こんにちは、ジルベルトの平尾です。現在私は、障がい者スタッフとして「株式会社ジルベルト」で働いています。ジルベルトは神戸で活動する福祉ベンチャー。「就労継続支援A型・B型事業所」という「障がい者が働く機会」を創出する施設を運営しています。
そんなジルベルトの理念には「障害者を納税者に」という言葉があります。私は、この言葉に惹かれて入社を決意しました。しかし、働いて福祉業界のことを知るにつれて、ネガティブな言葉を耳にするようになりました。それは「福祉で”儲ける”なんてダメ」という意見です。今回は「福祉の会社が儲けることは悪なのか?」という意見に対して、障害当事者である私が思うことを書いていきます。
福祉施設が儲けないと、障がい者が稼げない
障害福祉の業界を外から見ると、クリーンなイメージがあるかと思います。「障がい者の仕事や就労」という社会問題に直接的に関わっていますので、確かにそのイメージも頷けます。しかしそれがゆえ「福祉で儲けることはダメ」という考えを持っている方もいるようです。
これに対して私は「福祉施設はどんどん儲けて欲しい」と考えています。その理由は単純で、福祉施設が儲からないと障がい者が稼げないからです。障がい者の賃金は、正直まだまだ高くありません。そんな中ジルベルトは積極的に稼ぐことに力を注ぎ、障がい者の賃金向上に向けて頑張っています。
昇給や勤務時間の延長、社員への昇進などを進め、会社が稼ぐお金を障がい者スタッフに還元しているのです。会社が儲かることによって「障害者を納税者に」という理念を体現できています。
障がい者にとって、稼ぐことがウェルビーイングの向上になる
実際に私も、昇給や昇進を目指して頑張っています。働く上で現状維持ではなく、上を目指す。そうすることで成長できたり、自信がついたりしているのです。それは結果的にプライベートでの体調や生活にも影響し、ウェルビーイングの向上に役立ちました。
実際にジルベルトで障がい者スタッフから正社員登用された方も、今バリバリ働いています。自身の障害で仕事に対して自信を失っていた方が自信を取り戻して働く…そのようなケースを何度も目にしてきました。
私を含めた障がい者は、稼ぐことを諦めている方が多いです。もちろん現状に満足しているならそれでも良いでしょう。しかし、稼げないことで自信喪失し、未来に不安を感じている方も多いのです。福祉施設が儲かるか儲からないかは、障がい者スタッフの社会的立場や人生を大きく変えていくのです。
もちろん、会社だけ儲けて社員に還元しないのでは意味がありませんので、しっかり実績や報酬として還元してくれているジルベルトには感謝しています。
以上のようなことから、私は福祉施設はどんどん稼いで、障がい者に還元し、障がい者も仕事を頑張るほうが良いと考えています。
共感頂いた方、ぜひご連絡ください
「稼ぐ=悪い事」のようなイメージをなくし、障がい者も健常者も会社も、自信を持って生産活動できる…そんな福祉の会社がジルベルトです。書ききれない思いもありますので、気になった方や共感頂いた方、疑問を持った方はぜひご連絡ください。仲間、募集中です。