隠岐汽船・西郷営業所は、隠岐の島町と本土、そして島前を結ぶ島の玄関口。
切符の販売や予約受付、車両の案内、団体利用の手配など、フェリーや高速船を利用するお客様を支える事務員の仕事があります。
今回は、西郷営業所で働く藤田ひなさんと山﨑結花さんにインタビュー。
お二人に、入社のきっかけや仕事のやりがい、職場の雰囲気について伺いました。
──まずは、お二人の入社のきっかけを教えてください。
藤田:
私は隠岐の島町出身で、高校卒業後に新卒で入社しました。進学で一度出雲に出たのですが、やっぱり隠岐が好きで。
隠岐汽船は、島民にとって欠かせない仕事だと思っていました。島に暮らす人にとっても、島へ来る人にとっても、船は大切な交通手段ですし、地元に関わる仕事がしたいという気持ちがありました。
接客の仕事をするなら、人と人とのつながりが深い地域で働きたいなと思っていたので、地元である隠岐で働けることは自分に合っていると感じました。
山﨑:
私は大阪のデザイン系の専門学校に2年ほど通って、卒業後に隠岐へ帰ってきました。
祖父が昔、西郷営業所で貨物の仕事をしていたんです。当時は今よりも荷物の量が多かったと聞いています。小さい頃から隠岐汽船にはよく乗っていましたし、身近な存在だったので、入社することにあまり抵抗はありませんでした。
──現在はどのようなお仕事をされていますか?
藤田:
朝は7時20分に出勤して、8時30分に出るフェリーに向けて切符の販売をします。
そのほかにも、電話での予約受付、午後のフェリーの準備、車両に貼るステッカーの発行、高速船の予約、上等級の客室手配などがあります。
高校の部活動や大会などで団体利用がある時期には、その手配をすることもあります。15時台のフェリーの切符販売も大きな業務のひとつです。
──仕事の中で、やりがいを感じる瞬間はありますか?
山﨑:
観光で来られたお客様が帰るときに、「楽しかったです」「また来たいです」と言ってくださると嬉しいですね。
忙しくない時間帯であれば、お客様と少し雑談をすることもあります。島での思い出を聞けたりすると、こちらも嬉しい気持ちになります。
藤田:
私も、お客様とのコミュニケーションは楽しいです。
忙しいときは一人ひとりと長く話す時間は少ないですが、切符売り場で何気ない会話をしたり、「ありがとう」と一言言っていただけるだけでも嬉しいです。
釣りの話をすることもあります。地元の方と話すと、自然とそういう話題になることも多いですね。
──入社前に不安はありましたか?
藤田:
ありました。私はアルバイト経験もなかったので、最初はすごく緊張していました。
でも、先輩方が本当に優しくて。社歴が長い先輩も多いので、わからないことを聞くと全部教えてくださいますし、見て学べることもたくさんあります。
年齢が近い同僚は多くないのですが、先輩方が丁寧に接してくださるので、不安はありつつも馴染むことができました。
──職場の雰囲気はいかがですか?
山﨑:
西郷営業所は、所長がいて、あとは事務員が中心の職場です。みんな気軽に話せる雰囲気だと思います。
入社前は不安もあると思いますが、すぐに馴染める環境はあるので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。
藤田:
私は入社したとき、男性が多い職場という印象があったので、山﨑さんがいてくれてすごく嬉しかったです。
山﨑さんのお客様対応はとても丁寧で、やわらかいんです。私もお手本にしたいなと思っています。
──お二人の休日の過ごし方も教えてください。
藤田:
隠岐に帰ってきてからは、釣りをよくしています。
父が釣り好きで、釣り竿もあったので、小さい頃から釣りは身近でした。5〜6歳くらいからやっていたと思います。多いときは毎日のように行くこともあります。
「釣れた」と聞いたら、どこでも行きたくなりますね。初めて漁船で釣りに行ったときは、ヒラメなど大きい魚が釣れてびっくりしました。
隠岐出身なので、海自体が好きです。島外で食べる魚よりも、やっぱり地元の魚が美味しいなと思います。クエ、メバル、イカなどが好きです。釣った魚は家族にさばいてもらっています(笑)。
山﨑:
私は家で映画を見ることが多いです。SF系が好きで、去年はエイリアンの新作を観に行きました。映画は家族で行くことも多いです。
あとは買い物ですね。島にはないお店もあるので、松江まで行くこともあります。ユニクロなど、こちらにないお店に行けるのは楽しいです。ネットで買い物をすることもあります。
──どんな人と一緒に働きたいですか?
藤田:
お客様とのコミュニケーションが苦痛ではない人が向いていると思います。
明るくて、お客様にとって気持ちの良い接客ができる人だと嬉しいです。私自身も、山﨑さんのように丁寧でやわらかい対応ができるようになりたいと思っています。
山﨑:
お客様の話をしっかり聞ける人がいいですね。
フェリーに乗るお客様の中には、初めて隠岐汽船を利用する方もいます。どの船に乗ればいいのか、どこへ行けばいいのか、わからない方も多いです。
だからこそ、一つひとつ丁寧に説明することが大切です。便数が多い時期には、「どの船に乗ればいいですか?」と聞きに来られる方もいるので、相手の状況を聞きながら案内できる人が向いていると思います。
──最後に、これから入社を考えている方へメッセージをお願いします。
藤田:
未経験でも大丈夫です。私も最初は不安でしたが、先輩方が優しく教えてくださるので、少しずつ覚えていくことができました。
お客様と関わることが好きな人や、地元に関わる仕事がしたい人には、とてもやりがいのある仕事だと思います。
山﨑:
西郷営業所は、気軽に話せる雰囲気のある職場です。
船のことがわからなくても、入社してから覚えていけます。お客様の話をしっかり聞いて、丁寧に対応できる方であれば、きっと馴染めると思います。
島に暮らす人にとっても、島を訪れる人にとっても、隠岐汽船は欠かせない存在です。
その窓口で働く事務員の仕事は、ただ切符を販売するだけではありません。
初めて島を訪れる人の不安をほどき、島での思い出を見送り、日々の暮らしを支える仕事です。
未経験からでも、先輩に教わりながら少しずつ覚えていける環境があります。
人と話すことが好きな方、島に関わる仕事がしたい方にとって、西郷営業所はあたたかく迎えてくれる場所かもしれません。