こんにちは。
株式会社クアッドワークスの代表取締役、久保田大介です。
インフラ企画からアプリ開発まで広範囲に手掛けています。
僕自身、1人のインフラエンジニアとしてお客様の業務支援に日々携わってます。
今回は企業した理由について、正直なところを記事にさせて頂ければと思っています。
僕は大学院を卒業後(数学専攻でした)、NECという大手企業に就職しました。
当時は「大事なのはお金とITだ。だから金融系のSEになれば両方とも学べるはずだ!」と思ったのと、「やりたいことっていろいろ変わる可能性もあるから、いろんな事業をやっている大手企業に就職しよう。」と考えて就活していました。
入社後はLinuxの開発部に配属が決まりましたが、「IPアドレスって何…?」くらいの状態でしたし、プログラムなんて書いたこともなく、OJTでC言語を使ったプログラミングをやってみよう!となったのですが最初は「標準出力に「Hello,World!」と出す」というお題からスタートでした。
いやぁ…OJTをしてくださった諸先輩方、出来も覚えも悪く大変にお手間を取らせてしまいご迷惑をおかけしました…。
その上異動もして会社も辞めて起業までして、弁解の余地もございません!
あ、異動とは突然やってくるもので、1年くらいその部署にいたのですが4月に入ってから急に辞令が出て5月には異動してました。
異動した先は、これまで学んだLinuxはほとんど使わず、Windowsがメインの部署で、シンクライアントシステムのテスト担当でした。
触ってみて感じたのですが、僕はどうもLinuxよりもWindowsの方が性に合っているようで、素晴らしい先輩にも恵まれようやく評価して頂けるようになりました!
異動と偉大な先輩に感謝ですね!上司の方も実は一緒に異動されてきたのですが、ようやく成果を返せるようになっていったような気がしました!
※実際のところはわかりませんけど…
しばらく楽しく仕事をしていたんですが、ふと疑問がわきます。
製品開発の方向性に困ることってよくありますよね?AプランとBプランとあるけど、決め手がないよね的な状況です。
その時は開発部門の方で決めてしまっていたんですが、僕は「実際にお客様がどう使われてるか、なにを欲しがっているのかも重要だと思うけど、開発部門だとそれが見えないなぁ」と思いました。
それがきっかけで、お客様に近い部門への異動を考えます。
上司の方に相談したら異動させてもらえそうになかったので、人材公募という制度を使って、地銀対応の部署への異動を勝ち取ります。
地銀対応の部署での仕事は、すごく文化的な差というかショックを感じてしまいました。。
開発部門にいた時よりも、仕事の量が多すぎる…多すぎるというか、タイムリミットがすごく短く感じました。
まぁ、当時の僕が要領悪かったの一因なんですけどね。
納期と品質をしっかり守るためには、最初に要件や納期をしっかりと聞き(対お客様だけでなく対上司も!)、できるかどうか算段をつけることの大切さを大いに学びました。
シンクラの提案や構築、運用、障害対応といった経験値も貯めることができましたが、仕事の進め方を
学べたことが今でもとても役に立っています。
ここでも再び疑問がわいてきます。
それは仕事内容に関するものではありませんでした。
それは…僕の方が働いてる気がするのに先輩の方が給料が高いのはなぜか!?ということです(爆)
自意識過剰も甚だしい20代ですよね。
本気で思っていました。
頑張る気はある。残業なんてへっちゃらだし(プライベートなかったけど)、家でも仕事の成果を上げるための勉強もしてたし(当時はPowerShellの勉強)、しかし給料は増えない…
増えないどころか、むしろ残業禁止令が出て減った…前年は残業しまくってたから税金も上がって手取りはより少ない…
何か頑張り方が間違ってる…?
疑念は尽きません。
残業がなくなったのを機に異業種交流会なるものに参加してみたら、「え?フリーランスとかなれば?5年も経験あればいけるっしょ」という発言をする輩と出会い、話を聞くとその人もフリーでシステムエンジニアをやっているというではありませんか!?
「て、手取りってどのくらいなの…?」ぶっちゃけ聞いてみました。
ビックリしました。
僕の手取りの倍以上、いや、額面でも約2倍ではありませんか。
決して、決してお金に釣られたわけではまったくありませんが、フリーランスというものにとても興味がわきました。
と同時に大企業の看板が無くなった自分が働けるのか…という疑念もわいてきましたが、ポジティブなので逆に看板が無い自分がどこまでやれるのか?に興味を持ちました。
そうしてフリーランスに転身します。
フリーランスのころは、お金、時間、相手に提供する価値を常に考えてました。
安定した仕事ではないことも常に頭にあり、継続して仕事を頂くにはどう貢献していけば良いか、が常に頭にありました。
案件は知り合いのツテで頂いてました。
現場で会ったエンジニアやエンジニアをやっている友達が会社関係に悩んでいたら、二言目には「フリーランス良いよ」と言ってました。
フリーランスやっている人とも会うことが増えました。
判別が難しいところではあるのですが、人によっては単価が高く、人によってはスキル高そうなのに単価が低い、ということもありました。
この業界、商流が大事であることに気づきます。
スキルが高くても、商流の下の方に存在するならば単価は低いのだと。
これって実力のある人が評価されないのと同義かなと思いました。
僕が正社員時代に感じていたことがここでも起きていたのです。
※僕が正社員時代に感じていたのは、自己評価のみでの判断なのでなんとも言い難いですが。
この現実はなんとかして変えたい!と強く思いました。
「実力」って一概には評価しにくいものではありますが、実力に見合わず待遇が悪い、という境遇の人がいるのであれば是非助けてあげたい!と強く思いました。
僕が商流の上の方を取れれば、その仕事をエンジニアに依頼できれば解決できるのではないか?と考えたのが、(ここまできてようやく出てきましたが)起業のきっかけの一つです。
僕なりの働き方改革です。
フリーランスで商流の上の方を取れるわけは当然ないので、会社を作る必要がありました。
会社もポッと出では信用もないので、黒字決算を3期以上、できればもっと続けていって初めて社会的信用を得られることも知りました。
これはもう早めに会社を作らないと、遅れるほど信用を得られるのも遅れると考え、ご縁もあり32歳で起業に至りました。
起業して、いろんな人とお話しさせて頂いて分かりましたが、フリーランスだけでなく正社員の方もやはり待遇で問題を抱えている方が多いように思いました。
もちろん、ご不満の無い方もいらっしゃるでしょうし、会社側から見て「妥当な評価をしている」という場合もあるとは思います。
偉そうなことを言っているように感じられるかもしれませんが、弊社ももちろん完ぺきとは程遠い状態です。
当初は単価に焦点を当てていましたが、いまは稼働が理不尽に激しく無いことも重要と考えています。
重要なのは、課題を発見し、改善を続けていくことと思います。
弊社では、従業員がより良く、より楽しく働けるように会社を改善し続けていきたいと考えてます。