こんにちは!株式会社DECENCIAの商品企画マネージャーの星です。
本日は、「DECENCIAシリーズ」の魅力について詳しくご紹介します。
・DECENCIAシリーズ誕生の背景
・こだわりポイント
・今後の展望
についてお話しして参りますので、「スキンケア業界に興味がある方」や「市場を開拓しプロダクトを成長させたい方」はぜひ最後までご覧ください。
DECENCIAシリーズについて
誕生の背景
「DECENCIAシリーズ」は、もともと「ayanasuシリーズ」として展開していたものを、2022年にリニューアルして誕生しました。
DECENCIAシリーズの1番の特徴は、「年齢を重ねた大人の肌は、ゆらぎやすく、敏感な状態になることがある」という考え方を取り入れたこと。
“敏感肌の方に向けたスキンケア”というコンセプトは変わらず、“エイジングケア”の要素も引き継ぎながら、より多くの方に使っていただけるシリーズへと進化させました。
DECENCIAシリーズのコアアイテムは、「ヴァイタサイクルヴェール®」という独自技術を使用したクリーム。このクリームを中心に、ローションや美容液といったアイテムを展開しています。
また、敏感肌の方でも安心できるように、全てのアイテムで臨床実験や実際の敏感肌の方をを対象とした効果検証を行っています。しっかりとしたバックデータに基づき、誠実なものづくりを徹底しているからこそ、安心して使えるスキンケアシリーズです。
美容理論を一新
リニューアルにあたり、美容理論から全部を一新しました。
敏感肌にとって最も大切なのは「角層」。以前のayanasuシリーズでも角層ケアに注目していましたが、さらにフォーカスを強化し、肌表面の状態を整えるシンプルなスキンケアへと進化しています。
一般的なエイジングケアは、真皮など肌の深い部分にアプローチするものが多いですが、DECENCIAの考え方は「角層の状態が良くなれば、その下の層の状態も自然と良くなる」というもの。
一般的な考え方とは、逆の発想で、独自の理論を組み立てました。その結果、DECENCIAシリーズを使うだけで、肌表面も内部も同時にケアできるスキンケアを実現しています。
「角層にアプローチする」逆転の発想に至った経緯
DECENCIAシリーズが、角層にアプローチする発想に至ったのは、ヴァイタサイクルヴェール®技術を使ったクリームの影響が大きいです。
ヴァイタサイクルヴェール®は、「疑似角層を作る」DECENCIAの独自技術で、特許も取得しています。創設当初からの技術で、商品をリニューアルするたびにアップデートを続けながら受け継がれてきました。
角層が乱れている肌にこのクリームを使うと、 すこやかな角層を再現した膜が形成され、角層が良い状態になります。すると、その下の層も上にある角層の良い状態を学び、自然と良くなっていくという理想的なサイクルが生まれる仕組みです。
DECENCIAシリーズは、長年培ってきたヴァイタサイクルヴェール®技術を活かしたクリームを軸とした結果、「角層にアプローチする」というスタイルを確立しました。
業界の課題感
「エイジングケア=真皮にアプローチする」というのが一般的だった
開発を始めた当時は、エイジングケアといえば「肌の奥深くにある真皮へのアプローチ」という考えが業界的にも一般的で、角層ケアに注目するブランドはほとんどありませんでした。そのため、「もしヒットすればブルーオーシャンになり得る」という期待がある一方で、多くの課題にも直面しましたね。
特に、「角層を起点としたエイジングケアの理論をゼロから構築すること」にとても苦労しました。
DECENCIAでは、ほぼすべての商品にポーラ化成研究所が関わり、それぞれに基づく理論を構築しています。一般的にエイジングケアは真皮が原因とされることが多い中で、どのように角層と結びつけて理論を構築するかには、かなりの時間がかかりました。
こだわりポイント
ローション
|ジワジワ浸透するから肌の負担が少ない
敏感肌の方は、浸透が早すぎるとゆらぎやすいと言われています。そこで、DECENCIAシリーズは、「しっかり浸透するけれど、ジワジワと馴染んでいく」 という絶妙なバランスを追求しました。
開発当時、業界では「さっぱりした成分で保湿を叶える」化粧水が主流でしたが、DECENCIAシリーズでは、こっくりとしたジェル状のローションを採用。手に取ると濃厚なのに、肌になじませるとパシャっと水のように変化し、ジワジワと浸透していくんです。
肌に触れたときの感触を大切にし、敏感肌でも揺らぎにくいよう 設計されています。
|直接手に出すからこそ、ストレスの少ない使用感に
DECENCIAシリーズでは、肌への負担を考え、コットンを使わず、手でなじませる使用方法 にしています。そのため、手に取ったときに垂れ落ちないように、やや硬めのテクスチャーにするなど、細かい工夫を重ねてきました。
開発の際は、研究所に何度も足を運び、肌に塗布したときの初期・中期・後期の感触 を細かく確認しながら試行錯誤。例えば、初期の感触が少し気になって修正をお願いすると、今度は中期や後期の使用感に影響が出てしまうこともありました。
このようなトレードオフのバランス調整にはとても苦労しましたし、研究所の方々も相当大変だったと思います。
クリーム
|ヴァイタサイクルヴェール®×使用感の両立
DECENCIAシリーズの開発の中で、最も苦労したのがクリームです。
コアアイテムとして、リニューアル前の ayanasuクリーム から使用感を大きく変えました。以前のayanasuクリームもヴァイタサイクルヴェール®技術を採用していましたが、みずみずしく、さらっと馴染むテクスチャーでした。しかし、今回のリニューアルでは、あえてこっくりとした硬めのクリームに仕上げています。
そのため、これまでご愛用いただいていたお客様に受け入れてもらえるかどうかを慎重に考えながら開発を進めましたが、なかなか思うようにいかず、試行錯誤の連続でした。
特に苦労したのが、ヴァイタサイクルヴェール®技術に使用されている「粘土鉱物」の影響で、肌が突っ張りやすくなる点です。この課題を克服するために何度も調整を重ね、最終的にはしなやかさを感じられる使用感へと仕上げることができました。
|朝でも快適に使えるテクスチャー
DECENCIAシリーズには乳液がなく、朝も夜もクリームを使用します。そのため、「朝のメイク前にクリームを使うとベタつくのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、しっかりと保湿しながらも、朝でも快適に使えるテクスチャーになるよう、こだわって開発しています。使い心地の良さも、こだわったポイントのひとつです。
容器
|シンプルで温かみのあるデザイン
容器も赤いデザインが特徴的だったayamasuシリーズから大幅に変えています。特に、毎日使うものなので、無機質に感じず、温かみを感じられることを重視してデザインされました。
白を基調としつつも、マットコートがかかっていることで、ただの白ではなく、ほんのりとした温かみを感じられるように工夫されているんです。毎日使うスキンケアアイテムだからこそ、飽きずに使えることはもちろんですが、生活の中に自然と馴染むようなデザインが意識されています。
また、この容器の特徴のひとつが、大きめのキャップ。ディテールにもこだわり、使うたびに気分が上がるような洗練されたデザインを目指しました。
DECENCIAが選ばれる理由
DECENCIAを選んでくださるお客さまの中には、敏感肌で他社のスキンケアや美容液が合わなかったが、「DECENCIAなら使えるかもしれない」と試してくださるケースが多いと感じています。
例えば、シワ改善美容液も、一般的なものでは肌に合わなかった方が、DECENCIAの商品なら 敏感肌用(向け)なので、「一度試してみよう」と手に取ってくださることが多い印象です。
また、実際にご愛用いただいているお客さまの声を伺う機会も多く、DECENCIAには熱狂的なファンが本当に多いと感じます。
例えば、カスタマーセンターに寄せられるお声の中には、「DECENCIAのおかげで肌が整い、他社の商品も使えるようになりました」「DECENCIAと出会って人生が変わりました」といった感謝のコメントが数多くあります。
また、長年ご愛用くださるお客さまも多く、「DECENCIAが新商品を出すなら試してみたい」と、新しいアイテムにも興味を持ってくださる方が多いのも特徴です。お客さまに支えられているブランドであることを、日々実感しています。
今後の展望
DECENCIAの商品をお使いいただいたお客さまの中には、「肌が安定して、他社の商品も使えるようになりました」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。それ自体はとても嬉しいことですが、もし肌の調子が崩れたときには、またDECENCIAに戻ってきていただきたいと思っています。
また、肌が安定した後も、さらに理想の肌を目指してDECENCIAの商品を使い続けていただけるよう、お客さまとのつながりを大切にし、接点を持ち続けたいと考えています。
そのために、今後はあわせてお使い頂けるような商品にも力を入れていきたいと考えております。