【インターン生インタビュー】
Q. まずは自己紹介をお願いします。
A
地方の公立大学で経営や経済を学んでいるSと申します。大学では主にマーケティング系のゼミに所属していて、学生のうちに自分でできることは全部やってみようという気持ちで、学外の活動にも積極的に取り組んできました。学内ではフットサル部やバドミントンサークルに所属しているほか、自分で新しく活動を立ち上げることもしてきました。どちらかと言えば新しいことを思いついたら、まず動いて形にするのが好きなタイプだと思います。
Q. 立ち上げた活動について、もう少し教えてください。
A
大学では「部」と「サークル」が分かれていて、部に昇格すると部費が支給される仕組みがあります。領収書など最低限のルールはあるものの、比較的幅広く活動を認めてもらえるので、これを活用しない手はないなと思いました。自分の好きなスポーツを仲間と続けつつ、経済的にも負担を減らして活動の幅を広げたいと考えた結果、友人と一緒に新しいサークルを作って、部へ昇格させることに挑戦しました。
Q. なぜそのスポーツを選んだんですか?
A
純粋に自分が大好きだからです。高校時代からずっと続けてきたもので、大学でも何か形にしたいと思っていました。大学には施設としてそのスポーツをやれる環境がなかったので、サークルを作って「活動しています」と形にすることで、仲間と外で活動する大義名分ができたのも大きかったです。ちょっとズルいようですが(笑)、仕組みをうまく使って、好きなことを続ける工夫をしたかったんです。
Q. ほかにも挑戦してきたことは?
A
1年生の頃から友達と新しい部活を立ち上げたり、地域に関わるコンテストに応募したりしました。中でも思い出深いのは、地域の課題をテーマにしたコンテストです。地方の飲食店の人手不足や、後継者不足による閉店の増加という身近な課題を、どうしたら自分たちのアイデアで解決できるかを考えました。Z世代が普段使っているSNSと、地域の魅力をどうつなぐかを仲間と真剣に議論して、形にしたことは今でも自分の原点になっています。
Q. どうしてインターンを探そうと思ったんですか?
A
大学に入ったときから「学生のうちに社会を少しでも経験しておきたい」と思っていました。特に文系で就職すると、最初に経験するのは大体「人と向き合う仕事」です。ならば、実際に社会で人と向き合う経験を先に積んでおけば、将来自分がやりたいことに近づけるスピードが少しでも速くなるんじゃないかと思ったんです。どうせならちょっと大変でも、自分を鍛えられる現場に身を置いてみたいという思いで、色々探していました。
Q. いくつか応募する中で、今のインターン先を選んだ決め手は?
A
応募したのは10社くらいあって、そのうちいくつか内定もいただいたのですが、決め手は「人の対応の丁寧さ」でした。どこも成長できそうだし挑戦できそうだと思いましたが、やりとりの中で連絡が遅かったり雑だったりすると、「ここで自分が頑張ってもちゃんと見てもらえないかもしれない」と思ってしまって…。今の場所はやりとりが一貫して丁寧で、どんな小さな質問でもきちんと返してくれたので、「ここでなら頑張れる」と思いました。
Q. 初めての実践はどうでしたか?
A
正直、最初の1〜2日は本当にきつかったです。何を言っても相手にされないことが多くて、心が折れそうになりました。ただ、逆にその悔しさが自分を奮い立たせてくれました。「悔しいけど、ここで逃げたら何も残らない」と思って、とにかく手を止めないことを意識しました。最初は気持ちで押し切るしかない時期もあるなと今では思います。
Q. 学びとして印象に残っていることは?
A
一番大きいのは「相手を考える力」です。どれだけこちらが正しいことを言っても、相手に響かなければ意味がないというのを身をもって感じました。だからこそ相手の状況を想像して、何が引っかかるのか、何なら心が動くのかを考える癖がつきました。これはどんな仕事にも活かせる力だと信じています。
Q. 工夫していることは?
A
最初は与えられたマニュアルをそのまま使っていましたが、何度も繰り返すうちに「ここはこう変えたほうが自分には合うかも」と思うポイントが出てきました。それからは自分専用に書き足したり削ったりして、自分が一番自然に伝えられる形に変えました。おかげで、自分の言葉で話している感覚が強くなり、少しずつ相手の反応も変わっていった気がします。
Q. 学生であることが相手に伝わったことはありましたか?
A
一度だけ話し方で気づかれてしまったことがあります。「学生さんなんでしょ?」とさらっと言われたときはすごく焦りました(笑)。そこからは声の高さや言葉選びを工夫して、相手に違和感を持たれないようにしています。
Q. この経験で将来像に変化はありましたか?
A
すごく大きいです。最初は「人と話すのは得意だからなんとかなるだろう」と思っていたのですが、実際にやってみると、想像以上に考えることが多かったです。ただ、同時に「考えた分だけ相手の反応が変わる」というのも面白くて、自分は課題を見つけて形にすることが好きなんだと気づけました。今はこれをもっと大きな規模でやれる仕事に携わりたいと考えています。
Q. チームの雰囲気はどうですか?
A
基本的にはオンラインでのやり取りが多いですが、送別会などで直接話す機会があり、そういうときに他のメンバーの考え方や視座の高さを肌で感じます。直接話すと「自分ももっと頑張らなきゃ」と思えるので、リアルで会える場があるのはすごく貴重だと感じています。
Q. 普段から大事にしていることは?
A
一番は「声」です。声のトーンやスピードで印象はすごく変わるので、そこを意識するだけで相手の反応が全然違うと学びました。最初に結果が出なくて悩んでいたときに、先輩から「声をもっと落ち着かせてみたら?」とアドバイスをもらって、意識したら本当に変わったので、それ以来ずっと大切にしています。
Q. どんな人にこのインターンをおすすめしたいですか?
A
自分の今の力を知りたい人にはぴったりだと思います。やってみると想像以上にできないことが多くて落ち込む瞬間もありますが、その分「じゃあどうするか」を考える力がつきます。視野を広げたい人、学生のうちにいろんな人と話してみたい人には、本当にいい環境だと思います。
Q. 将来の夢はありますか?
A
大きな夢で言えば、値札を気にせずに買い物できるような人になりたいです(笑)。それくらい余裕を持って、自分の選択肢を増やしたいです。
Q. 最後にこれから挑戦する人へ一言!
A
迷っているなら、まずは一歩飛び込んでみてほしいです。自分も始める前は不安でしたが、実際にやってみると得るもののほうが何倍も多かったです。やらなきゃ分からないことって、本当に多いので!