「緻密な戦略に、5%の“狂気”を添えてみる。そこから産業は動き出す――」
こんな方に読んでいただきたい記事です
- ロジックでは語りきれない仕事に挑戦したい方
- 新しい産業の立ち上げに、技術的な貢献ではなく、事業・経営・社会の視点から関わりたい方
- 宇宙という言葉に“遠さ”ではなく“可能性”を感じるようになってきた方
- これまで培った知見や経験を、未来に向けて再定義したいと考えている方
- 「私にできることは何か」と問いながら、誰かと共に何かを創り出したいと願っている方
本記事では、将来宇宙輸送システムに2025年4月に入社したビジネス部のメンバーにインタビューを行い、なぜ異業種から宇宙産業という未知の領域に挑むことを決めたのか、そして今その現場で何を感じ、どんな未来を描いているのかを紐解いていきます。
新たな経済圏を創出するという壮大なテーマに、事業開発という立場から向き合う彼女の言葉は、宇宙にかかわることをまだどこか遠いものと感じている方にとっても、自らの意志でキャリアを切り拓くヒントになるはずです。
プロフィール
矢本 あや(やもと・あや)/ビジネス部 宇宙輸送グループ
東京大学法学部卒。国内大手企業にて13年にわたり、国内外の新規事業開発およびM&Aを担当。後にアカデミア発のスタートアップにて海外展開・商品開発を推進。2025年4月より将来宇宙輸送システムに参画。「宇宙を“使う理由”を構想し、かたちにする」事業開発を担う。
「成功の鍵は、突き抜けたような情熱にある」
事業投資には、大きく分けてファイナンシャルリターンを目的としたものと、事業の将来性を見据えた投資があります。私は後者に長く関わってきました。他社の技術や構想を取り込み、事業として育てていく仕事です。
その中で、いくらロジックを積み上げても、誰もが同じような結論にたどり着いてしまうという限界を感じるようになりました。結果的に、失敗は減っても“突き抜ける”ことは難しい。むしろ、大きく成功する企業の経営者、そして実は投資家もまた、最後の一押しとして、突き抜けたような情熱や、信じきる意志がある。それは理屈では説明できないけれど、確かに必要なものでした。
この気づきは、私自身が宇宙産業に飛び込む大きな後押しにもなりました。
「いま、このモメンタムに立ち会いたい」
宇宙産業はいま、数十年に一度の転換点を迎えていると感じています。一握りの人の世界から、社会インフラや実体経済、安全保障までもが宇宙と接続され、構造自体が変わろうとしているというまさに新しい産業の立ち上がりの只中にあると感じています。
こうしたモメンタムに、自分の知識と経験を重ねることができたなら、人生をかけるに値する仕事になる——そう思えたのが、転職の決め手でした。
「ロケットを飛ばす“理由”をつくる」
私たちビジネス部の仕事は、単にロケットを売ることではありません。「なぜ打ち上げる必要があるのか?」という問いに社会的・文化的な答えを見出し、宇宙を使う需要そのものを創り出すことにあります。
たとえば、通信衛星のコンステレーションなどの宇宙ビジネスも、自ら需要を形にするところから始まりました。一方で打上げを加速し、一方で地上通信を代替するような巨大な経済圏を狙っていく。そしてそれにより他の追随を許さぬロケット自体の進化を生み出していく。そういった構造を、私たちはこれからの宇宙経済でも構想し、実装していこうとしています。
「事業開発は、信じるところから始まる」
宇宙旅行などの事業は、最初は「本当にできるの?」と疑われることが多い。でも、そうした思いを“信じる”ところからしか、未来の産業は始まらないと思っています。
事業開発はロジックで積み上げるだけでは前に進まない。直感や志、信念のようなものが、周囲を動かしていく力になる。私はこれまでの経験を通じて、そう感じてきました。
「異なる視点を重ねて、未来を描く」
私は製造や技術の専門家ではありません。でもだからこそ、多様なバックグラウンドを持つ仲間たちと、補い合いながら未来を描いていく仕事にこそ価値があると思っています。
専門性を尊重しながら、自分の強みを発揮し、相手の強みを引き出す。そうした関係性の中でこそ、真にクリエイティブな事業開発が生まれるのだと、日々感じています。
「次の世代に、“宇宙が当たり前”の世界を」
もし今、「何かを創りたいけれど踏み出せない」「現状に違和感を抱えている」そんな方がいたら、宇宙という選択肢にぜひ触れてほしいと思います。
この分野では、知識や経験の有無以上に、「なぜそれをやりたいのか」「社会にどう役立てられるのか」を問い続ける姿勢が求められます。
これはできる、これは一緒にやりたい—そんな風に思い合える人たちと、これからの宇宙輸送と経済圏をつくっていけたら。それが、私の今の願いです。
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