【代表あべのつぶやき】最近はまってるGoogleの生成AIの"使い道"を解説!GeminiモデルガイドVol.2
Photo by Steve Johnson on Unsplash
こんにちは!
前の記事で、Geminiの各モデルの解説を行いました。
今回は、DeepResearchの解説・使い方の紹介をしていきます。
目次
DeepResearchって何?
DeepReseachの特徴
DeepResearchの使いどころは??
使ってみよう!!
GoogleのDeepResearchの性能は?
Google Deep Research vs ChatGPT Deep Research:性能比較
Google Deep Research vs ChatGPT Deep Research:価格比較
最後に
DeepResearchって何?
チャットでのやり取りと違い、調査観点を指定し、非常に深いレベルで膨大な情報の中から情報収集と分析を行い、それをレポートにまとめてくれます。
簡単に言うと、DeepResearchでは、意図を持って情報収集・分析を人間にはできない速度で行ってくれます。また、レポートが出力された後に更にフォードバックを行い精度を高めていくことが出来ます。
DeepReseachの特徴
1.複雑な調査を自動化
DeepResearchは、複数段階にわたる調査計画を自動的に生成し、Web全体から関連情報を収集・分析します。これにより、従来は数時間かかっていた複雑な調査を、わずか数分で完了できます。
2. 深い情報分析と統合
- DeepResearchは、収集した情報をただ羅列するのではなく、詳細な分析を行い、関連性や重要性を評価します。そして、それらの情報を統合し、包括的で分かりやすいレポートを作成します。
3. 情報源の透明性
- DeepResearchが生成するレポートには、情報源へのリンクが記載されています。これにより、ユーザーは情報の信頼性を確認し、さらに深く掘り下げて調査することができます。
4. Googleドキュメントとの連携
- DeepResearchのレポートは、Googleドキュメントにエクスポートできます。これにより、レポートの共有や編集が容易になり、チームでの共同作業にも適しています。
5. 反復的な調査と改善
- DeepResearchは、ユーザーからのフィードバックや質問に基づいて、調査を反復的に行い、レポートを改善することができます。これにより、より精度の高い調査結果を得ることができます。
DeepResearchの使いどころは??
以下のような場面で活躍します。とにかく情報過多な現代において、情報収集と分析を行えるAIは革命です!仕事の調べ物の1つとしてではなく、方向性決めや、顧客への提案にも使えます。
- 市場調査や競合分析
- 学術研究や論文執筆
- 政策立案や社会問題の分析
- 技術調査や特許調査
使ってみよう!!
こんな、調査を依頼してみました。
「SES業界全体と、Salesfoceに関わるSES業界全体の市場規模と、伸びを教えてください」
まずは、調査観点・計画の確認が返ってきます。ここで観点・計画を修正し、より精度を高める事も出来ます。
(3)しっかりと、意図を汲んでますね。
そして、「リサーチを開始」をポチ。
こんな画面で、数分待ちます。
この時間、ページを離れても問題ありません。終わったら教えてくれます。メールを返したり、コーヒーを入れてきたり、他のちょっとした作業をしておきましょう。
3分経過・・・。チン!できました!
リサーチ結果と、その答えに至ったエビデンスとしてのサイトの情報とともに、レポートが出力されました!
右上に、Googleドキュメントにエクスポートボタンがあります。
ここを押すと、見やすいレポートにしてくれます。こんな感じ!ページのレポートにしてくれました。
このままドライブに保存されますし、別の方へ共有できます。便利・・!
出力されたレポートのリンクはこちらに貼っておきますね!
https://docs.google.com/document/d/1l62eJ01Bal4j4Qqdo1x8HMCaYtZbafn51pQ88mLXg0A/edit?usp=sharing
いくつか突っ込みどころがありますが、1~2回の修正で、より精度の高いレポートが出力されます。
そこまでやっても、20分にも満たないでしょう。
人がやると1週間かかります。
GoogleのDeepResearchの性能は?
代表的なところで、Chat-GPTとの比較をしてみましょう。
結論、安価に使いやすさを求めるならGoogle、より専門的なリサーチを求めるならChat-GPTとなっています。
Google Deep Research vs ChatGPT Deep Research:性能比較
Google Deep ResearchとChatGPT Deep Researchは、どちらも高度なリサーチ能力を備えています。どちらも数分程度でレポートを生成できますが 4、具体的な処理時間や精度は、調査内容やクエリの複雑さによって異なります。
- 情報収集能力: ChatGPT Deep Researchは、ウェブページだけでなく、PDFや画像などの多様なデータソースから情報を収集できる点が優れています 2。
- 分析能力: Google Deep Researchは、Gemini 1.5 Proの高度な言語理解能力により、複雑な文脈を理解し、より深い分析が可能です 3。
Humanity's Last ExamというAIベンチマークでは、ChatGPT Deep Researchが26.6%の精度を記録し、GPT-4oの3.3%を大きく上回っています 9。一方、Google Deep ResearchはGoogleの膨大な知識ベースと検索の専門知識を活用しており 2、実世界の調査シナリオにおいてはChatGPT Deep Researchよりも優れている可能性があります。
Google Deep Research vs ChatGPT Deep Research:価格比較
会社 / プラン / 価格 / 利用制限
- Google / Google One AI Premium / 月額2,900円(GoogleWorkspaceに付帯) / 回数制限なし
- ChatGPT / ChatGPT Plus / 月額20ドル / 月10回まで
- ChatGPT / ChatGPT Pro / 月額200ドル / 月100回まで
Google Deep Researchが適しているユーザー
- 費用を抑えたいユーザー: Google Deep Researchは、ChatGPT Deep Researchよりも安価に利用できます。
- Google Workspaceとの連携を重視するユーザー: Google Deep Researchは、Googleドキュメントとの連携がスムーズです。
- 日本語でのリサーチを重視するユーザー: Google Deep Researchは、日本語にも対応しています。
まずは無料で試してみたいユーザー: Google Deep Researchは、1ヶ月間の無料トライアルを提供しています。
ChatGPT Deep Researchが適しているユーザー
- 多様なデータソースから情報を収集したいユーザー: ChatGPT Deep Researchは、ウェブページだけでなく、PDFや画像からも情報を収集できます。
- Pythonコードを実行して分析したいユーザー: ChatGPT Deep Researchは、Python実行環境を備えています。
- 専門性の高いリサーチを行いたいユーザー: ChatGPT Deep Researchは、専門分野のリサーチに特化しています。
Google Deep Researchは、費用を抑えたいユーザーやGoogle Workspaceとの連携を重視するユーザーに適しています。一方、ChatGPT Deep Researchは、多様なデータソースから情報を収集したいユーザーや専門性の高いリサーチを行いたいユーザーに適しています。
最後に
とにかく、GoogleWorkspaceユーザーは、(会社が払ってくれているなら)無料でこんな素晴らしい機能が使えるので、使いましょ!絶対使いましょ!