「人生後半に」と思っていたのに20代で社会人学生に!?“学業と仕事”の両立を決意した二人のワケとは?──学びのなかで見つけた成長と自分らしさ
「もともと『学ぶなら退職後かなって』って考えていました」
「でも今なら、働きながら学ぶことができるかもと思ったんです」
つむぎ株式会社で働く20代のメンバーメンバーである、高橋昂希(たかはし こうき)と小泉京花(こいずみ きよか)。
2人はフリーランスとしてつむぎで活動することに加え、それぞれ大学院生と大学生としても学びを深めています。
2人の学びを始めた理由は違ったものでした。しかしそのきっかけは「つむぎにあった」といいます。
さらに学生と仕事というの生活を実現できるのは、「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」というVissionや柔軟な制度がある、つむぎだからこそ。
自分らしくあるために学びながら、自分らしく働く。
業務委託という立場でも深く関わり、学びと仕事が響き合う。そんなふたりの対話から、「これからの働き方」のヒントを探ります。
お話を伺う人
高橋 昂希(たかはし・こうき)
大学在学中から、フリーランスのフォトグラファー・ライターとして活動を開始。2021年、つむぎ株式会社に参画し、パーソナルブランドブックのインタビュー・ライティングを手がける「紡ぎ手」としてキャリアをスタート。以降、マーケティングチーム責任者、広報ブランディングチーム責任者、エバンジェリストチームなど複数チームを兼務し、SNS運用や広告施策、顧客対応にも行う。2023年からグロービス経営大学院の単科生として学び始め、2024年に正式に入学。
小泉 京花(こいずみ・きよか)
高校卒業後、調理師の専門学校を経て、20歳からフリーランスとしてキャリアをスタート。2021年9月につむぎ株式会社に入社し、インタビューライターや編集者として活躍。
2023年11月からはカケハシ事業部の事業統括責任者に就任し、事業戦略立案やメンバーマネジメントなど、多岐にわたる業務を担当している。2024年4月、国立大学の国際学部に入学。2025年9月からは留学予定。
どうして今、学び直しを? 2人の学び背景とは?
小泉:こうきさんがグロービスに通い始めたと聞いたとき、実は「社会人学生仲間が増えるぞ!」って嬉しかったんですよ。
こうきさんは何がきっかけで大学院に?
高橋:あれはちょうどマーケティングチームのリーダー的な立場になった頃でした。
「自分は本当にマーケのこと理解できているのかな?」と不安になって……。
SNS施策とかトレンドを取り入れた表層的なマーケの知識はあったけど、マーケを体系的に知っているとは言えなかったんです。
高橋:入学式の一枚。先日ロゴが変わったとのことでかっこよかったです。
小泉:なるほど、仕事の中で感じた知識・実力不足がきっかけだったんですね。
高橋:そんなときに、代表の前田さんが「グロービスっていう経営大学院があるよ」と体験授業をすすめてくれて。
その体験授業を受けたら「これは絶対、自分に必要な思考だ」って、すごい刺さったのを覚えています。
小泉:いいですね。
私は大学に行くのがそもそも初めてで。調理師学校出てすぐ働き始めたから「人生で一度は大学ってものに通ってみたい!」と夢見てたんです。
最初は「まあ50代以降とか、退職後かな〜」なんて考えてましたけど。
つむぎで柔軟に動けるようになっていたし、生活も働き方も落ち着いてきて、ふと「今かも」と思って飛び込んでみました。
小泉:周りにも言えず孤独に試験対策をしていた時期……
高橋:その行動力に驚きます。
でも若いうちの方が学びを吸収しやすいだろうし、仕事との相乗効果もありますよね。
小泉:まさにそうですね。
他にも色々重なって「もう今しかない」ってタイミングで……。
「自分の働き方を変えられる」というつむぎの文化があったからこそ、そのチャンスを逃さずにしっかり掴めたんだと思っています。
興味関心からの気づきが、やがて自らの糧になる
高橋:そもそも自分がマーケティングに興味を持ったきっかけは、ライターとして活動してたときの経験が大きいんです。
同じような文量のインタビュー記事でも、クライアントによって原稿の単価が全然違くて「この差って何?」と気になって。
小泉:ライターあるあるかもしれませんね。
どっちも労力が変わらないなら、単価高いほうを取りたいですし。
高橋:それで考えたのが、価値の差は「記事そのもの」じゃなくて、発注側がどう使いたいかだってこと。
マーケティング視点で記事を活かせる企業は価値を感じてくれるし、そうでないとコストカットされる。
だったら、自分も書くだけじゃなくマーケ戦略から関われるようになりたいなって思ったんです。
小泉:すべて英語で行われる授業は毎回苦戦……
小泉:なるほど、それで体系的な学び直しを始めたんですね。
私の場合は、何かになりたいから大学に行くというより、「知らないことを知るっておもしろいな」っていう好奇心が原動力。
大学に行く前も常に何かしら独学してて、FP資格や知財検定、秘書検定もとっていました。あ、あと「さかな検定」もある……(笑)
高橋:学びジャンキーだ(笑)。でもそういう「興味からの学び」が、実は一番強い気がします。
小泉:そうですね、「〇〇のために」と考えて仕事関連のことばかり学んでると、私はどうしても凝り固まってしまうので。
あえて違う分野に触れることで、思考の幅と厚みが少しずつ感じられるといいなと思っています。
仕事と両立しながら、学び続けるためにやったこと
高橋:授業の教科書の書籍です。まぁこれが難しい!予習以外にも時間が必要です笑
高橋:大学院では、授業前の予習に10〜15時間かかるのが普通です。
しかも授業は3時間で、ケーススタディ中心。
本気で生活を変えないと仕事との両立は無理だったから、夜型から朝型に切り替えて、業務量も思い切って減らしました。
小泉:夜型フリーランスから、朝型に変わったのは私も同じです(笑)
私は大学の時間割に合わせて生活リズムを整えていきました。
朝一の授業があるから強制的に朝起きるし、空きコマの限られた時間で仕事を済ますようにしたらむしろ効率良くなったんです。
高橋:両立のリズムを整えるまでが大変ですよね。最初はカオスだったな……。
小泉:もちろん、これも周りのサポートがあってこそですけどね。
社内では特にご迷惑をおかけしながらも、ミーティング日時を考慮してもらったり、試験期間中はレスポンスが遅いのを承知してもらったり……。
高橋:つむぎは提案次第で調整ができる環境がありがたいですよね。
自由と自己責任は一体だけど、その分自分で道を切り拓けますね。
学びから感じる成長、そして仕事への還元とは?
小泉:こうきさんは、学びの中で何か成長を実感したことはありますか?
高橋:大学院でアカウンティングの授業を学んで、確定申告の意味がちゃんと理解できたときは衝撃でした(笑)
固定資産の上手な減価償却の仕方とか、細かいところまでわかるようになって。
あとマーケティングの授業で、3CとかSWOTとか、フレームワークを体系的に学んだのも大きかった。
今では広報戦略を考えるときに自然と使えるようになってきましたね。
小泉:私は仕事とは直接関係ない分野の学びをしているけど、ふとした時に仕事と繋がる瞬間が楽しい!!
例えば、歴史を学べば組織論や戦略に繋がる部分もあるんです。
小泉:1年次で最も楽しかった国際法の勉強
あと、私が所属する国際学部は「多文化共生」の考えに基づいて各授業が展開されています 。
授業でも「人と異なる意見も恐れずに言う」文化が根付いているので、自分の考えを話すことに慣れてきました。
実は私、今までミーティングで発言するのが苦手だったんですよ。
でも最近は「いや、間違っていても伝えておこう」と思えるようになりました。
前田さんに質問・提案するハードルもぐっと下がった気がしますね。
学ぶことは、“自分らしさ”に気づくきっかけとなる
高橋:あとこの間、授業で使う、みんなから見た“高橋”へのアンケートの回答をお願いしたじゃないですか?
小泉:ありましたね。私も回答しました。
高橋:その中で、他のメンバーから「リーダーとして指示出す時、メンバーの性質によって指示の出し方を変えた方がいい」というフィードバックをもらったんです。
それまで自分の中では「わからない人は置いていっていい」みたいな考えがあったけど、それってリーダーとしてはダメだなと気づいて……。
それから、いろんな分野の授業を受ける中でも「自分は構造化が得意で、ゼロイチが苦手」だとわかったんです。
“自分らしさ”がはっきりしてきたなと思いますね。
小泉:私も同じです。
大学の履修を決める段階でさえ「あ、自分ってこういう分野に興味があるんだ」「これは関心薄いな」と気づけておもしろいです。
自分はわりとなんでも興味あると思ってたけど、日々の中でも無意識に取捨選択してるんだなと気づきました。
高橋:仕事の中では見えにくい「自分の軸」が、学びの中で浮き彫りになってくる感覚がありますよね。
小泉:みんなの助け合いに心温まった、初めての履修登録
小泉:ありますね〜。
あと私、数年社会の波に揉まれた末に、ちょっと損得で人間関係考えちゃうところもあったんです。
「自分って冷たい人間かも」とこれまで落ち込むこともありましたが、大学の友達との関わりの中で「誰かの助けになりたい」って素直に思える自分がいることにも気づいて!!
ビジネスの世界の中で凝り固まった「自分らしさ」みたいなものを取り戻しているなって感じてます。
高橋:こちらは入学式の様子。ここにいる方々も当然、ほとんどが社会人。自分もがんばらねば!と思いますね。
高橋:そういえばグロービスには社会人学生がたくさんいて、熱量もすごいんです!
会社経営してる人もいれば、まだビジョンが見えないって人もいる。
でも、どの人も「学ぶことで何かを変えようとしてる」という意欲が伝わってきて刺激を受けます。
小泉:いいですね!私の周りにいる10代の現役生も、めちゃくちゃ真面目で驚きます。
いわゆる“大学生”というイメージとは全然違って、むしろ私が引っ張ってもらっている感じ(笑)。
「負けてられないな」と思える環境が、学びを続ける力にもなっています。
周囲にも影響を与えていた? 広がっていく学びの波紋
小泉:こうきさんと一緒に仕事するとき、学んだ内容が仕事に還元されているな〜って思うことが増えました。
例えばフレームワークとか、理論とか、ミーティングでもすごい話に挙げてくれますよね。私の学びにもなっています。
高橋:そう言ってもらえると嬉しいですね。
自分では意識してなかったけど、戦略の立て方とか、ミーティングでの話し方が変わってきたのかもしれません。
小泉:私は以前、前田さんに「京花さんが色々挑戦している姿に、刺激を受けているメンバーもいるみたいだよ」と言ってもらえたのがすごく印象に残っています。
自分ではただ楽しんでるだけだったけど、それが誰かの刺激になってるなら嬉しいですね。
小泉:2025年9月からは、1年間の留学に挑戦!
高橋:結局、学びって「何かになりたいから」じゃなくてもいいんですよね。楽しいから、おもしろいから、でもいい。
ただ、やっていくうちに、自分の力になるし、会社や周りにも少しずつ波紋のようにいい影響が広がっていくのだと思います。
小泉:すごくわかります!
だからこそ「何したいかわからない」「夢が無い」という人にこそ、まずは興味のある分野に触れてみてほしいです。
つむぎには「VMV実現予算(※)」もあるので、その活用提案がどんどん増えるともっと素敵な組織になるだろうと思います。
みんなが学ぶ未来を考えたら、なんだかワクワクしちゃいますね(笑)
※VMV実現予算:メンバー個人のやりたいことを最大10万円までサポートする福利厚生制度。これまでに、コーチング研修や資格取得、ライティングスキルアップ講座などでの活用実績があります。
つむぎは「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」を理念としているからこそ、社内でも一人ひとりの「やりたい」もサポートしたい。それができるような制度を作れないかと考えて出来上がったものです。
記事をご覧になってくださりありがとうございました!
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