【Ubicom座談会・本編】「日本で働くって、正直どう?」~韓国人メンバーが語る、就活・入社後のリアル~
こんにちは!Ubicomホールディングスの採用担当です。
今回は、韓国から日本へ渡り、現在Ubicomで働く若手メンバー4名(バックオフィス職)による座談会をお届けします。
本編では、
・日本での就職を決めたきっかけ
・韓国と日本の文化・職場環境の違い
・韓国人としての日本就職活動のリアル
・実際に働いてみて感じたギャップ
などについて、率直に語ってもらいました。
日本での就職を考えている方、海外で働くことに少しでも興味を持っている方にとって、
この座談会が、何かのヒントや後押しになれば幸いです。
目次
日本で働くことを選んだ理由 ──まずは、日本での就職を選んだきっかけを教えてください。
韓国人としての日本就活 ──韓国人として日本で就職活動をしてみて、どんな違いを感じましたか?
韓国と日本、職場文化の違い ──実際に働いてみて、職場文化の違いをどう感じましたか?
日本で働いて感じた“ギャップ” ──実際に日本で働いてみて、ギャップはありましたか?
日本企業で働く前に知っておきたいこと ──もし日本企業で働くことになった場合、事前に知っておいたほうがよいことや、入社前に準備しておくとよいことがあれば教えてください。
日本で働くことを選んだ理由
──まずは、日本での就職を選んだきっかけを教えてください。
スンさん:私が日本での就職を決意したのは、「この環境こそが自分を一番成長させてくれる」と感じたからです。大学時代に日本へ留学し、異文化の中で学ぶ楽しさと同時に、思うようにいかない難しさも経験しました。特に印象に残っているのはアルバイトでの経験です。日本ならではの「おもてなし」や、相手の立場に立った細やかな気配りを現場で体感し、そのプロ意識の高さに強い衝撃を受けました。語学や知識だけでなく、仕事に向き合う姿勢そのものを学びたい。そう思ったのが、日本で働こうと決めた一番の理由です。
クムさん:私も日本への留学での良い経験が大きな理由だと思います。個人的な感覚ですが、韓国がトレンド重視で華やかな印象だとしたら、日本はどこか一貫していて、秩序がある。そういう雰囲気に惹かれました。もともとは日本語教師を目指していましたが、教育実習の記憶よりも、日本で1か月間経験したインターン(国際交流協会や生涯学習センターでの業務)の方が印象に残っていて、働くならこの環境かもしれない!と感じるようになりました。それからもう一つ大きかったのが、海外就職は、若いうちにしか本気で挑戦できないと思ったことです。日本以外の選択肢や、韓国でできる仕事は後からでも挑戦できますが、年齢を重ねるとどうしても保守的になってしまう。だからこそ、挑戦できるタイミングで挑戦しておきたいと思い、日本で働く道を選びました。
ジョンさん:東京で半年間、交換留学生として生活した経験が大きいですね。日本の雰囲気や生活環境が自分に合っていると感じた一方で、半年では正直物足りなさも残りました。「働く」という立場で日本社会に関わることで、より実践的な日本語力や専門性を身につけたいと思うようになりました。また、日本のアニメ(ハイキュー)をきっかけに日本語学習を始めたので、好きな文化を日常的に楽しめる点も、日本で働きたいと思った理由の一つです。
ムンさん:私は留学経験があり、日本での生活にある程度慣れていたことがきっかけでした。「社会人としても、この国で一度本気で働いてみたい」と自然に思ったんです。
家族の存在もあり、長く安定して働ける環境を重視していた中で、日本は自分にとって現実的で、かつ挑戦できる場所だと感じました。
韓国人としての日本就活
──韓国人として日本で就職活動をしてみて、どんな違いを感じましたか?
スンさん:日本の就職活動で印象的だったのは、「自己分析」の深さです。これまでの留学経験やアルバイトでのトラブル対応など、自分がどんな場面でどう考え、どう行動してきたのかを徹底的に振り返りました。日本企業は、経歴そのものよりも、そこから見える人間性やポテンシャルをしっかり見てくれていると感じました。一方で大変だったのは、企業ごとの価値観やビジョンへの共感を、論理的に言語化することです。「なぜこの会社なのか」を突き詰める企業研究には、かなりの時間を使いました。
クムさん:私は最初から日本での就職活動に絞って準備していたため、韓国の就活を深く経験したわけではありませんが、日本企業はポテンシャルを見ようとする姿勢が強いと感じました。競争率自体も、体感としては韓国より日本の方が現実的で、
韓国が「結果重視(スペックや実績)」だとしたら、
日本は「過程重視(自己PRや、どれだけ本気で取り組んできたか)」という印象です。どちらにも良さはあると思いますが、正直なところ、日本の方が就職活動の難易度は低く、挑戦しやすい環境だと感じました。
ジョンさん:良かった点は、ポテンシャル採用が多いことですね。新卒でも、経験より将来性や人柄を重視してくれる企業が多く、圧迫面接が少ない点も安心できました。ただ、日本の就活はスケジュールがかなり固定されているので、その流れに乗れないとチャンスが一気に減る点は大変だと思います。韓国では卒業後に本格的に就活するケースも多いので、その違いに戸惑う人は多いかもしれません。
ムンさん:日本では、サークル活動やアルバイトなど、いわゆる「定型的でない経験」も評価されやすい印象があります。能力だけでなく、その人の考え方や人となりまで含めて見てくれる点は、とても良いところだと思いました。
韓国と日本、職場文化の違い
──実際に働いてみて、職場文化の違いをどう感じましたか?
スンさん:韓国では、マニュアルが整っていない中で、自分から動いて仕事を覚えるスタイルが一般的でした。一方、日本では業務が体系化され、事前にリスクを洗い出した上で丁寧に進める文化が根付いています。その積み重ねが、高い品質につながっているのだと実感しました。
クムさん:例えば、韓国では「みんなで一緒にご飯に行く」「団体で行動する」といった文化や、いわゆる飲み会文化が強い印象がありますが、日本では個人の時間や距離感を尊重してくれると感じました。ただし、これは会社や部署による部分も大きいと思います。また、年齢に関係なく敬語でやり取りをし、上の立場の方が下の立場の人にも「〜さん」と敬称をつけて呼ぶ文化には、最初少し驚きました。正直に言うと、韓国の職場文化についてはこうだと言い切れるほど経験がないのですが(笑)、日本のお弁当文化は純粋にかわいいなと思いました。韓国では外食が多いので、そこも面白い違いですね。
ジョンさん:コミュニケーションの仕方にも違いがありますね。日本では事前調整や確認を重視し、落ち着いた雰囲気で仕事を進める印象があります。役職に関係なく「~さん」と呼び合う文化も、日本らしいと感じました。韓国では「~部長」「~課長」みたいな役職を呼び合います。
ムンさん:細かい部分ですが、ランチ文化や呼び方、確認プロセスなどにも違いを感じました。韓国はスピード重視、日本は確認重視。それぞれに良さがあると思います。
日本で働いて感じた“ギャップ”
──実際に日本で働いてみて、ギャップはありましたか?
スンさん:正直、もっと堅い職場を想像していました。ですが実際は、若手や外国籍社員でも意見を言いやすく、建設的な提案はきちんと受け止めてもらえる環境でした。裁量も大きく、自分で考えて動くことが求められる点が、良い意味でのギャップでした。
クムさん:思っていた以上に、可能性を見てくれる環境だと感じました。これは会社による部分もあると思いますが、Ubicomではやってみたいと提案すると、じゃあやってみよう!とチャンスをもらえることが多いです。その分、次はもっと頑張らなきゃという良いプレッシャーにもなりますし、モチベーションにもつながっています。また、想像以上にフラットな組織文化であることにも驚きました。一方で、コンプライアンスやセキュリティ面は非常に厳しく、「思っている以上に注意深く動かないといけない国だな」と日々感じています。
ジョンさん:面接のとき、面接官の方がエレベーターまで見送ってくださったことが印象に残っています。礼儀や気遣いを大切にする文化は、働き始めてからさらに強く感じるようになりました。
ムンさん:特別に大きなギャップがあったというより、日本人の丁寧さや思いやりを、日常の中でより深く実感しています。
日本企業で働く前に知っておきたいこと
──もし日本企業で働くことになった場合、事前に知っておいたほうがよいことや、入社前に準備しておくとよいことがあれば教えてください。
スンさん:まず伝えたいのは、日本の賃貸契約にかかる初期費用の高さです。敷金・礼金・仲介手数料などを含めると、家賃の4〜5か月分が必要になるケースも珍しくありません。そのため、最初から個人でマンションを借りるのではなく、シェアハウスを選ぶのも非常に現実的で賢い選択肢だと思います。家具・家電付きの物件も多く、日本の生活に慣れるまでの拠点としては十分です。また、日本で生活するうえで銀行口座の開設は必須ですが、そのためには日本の携帯電話番号が必要になります。「Mobal」などのSIMカードを母国から事前に申し込んでおくと、日本到着前に番号を確保できるので、かなりスムーズでした。
クムさん:私もスンさんと同意見で、SIMカードを母国で事前に用意しておくことは本当に重要だと思います。日本に来てから必ず必要になるのが、口座開設と家探しですが、そのどちらにも携帯電話番号が必要です。ところが、日本で携帯を契約しようとすると、今度は住所が必要になるなど、手続きが一気に面倒になります。だからこそ、「携帯番号だけは、必ず事前に準備してから来てほしい」これは強く伝えたいポイントですね。
ジョンさん:企業の中では少しずつ変化や革新が進んでいますが、役所・銀行・クレジットカードの発行などの手続きは、まだアナログな部分が多く、想像以上に時間がかかると感じました。そのため、日本で働く場合は、「早めに準備する」「余裕を持って動く」ことがとても大切だと思います。また、日本ではホテルやレストランだけでなく、さまざまな施設で事前予約や受付が前提になっていることが多いです。何かを利用する際は、事前に確認、予約する習慣をつけておくと安心です。
ムンさん:日本で初めて一人暮らしをする場合は、住居に関する準備を丁寧にしておくことが大切だと感じました。公共料金の支払い方法や契約の流れ、家電・家具の準備などを事前に把握しておくことで、入居後の生活をかなりスムーズにスタートできます。また、入社前に日常会話レベルの日本語会話力をもう少し高めておけたら、仕事面・生活面の両方で、より安心して始められたと思います。
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