下請SESからスタートしてエンドユーザ・ビジネスを実現してきたエム・イー・シーの将来をどのように見据えているのか、代表取締役 田山にインタビューしました。
目次
1.起業当初の状況
2.下請SESからの脱却へ
3.将来のMECのビジネス像
4.今後、MECに迎え入れたい人物像
5.応募者へのメッセージ
1.起業当初の状況
ーーMECを立ち上げようと思われた背景は、どのようなものだったのでしょうか?
私は幼少期から、いろいろな世界を知りたいという思いがありました。でも、ひとりの力では限界がある、すでに中学生の頃には起業するイメージを持っていました。社会人となり、当時Windows95が広く普及し始めていたので、コンピュータ・ソフトウエア分野で起業することを前提としてIT企業に就職し、経験を積んだ後にMECを起業しました。
ーー中学生の頃からですか。それはずいぶん早い段階で意識されていたんですね。では、起業当初はどのような状況だったのでしょうか?
数人のメンバーと起業したのですが、当然ながらお金も無ければ人もいない、という状況でした。なので「他人の100倍考える!」をモットーにして、寝ているとき以外は会社のことだけを考え、そして若さもあった。そう、若いからできたことです、でもお金がないから考えるしかない(笑)
最初の5年間くらいは、会社をまわしていくために下請SESビジネスに自らも身を投じ、“ワンマン”なやり方で、勢いと私の信用で案件をまわしながら、メンバーに成長してもらいました。
ただ、この間は自分の理念とは乖離が大きく「このままではいけない」と悩んでいましたね。
2.下請SESからの脱却へ
ーー創業から5年間の様子は伺えましたが、その後の経緯はいかがですか?
社員数が30人〜50人規模になり、当初のやり方ではまわらなくなりました。ワンマンの限界も見え、手狭になったオフィスも引っ越しました。そして、会社を傘に例えると芯の部分は私ですが、広げた時の枝になる人材が必要だと考えたのです。ここから先は自ら手を挙げた人を育てていく、組織作りと中核人材の育成に着手しました。
ーーエンドユーザ・ビジネスが実現出来たのは何故ですか?
エンドユーザ・ビジネスが始まったのが2018年頃でした。2009年頃から組織、人材、技術、設備、理念の浸透、投資資金、セキュリティ、バックオフィスの整備、評価制度の整備などなど、様々な施策を行ってきました。その上で機会を逃さず全社的な協力体制を敷けたことが決め手だったと思います。皆、よく成し遂げてくれたと思います。
ーー人材育成に際して、エンドユーザ・ビジネスではどのような人材が求められるのでしょうか?
業界全体を見てもエンジニアの大半は自分の方を向いています。しかし我が社の取り組みはお客様の方を向いて仕事をするメンバーを育てていくことです。それこそが現在提唱している「トータル・システム・サービス」に繋がっていきます。エンドユーザ・ビジネスに限らず、これが当たり前のことと考えています。お客様のニーズに応えられる力を備えることこそが、エンジニアの市場価値とも言えるのではないでしょうか。
ーーでは、現在は目指す事業モデルに到達した、といえるのですね。
いえ、まだまだ途上です。エンドユーザ・ビジネスとはいっても、現在は人がいて初めて成り立つモデルです。たとえ請負契約であっても作業工数を根拠にした対価を頂いているに過ぎません。
これからはそれを無くしたいし、無くなります。エンジニアが1人月いくらの世界ではなく、その人の仕事がどれだけの価値になるか、どれほどの価値を生み出せるかになっていきます。今はその途上にあり、課題もありますが、成果を出していける目途はついてきています。
3.将来のMECのビジネス像
ーー「仕事の価値」についてもう少しお聞かせください。
現在私たちは、エンドユーザからの高いレベルの要求に確実に応えられるだけの実力を備えました。しかし要求があってこその仕事である、ともいえます。
これから先、プログラミングという仕事は無くなるかもしれないと言われています。無くならないとしても確実に総量は減っていくでしょう。システム開発はできて当たり前で、私たちが提供するのは「システムを開発すること」ではなく、ソリューションなのです。
例えば、私たちは現在、エンドユーザのシステムに直接関わる立場にあります。そこからに必要不可欠なデータを抽出し、最先端技術で分析することでお客様の必要なソリューションを提供していきたいと考えています。
4.今後、MECに迎え入れたい人物像
ーーこれまでのお話を踏まえ、今後の採用についての考えをお聞かせください。
現在、MECは再び企業規模を拡大していくフェーズに入っています。お客様からの高い水準の要望に応え続け、新しい分野のビジネスにも挑戦したい。そして、その先にある将来のビジネス像を実現していくためにも、チャレンジ精神を持ったメンバーを多く迎え入れたいと思っています。
また、企業規模が大きくなると組織マネジメント人材も必要となります。チャンスを求める野心的なメンバーも是非迎え入れたいです。
ーースキルや能力の面ではいかがでしょうか?
これまでの経験やスキルよりも大切なのは、他人の力を借りてでも前に進めるかどうかです。何とかしようと努力する人は必ず化けることができます。それを「問題解決能力」だと考えています。我が社では起業から現在まで、採用・人材の育成についての考え方は何も変えていません。
5.応募者へのメッセージ
ーー応募されてくる方々へのメッセージをお願いします
私からのメッセージは「お客様の近くで、お客様に本当に必要なシステムを作りませんか!」ということです。自身が担当するプログラムや機能が使われる場面を想像できているのか、本当に必要とされるものを提供出来ているのか。
下請SESで頻繁に案件が変わる環境の中で、将来に不安を覚える方、厳しい環境の中でも成長したいという意欲が高い方へ、当社のやりがいのある環境と立場で仕事をしませんか?と伝えたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。私たちにご興味を持って頂いた方は、是非一度お話させて下さい。