2025年2月20日、Mediiは創業5周年を迎えました。この節目を機に、これまでのMediiの歩みと成長を振り返る記事を3回にわたってお届けします。

第一回「サービス」の成長に関する記事はこちら

第二回となる本記事では、Mediiと共にスペシャリティ領域の課題解決に取り組む製薬企業の皆様へ感謝をお伝えするとともに、これまでの取り組みの成果や、今後の可能性についてお伝えします。

製薬企業のみなさまへ

Mediiは2020年の創業以来、主治医とエキスパート専門医をつなぎ、主治医が抱える臨床疑問を解決する医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」を提供してきました。

創業から5年、このDtoD（Doctor to Doctor）コミュニケーションプラットフォームが、持続可能な新たな医療インフラとして成長できたのは、「誰も取り残さない医療を」という同じ想いを持って共に歩んできた製薬企業の皆様のご支援があったからこそです。

Medii Eコンサルに寄せられた症例相談は、5年間で累計1万件を超えました。エキスパート専門医のアドバイスを受けた主治医が臨床疑問を解消し、診断・治療の最適化に貢献しています。この医療の新しい仕組みは、製薬企業の皆様との協業により、さらに大きな価値を生み出しています。

製薬企業との協業で築いた実績

Mediiでは、スペシャリティ領域をはじめとする医薬品を手がける製薬企業と連携し、Medii Eコンサルを活用した、疾患の診断率向上や治療選択の最適化を目指した多様なプロジェクトを推進しています。

協業プロジェクト数は年々増加

製薬企業との協業は、2021年に希少疾患におけるプロジェクトからスタートし、今では希少疾患以外にも多数のスペシャリティ疾患にソリューション提供領域を拡大しています。プロジェクト数はこの2年で5倍以上になり、これまでに累計58件のプロジェクトを推進し、製薬企業に長期的なパートナーシップを築いていただいています。

主治医の最適な意思決定を実現

Medii Eコンサルを活用した様々な施策により、医師間の症例相談が活性化するだけでなく、主治医の診療プロセスにも変化が生まれています。実際に症例相談後の主治医へのアンケートでは、91%の主治医がエキスパート専門医のアドバイスで、新たな気づきを得て次のアクションにつながっていることがわかりました。

🔽Medii Eコンサル利用後のユーザー医師へのアンケート結果

提供ソリューションの領域拡大

プラットフォームの成長とともに、製薬企業の皆様に提供できるソリューションも拡大しています。Medii Eコンサルは、希少疾患の診断率向上と治療最適化を目指し開発したプラットフォームですが、実際に、治療選択の症例相談が7割以上を占めるような領域も存在しています。そこで、治療選択の最適化に課題があるオンコロジー領域でも本格的に展開を始めています。

2025年2月19日付プレスリリース：オンコロジー領域の製薬企業向けソリューション提供を開始

今後の展望：価値提供のさらなる拡大

誰も取り残さない医療を実現するために、Mediiはさらなるサービス成長と事業成長を目指していきます。現在、私たちはMedii Eコンサルを活用した製薬マーケティング支援において、疾患領域の拡大を進めるとともに、診断率向上と治療選択の最適化に向けて、製薬企業との連携を強化しています。

今後は、マーケティング支援の枠を超え、バリューチェーンの上流から下流まで活動の幅を広げることを視野に入れています。疾患領域ごとのインサイトを活用した戦略支援や、医師のニーズや状況を踏まえた情報提供の最適化など、製薬企業の皆様と協力しながら、新たな価値創出に挑戦していきます。

患者さんを救うため、臨床現場で尽力する医師と、革新的な新薬を届ける製薬企業とともに、未診断の患者や適切な治療へアクセスできない患者をゼロにすることを目指してまいります。

ともに未来の医療を創るパートナーとして、スペシャリティ領域の課題に取り組む皆様と協力しあい、誰も取り残さない医療を実現していきます。