福岡県出身の齊藤勇さん。
2025年11月、未経験から隠岐汽船へ入社し、現在はフェリーおきの事務部として働いています。
船内では、まかないづくりやお客様対応など、幅広い業務を担当。
これまで船の仕事の経験はまったくなかったという齊藤ですが、今では少しずつできることも増えてきたと話します。
今回は、福岡から島根へIターン転職した齊藤さんに、入社のきっかけや船内での仕事について話を聞きました。
<プロフィール>
齊藤 勇(さいとう いさむ)
出身:福岡県田川郡香春町
社歴:2025年11月入社
所属:フェリーおき 事務部
趣味:旅行
未経験でも挑戦できる環境
──隠岐汽船に入社したきっかけを教えてください。
齊藤:
ネットニュースで船員不足の記事を見たのがきっかけでした。
その中で、「経験ゼロでも挑戦できる」という内容を見て、自分でもやれるかもしれないと思ったんです。
入社前は島根県内の別の会社で働いていましたが、思い切って転職を決断しました。
──現在の仕事内容について教えてください。
齊藤:
今は基本的に、まかないと接客の業務が中心です。
食事を作ったり、料理長の手伝いをしたり、掃除をしたり。
1日中、キッチンに入る日もあります。
あとは切符のチェックや、お客様の誘導を手伝うこともありますね。
お客様が多い日はどちらも関わることがあるので、忙しなく動いています。
──料理経験はあったんですか?
齊藤:
そこまで本格的にはなかったのですが、教えてもらいながら日々できることを増やしています。
今は、朝食に関しては一人で担当することもあります。
卵料理やウインナー、ハムを焼いたり、ご飯や磯汁、焼き魚、肉料理、漬物を準備したり。
盛り付けや皿洗いが中心ですが、料理長に教わりながら新しいことを徐々に覚えています。
最初は船酔いもあったが、少しずつ慣れてきた船の仕事
──仕事で大変だったことはありますか?
齊藤:
まかない担当なので、朝は6時前からスタートします。
朝食づくりをして、その後は昼食や夕食の仕込みもあるので、最初は生活リズムに慣れるのが大変でした。
船の中で動き続ける仕事なので、体力も使いますし、最初の1ヶ月くらいは船酔いもありました。やっぱり陸の仕事とは違って、常に揺れている環境なので、最初は結構きつかったですね。
特に海が荒れている日は大変で、酔い止めを飲みながら仕事をしていました。
でも3ヶ月くらい経って、少しずつ慣れてきました。
今は以前ほど酔わなくなりましたし、船での生活リズムにも慣れてきた感覚があります。
──今の仕事のモチベーションは?
齊藤:
最初はできなかったことが、少しずつできるようになってきたことですね。
たとえば等級変更の対応。
客室のグレードによって差額も違うので、お金のやり取りは最初かなり難しかったです。
最初は先輩に確認しながら対応していましたが、最近は一人でも少しずつスムーズにできるようになってきました。
あとは、調理の部分でも覚えることが多いですね。
もちろん、まだ分からないことも多いですが、前よりできることが増えている実感があります。
──最初は不安もありましたか?
齊藤:
やっぱり未経験だったので、不安はありましたね。
船の仕事自体初めてでしたし、専門用語も分からなかったので、最初は覚えることばかりでした。
でも、上司や先輩方がすごく丁寧に教えてくれるので、そこは本当にありがたかったです。分からないことも聞きやすいですし、「まずやってみよう」という感じで支えてもらっています。
未経験で入ったからこそ、周りのサポートの強さは肌で感じますね。
休日は、一人で電車旅へ
──休日はどんなふうに過ごしていますか?
齊藤:
一人旅が好きですね。
電車に乗って、温泉地へ行ったりしています。
もともと電車や船、飛行機で移動するのが好きで、目的地だけじゃなく「移動している時間」そのものも好きなんです。
最近だと長野県の湯田中温泉に行きました。
兵庫から長野まで電車でゆっくり移動して、温泉に入ったり、景色を見たりしながら過ごしましたね。
黒部ダムや宇奈月温泉にも行きましたし、トロッコ電車にも乗りました。
猫又駅という貨物専用の駅まで行ったんですが、地震の影響で途中から先に進めなくなっていて、そこから引き返したりもしました。
そういう旅先での出来事も含めて、旅の面白さだなと思っています。
電車に乗って、車窓をぼーっと眺めながら過ごす時間が好きなんですよ。
特に山や海を見ながらゆっくり移動していると、自然とリフレッシュできますね。
──今後行ってみたい場所はありますか?
齊藤:
次は四国に行ってみたいです。
金刀比羅宮にも行ってみたいですし、祖谷のかずら橋も気になっています。
また電車旅をしながら、ゆっくり回れたらいいですね。
船内での仕事は、決して楽なことばかりではありません。
早朝からの仕込み、長い拘束時間、慣れない船酔い。
それでも齊藤さんは、「できることが増えていく楽しさ」を感じながら、一歩ずつ前に進んでいます。
“船の仕事は経験者じゃないと難しそう”
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが隠岐汽船には、齊藤さんのように県外から未経験で仕事をスタートした社員も多くいます。
新しい土地で、新しい仕事に挑戦したい。
そんな方にとって、フェリーの仕事は新しい選択肢になるかもしれません。