判断に迷わない獣医療へ。 “QAL” という物差し
「この検査は本当に必要かな」「いまの説明でご家族は安心できただろうか」。
臨床は、さまざまな“判断”の連続です。だからこそ、いつでも戻ってこられるコンパスがあると、私たちの医療はもっと落ち着きがあり、質も高まっていきます。今日はそのコンパスの正体についてお話しします。
求める人物像
【一緒に働く上で欠かせないこと】
- QALの向上に共感し、日々の判断にそっと落とし込める方
【こんな方を歓迎しています】
- 物事を多角的に見て、チームで同じ目標へ進む過程を楽しめる方
- 型(フレーム)を活かして、再現性のあるやさしい医療を磨ける方
なにをしているのか|判断をQALに“そろえる”
プリモ動物病院グループは、日々の判断をQAL(Quality of Animal Life:動物とご家族の生活の質)でそろえています。
対象は検査・治療だけでなく、連携や説明、そして投資判断まで。
合言葉は「それはQALを高めるか?」。基準が一つだと、落ち着いて、同じ方向を向けます。
なぜQALか|同じ物差しは“安心”を生む
基準がバラバラだと、方針も説明も曖昧になり、ご家族は不安になります。
共通の物差し(QAL)があると、議論は「どちらが正しいか」ではなく「どちらがよりQALを高めるか」へ。わたしたちは、全員が「QAL」という共通言語を持つことで、チームはもっと強くなると考えています。
QALは実用的な「道具」です
このQALという考え方、決して理想論やスローガンではありません。わたしたちが毎日使っている、とても実用的な「道具」なんですね。その使い方を見ていきましょう。
そもそも「QAL」とは何でしょう?
まず、QALは単に「病気を治す」ことだけを指すのではありません。わたしたちは、以下の5つの視点を総合的に見て判断します。
5つの視点(ていねいに、広く見る)
- 痛み・不快をどれだけ減らせるか
- 日常の機能(食欲・活動性など)をどれだけ保てるか
- ご家族の不安をどれだけ和らげられるか
- 理解と納得(IC)をどれだけ深められるか
- 安全に、確実に届けられるか
現場では、こう使われています
例えば、痛みの管理。単に標準的な薬を出すだけでなく、「多剤併用でより痛みを抑えるB案」や「ご自宅でのケアを強化するC案」をQALで比較し、ご家族と一緒に最適な方法を選びます。
あるいは、ご家族への説明。専門用語を避け、「結論→理由→選択肢」の順で話した後、必ず「今日のポイントを、もう一度教えていただけますか?」とティーチバック(復唱による理解度の確認)をお願いしています。
このように、すべてのスタッフがQALという共通の物差しとフレーム(型)を持っている。だから、わたしたちの判断はブレないのです。
このように、すべてのスタッフがQALという共通の物差しとフレーム(型)を持っている。だから、わたしたちの判断はブレないのです。
判断に迷わない働き方を、体験しませんか?
現場は忙しく、ときに不安もあります。だからこそ、戻れる基準が必要です。
「迷ったら、QALへ戻る」
このシンプルな合言葉が、わたしたちのコンパスです。
もしあなたが、今の働き方や日々の判断に少しでも迷いを感じているなら、ぜひ一度、カジュアルにお話させてください。全員が同じ方向を向いて働く心強さを、きっと感じていただけるはずです。