の事業の構想、つむぐで働く魅力を教えてください。
会社としては、DMM Groupみたいな会社が一種のロールモデルです。 事業ドメインを限定せず、可能性のある事業、市場に対して、価値あるものをつくっていく。 事業を立ち上げ伸ばす上で、つむぐ内で、事業家、起業家が生まれる。 それが社内で新規事業を立ち上げてもいいですし、独立してもよいと思います。 元リクルート、元DeNA、元サイバーエージェントみたく、元つむぐ的な、「つむぐマフィア」をつくっていきたいです。新規施策を自分の手で試したい・事業の立ち上げに関わりたいと思っている人にはピッタリな環境を用意できると思います。
つむぐで働く魅力は、まさにこの「事業家になれる環境」に集約されています。
まず、「巨大市場×高利益」な事業環境です。 1,000億円規模の市場で独自のポジショニングと戦略によりすでに高利益率を確立できており、「キャッシュがなく、各施策の制約によりグロースしきらない」「新規事業に挑戦できない」ことも起こりにくく、潤沢なキャッシュをもとに、大胆なグロース施策や新規事業の立ち上げが可能な状態です。実際、3年以内にはインバウンド向けの新規事業にも挑戦する予定です。
次に、「CEO直下で事業家/起業家に必要なスキルを最短で身に付けられる」環境です。 売上10億、30億、50億、100億を目指す中で、それぞれのフェーズにおける事業/組織の課題/打ち手をCEO直下で学ぶことができます。社内で数十億円規模の新規事業を立ち上げるにも、将来独立/起業するにも、最短で実力をつけられる環境ですし、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス、組織マネジメントまで、事業のグロースに必要なあらゆる領域を学ぶことが可能です。
この環境を用意するのは、起業しても・転職しても、どこに行っても通用する人材になってほしいという思いがあるんですよね。よくある若手起業家の会社だったり、マーケティングで一般的に学生が成長できるとされる会社は、特定の領域の限定的な業務を極められる、そんな会社が多いと思います。それだと確かに特定のマーケスキル・営業スキルは相当高いレベルまで身につけられるかも知れません。でも、本当の意味での仕事によって得られる成長は正直、全然小さいと思います。
先ほどもお伝えしたように、つむぐでは、真の意味で「事業家になれる環境」を用意したいと思っています。事業家になれる素質というのは、個人としての強さに加えて、人を巻き込める・人と協力して働ける人間性にこそあると考えています。
つむぐでは、仲間と協調して仕事に本気で取り組むことによって、本当の意味で事業家にとって重要な「人間性」が身につく環境にしたいと思っています。「この人に心からついていきたい」「この人だったらこの仕事をお願いしたい」「この人と働くのは心から楽しい」そう他人から思ってもらえる人間性こそが、仕事において最も重要です。どれだけ個人技があっても、チームスポーツでは成果が出せません。メッシが一人いても、他のメンバーが小学生なら、全員が中学生のチームにすら勝てません。キングダムでいうところの将軍・スポーツでいうところのキャプテンみたいなイメージですかね。個人でも、チームでも結果を出せる。本当の意味での強い人材になってほしいと思っています。
そして最後に、「『やりがい搾取』をしない、フェアな報酬カルチャー」です。 年齢・経歴不問で成果に報います。実際、23歳で総勢60人近くの営業マンを束ねる営業統括や、大学生インターンながら入社半年で年収1,000万円以上を実現しているメンバーが3名在籍しています。
「ただ、ハードに働くから儲かる」のではなく、「巨大市場×高利益の事業選定と高度なオペレーションにより、必然的に儲けられる」環境なんです。
——最後に、つむぐで働く未来の仲間にメッセージをお願いします。
採用を進めていく上で大切にしている軸は大きく2つあります。ひとつは“数値で成果を出す人”。もうひとつは“チームを回す人”。そして、どちらのメンバーにも、逆算思考を持っていてほしいと考えます。「どうなりたいか」を明確に描いて、そこから逆算して全部決める。達成するまでのプロセスが明確ならあとはやるだけなので、逆算して考える癖のある人であれば、すぐに活躍してもらえると思っています。
そしてつむぐは、ただの“楽しい会社”ではなく、成果を出すことにもきちんとコミットしています。利益を上げて、仲間に還元して、みんなで豊かになる。その循環を本気でつくりたいと思っていて、だからこそ、「楽しく働く」と「本気で勝ちにいく」の両方を大切にできる人と、一緒にやりたいです。理想も、利益も、どちらも手放さない。そんな欲張りな組織を作っていければと思っています。
本気で自分の人生・仕事に向き合い、自分のキャリアを切り開きたいと思っている人には、本当にぴったりな環境というか、僕自身もこの会社以上に自分と向き合える環境が整っている会社はないと断言できるくらい自信があります。
ぜひ僕たちと一緒に本気でワクワクしながら最高な仕事をしましょう!