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Mediiは半期に一度、メンバーが一堂に会する社内イベント「Medii Boost Camp」を開催しています。
2022年夏から始まったMedii Boost Campは、これまで「Mediiが掲げるミッションの達成に向け、皆でベクトルを揃え、その勢い=大きさを最大化すること」を目的としてきました。その中で、事業の成長と共に急激に仲間が増えて、日常業務に追われて互いのことをより深く知る機会が限定的になったり、チーム一丸となるための深い信頼関係を築く機会が減ってしまっていたという課題が生まれていました。
そこで、これからさらに仲間が増えていく未来を見据え、全員が普段の業務から一歩離れ、対面で集まるこの半年に一度の機会は「関係性の強化」に振り切って活用することにしました。業務上の繋がりだけではない、深い人間的な信頼関係こそが、未来の事業成長の土台になる。その想いから、Medii Boost Campの新たな目的は「メンバーが本音で話し合い、背中を預け合う関係を作ること」と定めました。
そして2025年6月、箱根で開催した「Medii Boost Camp 2025 Summer」。
そこでは、本音の対話から新たな関係性が生まれ、組織が確かに一歩前進した手応えがありました。2日間で何が起きたのか、イベントの様子をお届けします。
バスから始まる「壁」壊し
Medii Boost Campは、目的地に着く前からすでに始まっています。
オフィスのある新宿に集合したメンバーは、貸切バスで箱根へ出発。もちろん単なる移動時間ではありません。このバスの中こそが、最初の心理的な壁を壊す場でした!
今回のバスの座席は完全指定制。普段接点のないメンバー同士や、社歴・チームが異なるメンバー、性格が合いそうなメンバー、仲良くなっておくと今後の業務で相乗効果ありそうなメンバーなど、細かく考えられて決められていました。
出発してまもなく、早速バスレク係が企画した「究極の二択」と「川柳コンテスト」がスタート 。
「究極の二択」では、Mediiメンバーにまつわる絶妙な選択問題が次々と繰り出され、車内は爆笑の渦に。ある意味“社内公認いじり”とも言えるこの企画ですが、次に顔を見たらつい話題に出したくなるような、社歴の差を少しでも埋められるよう練りに練られた設問ばかり。ベテランメンバーにとっても、メンバーの意外な一面を知る機会になりました。
続いては「川柳コンテスト」。テーマは、隣の人の紹介川柳。相手の人柄を聞き出し、五・七・五にまとめて発表しました。ユーモアあふれる紹介川柳に、メンバーの多面的な魅力が次々と明らかになっていきました。
<後日アンケートからの感想>
- あっという間の移動時間だった。ずっと盛り上がってた。
- 全員に発言の機会があって、新メンバーも多い中、キャラクターが垣間見えてとても良い企画だった
- コンテンツの合間に雑談時間があって、隣の人ともゆっくり話せる時間もあってよかった。
この“ちょっと特別な移動時間”が、2日間を通じた関係構築のスタートラインになりました。
同じ釜の飯、同じTシャツ、同じ○○?
ホテルに到着し、まずは腹ごしらえ。ここで、毎回恒例となりつつある「MediiオリジナルTシャツ」が全員に配布されました 。お揃いのTシャツに袖を通すと、自然と「チーム」としての一体感が生まれ、空気が一段階ギアアップするのを感じました。
代表山田の開会の挨拶
全員の顔が揃ったところで、改めて代表の山田が開会の挨拶。
「Mediiは今、皆が日々感じている通り、事業も組織も急成長しています。この成長のスピードの中で、これまで以上に大切にしなければいけないのが、高い成果を出し続けるためのメンバー同士の深い繋がりです。私たちが挑んでいる『誰も取り残さない医療を』という大きなミッションは、決して簡単な道のりではありません。一人ずつではできないからこそ、部署や役職を越えた強い信頼関係を持って、その実現のためのあるべき建設的な ”問い” を互いに出し合う。そんな”Team Medii”の総力なくしては絶対に達成できません。
今回の合宿の目的は、その関係性をもう一歩、二歩と深めて高い成果のための建設的な問いを出し合えるようになることです。この2日間は、ぜひ普段は言えないような本音を語り、互いの人間性に触れてみてください。そして合宿が終わる頃に、『この仲間達となら、もっと大きな挑戦ができる』という確信とワクワクを、一人ひとりが持ち帰って明日以降に活かしてくれることを期待しています。最高の2日間にしましょう!」
探して、話して、見つけ出す。「意外な繋がり」
初めのコンテンツは、体も頭もほどよくほぐすアイスブレイク「共通点探しゲーム」。このゲームは、ある「共通点」を持つ人たちで構成されたグループに入り、その共通点が何なのかを会話の中で推理していく形式の共通点探しです。何度もグループを変えながら、たくさんのメンバーと対話する仕組みになっていました。
会話を重ね、共通点が見つかるたびに大きな歓声が上がり、会場の雰囲気はどんどん温まっていきました。次のメインコンテンツに向けたウォーミングアップとして、自然と“向き合う空気”が作られたように感じました。
<後日アンケートからの感想>
- シンプルだけどすごく楽しかったので、またやりたい!
- 体を動かす×頭で考える企画でとても盛り上がり、最高のアイスブレイクになった。
- 普段話さない方と意外な共通点があり、一気に距離が縮まった気持ちになれた。
信頼でつながり成果を生む「あえて向き合う」コミュニケーション
いよいよ今回のMedii Boost Campの核となる、メインコンテンツの始まりです 。今回のテーマは「あえて向き合う」コミュニケーション。「背中を預け合う関係」を築くための第一歩として、普段の業務では言いづらくて飲み込んでいたこと──そんな“本音”と、あえて向き合う時間です。
まずは、Mediiのバリューの一つである「Team Medii」の重要性を再確認することから始まりました。Team Mediiとは、役職や社歴に関係なくフェアでフラットに、誰もが安心して自分の考えをオープンにできる「背中を預け合える」ほどの信頼関係でできたMediiの目指すチームの姿を示した言葉です。
※Mediiのバリューに対する考え方は、こちらの代表 山田の記事をご覧ください。
その上で、チームごとに「今自分たちの信頼レベルはどれくらいか」を5段階で評価し、自分たちの「現在地」を客観的に見つめるところからスタートしました。
そしていよいよ本題へ。ワークのテーマは本音と向き合うこと。
「本当はこうした方が良いと思ったけど、言わなかった」
「実はちょっと引っかかったけど、スルーした」
そんな、最近の業務で「言わなかったこと」を一つずつ付箋に書き出していきます。
出てきたのは「期限が迫っていた」「盛り上がってる雰囲気に水を差してしまう」「バカだと思われたくなかった」といった生々しい理由の数々。それらをグルーピングし、言えるようになるにはどうすればいいかを考えました。
最後には、議論をもとに「明日から実践できるチームのルール」をつくり上げました。そして、作ったばかりのルールを早速実践するため、少し話しづらいテーマを取り上げて議論をしました。
あえて飲み込んだ言葉を、時間をおいた今取り上げる。それは勇気のいる一歩でしたが、チームの空気が確かに変わる瞬間でもありました。
明日の会社の文化を作っていくのは、私たち一人ひとりです。伝える、受け取る、双方向のコミュニケーションの重要性を感じた時間になりました。
<後日アンケートからの感想>
- 最初はとても長いと思いましたが、話していたらあっという間だった。
- 普段とは異なる視点で、チーム全体で対話ができたことは非常に有意義だった。
- 最初は「特に話せてないこともないけどな」と思っていたが、はじめてみたらいろいろ課題がみつかり、結局時間が足りなかった!チームで続編をやりたい
- 圧倒的にチーム内で話しやすくなった。今週から早速1on1や前向きな話をできていて、このコンテンツの効果を実感している。
4時間近くにわたる長丁場のワークということもあり、途中にはいくつかの休憩が用意されていました。
▲休憩時間に足湯を楽しむメンバー
そんなリラックスした空気も、安心して本音を話せる空間づくりには必要な要素だったのかもしれません。
称え合う文化をかたちに「Medii Value Award」
1日目のワークを終えた後は、Medii Boost Campの恒例企画でもある、「Medii Value Award」へ。これは、Mediiの3つのバリュー「カスタマーハピネス」「成果最大化」「Team Medii」を体現した仲間を称える、半年に一度の表彰の場です。
※Mediiのバリューやその成り立ちについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
表彰前の休憩時間でも、誰が選ばれるのか話題に上がり、ワクワクと緊張感が入り混じるこの時間。まず発表されたのは、特別賞「バリュー発揮ノミネート皆勤賞」です。Mediiでは、毎週の全社会議で週間MVPを発表しており、メンバーの投票から選出されます。このノミネートを、毎週一度も欠かさずに続けた人に贈られる賞です。
バリュー発揮ノミネート皆勤賞を受賞したメンバー
受賞スピーチでは、お約束のように「え、なんでみんな(皆勤賞)獲れてないの!?」といった、受賞できなかったメンバーに対するツッコミが次々と飛び出し、会場は笑いに包まれました。その裏には、「称えられるだけではなく、称え合う文化自体を全員で盛り上げていこう」という受賞者からの熱いメッセージが込められていました。組織をみんなで良くしていこうという前向きな空気が感じられる、Mediiらしいワンシーンでした。
そしていよいよ、バリューごとのMVA、そして総合MVPの発表です。
受賞者のコメントやストーリーは、後日インタビュー記事で詳しくご紹介したいと思います。こちらもお楽しみに!
<後日アンケートからの感想>
- MVAの受賞理由や受賞コメントを通じてまた学びがあった。
- 次回は名前を呼ばれるように頑張る!
- 会社としてMedii Value Awardにかける思いが伝わってきた。
リラックスタイムで心の距離がまた一つ近づく
頭と心を動かした1日目のコンテンツは終わり、夕食の時間がやってきました。ここからは、肩の力を抜いてつながる時間のはじまりです。
夕食時には「私のトリセツ」と題した、企画が用意されていました。席が近いメンバーでグループになり、ルーレットで出たテーマに沿って自己紹介していく企画です。
テーマに導かれて話すことで、業務上の顔しか知らなかった人の、ちょっと意外な一面に触れる瞬間もあり、初対面同士でも会話が自然と広がっていきました。
夕食後は、思い思いに過ごす自由時間。卓球で盛り上がる人、カラオケで全力熱唱する人、ボードゲームを楽しむ人、温泉に浸かってリラックスする人など、それぞれの“素”の部分も垣間見える夜でした。
2日目は体験型アイデアソン
2日目の朝を迎え、Medii Boost Campの締めくくりとなる最後の企画が始まりました。
テーマは、「体験型アイデアソン 〜新しいアイデアの出し方〜」。
アイデアソンとは、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、短時間で集中的に新しいアイデアを出し合う共創型ワークショップのことです 。
とはいえ、この時間の目的は、アイデアを出すことそのものよりも、「どうやって一緒に考え、合意をつくるか」を体感することにありました。
今回のアイデアソンに用いられたのが、「空・雨・傘」という思考フレームワークです 。
- 空(事実): 「空が曇っている」=まずは客観的な事実を確認する
- 雨(解釈): 「雨が降ってきそうだ」=事実から意味を読み取る
- 傘(結論): 「傘を持っていこう」=行動としての結論を出す
この3ステップに沿って、チームで意見を出しあい、オンラインホワイトボードに付箋を貼りながら、課題を深掘りしていきます。
議論のテーマは、事前に全社で集めた「組織へのモヤモヤアンケート」で集まった、リアルな組織課題です。「会議の目的が不明確になりがち」「部門を越えた連携が見えにくい」など、誰もが心当たりのある課題に、7つのチームが真剣に向き合いました。
この時間の特徴は、職種や役職、社歴がバラバラのメンバーで構成された“混成チーム”であること。日ごろは交わらない視点とぶつかり合うことで、相互理解が進むとともに、新しい角度の解決策や気づきが生まれていくのが印象的でした。
途中の休憩時間に、突然流れた“ラジオ体操”。懐かしい音楽とともに身体を動かしてみたら、想像以上にスッキリ!会場の空気がふわっと軽くなり、リフレッシュに最適でした。議論の再スタートにもエンジンがかかりました。
▲全体発表。優勝チームには後日素敵な懇親会がセッティングされました
アイデアソンを通じて、自分たちが日々感じている課題を自分たちの手で解決策を考える、実践的で前向きな時間でした。普段の業務にも応用できる実践的な思考法とチームでの合意形成プロセスを、体感しながら学ぶ貴重な機会となりました。
<後日アンケートの感想>
- 集中して決められた時間で良いアウトプットが出せた。
- 他のチームのそれぞれの強みが見えて、それを生かせた良いワークになった
- 直接的な業務以外で、みんながどのような課題を感じているのか見える化ができ、それに対しての改善策を検討できる時間は今まであまりなかったのでとても面白かった。
Medii Boost Campでの議論が翌営業日には即実行
今回のMedii Boost Campで繰り返し伝えられていたのは、「翌日からどう行動に変えるか」。ただ議論して終わりにするのではなく、学びを明日の自分に活かすことが大切です。それを有言実行するかのように、翌営業日からMedii Boost Campでの学びや気づきを即行動に活かすメンバーの姿があちこちで見られました。
メインコンテンツで決めたチームのルールを実践
▼「あえて向き合う」コミュニケーションを実践し、会議がより良くなったそうです。
▼質問や相談がしやすい環境を意識して積極的につくるようになりました
2日目企画の組織課題の改善アイデアを実践
▼Mediiでは、リモートとオフィス出社のハイブリットワークを導入しています。双方が円滑にコミュニケーションが取れるようにSlackのハドル機能を積極的に活用するというアイデアが実践されていました。
▼ちょっとした交流がもっとあったらというモヤモヤから。ゆるく楽しく集まれるゲーム部が誕生しました。
Medii Boost Campは非日常のイベントかもしれません。でも、そこで育まれた対話や信頼、もっと良く変えていこうとする空気は、しっかりと日常に根付きはじめています。
Medii Boost Camp 2025 Summerを終えて
新たな目的を掲げた「Medii Boost Camp 2025 Summer」。それは、ただの慰安旅行でも、単なる研修でもなく、「背中を預け合える」ほどの強固な信頼関係を築くために、本音で話しあった2日間でした。
互いを知り、向き合い、普段なら飲み込んでしまうようなことも、あえて言葉にしてみる。
そんなチャレンジを通じて気付いたのは、ちゃんと伝えれば受け止めてくれる仲間がいること。そして、そうした対話が、信頼を育み、チームとしての成果にも繋がっていくこと。その感覚を多くのメンバーが感じていたから、イベントだけの一過性では終わらず、すでに日常の中で変化が起こっているのでしょう。
本音で話せるチームは強い。安心して頼り合える関係は、Mediiのミッション「誰も取り残さない医療を」の実現をさらに加速していく大きな力になります。Medii Boost Campでの学びを活かしてチームとしてさらに進化し、チームの力で、さらに大きなインパクトを生み出していきます。