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30代に向けて「大好きな場所」を手放してみたらもっと自分のことを好きになれた、とあるPRの転職ストーリー

今の仕事に、自分に、心からときめいていますか?

はじめまして。SHE inc.PRマネージャー/SHEbeauty事業責任者の小池彩加と申します。

🕊Twitter:@ayaca_kx
💐Instagram:@ayaka.kx

本当は1年半前にSHEにジョインした時書くはずでしたが、当時はうまく文章にできなかった転職の理由を今日初めてここに記します。


このnoteはもしかしたら綺麗ごとすぎて、多くの方にとってはあまり共感ができないものかもしれません。

でも、今の会社で成果も出してるし、周りとの関係性も良好、充足した毎日を送っているので特に不満なんてない、そんな方へ。同じように思っていた私が、人生の第2ステージとしてより自分をときめかせることができる居場所を見つけた話をどうしてもお届けしたくて筆をとります。

まずは自己紹介がてら、これまでの人生を簡単にお話させてください。

1.これまでの人生

電車は2時間に1本。コンビニも信号もない。大学受験を目指そうと思ったら選択肢は山を越えた先にある公立高校ひとつだけ。牛と緑はたくさん🐄🏔

そんなのどかな山奥の田舎で私は日本人の父とフィリピン人の母の元に生まれ、あまりにも無知で、自分や世界に多くの可能性があることを知らずに育ちました

6才になった頃、ある出来事がきっかけで医師を志すようになります。

医師という明確な夢を見つけてからは、誰に強制された訳でもないのにとにかく勉強に夢中になり、テストで100点が取れなければ自分を責め、そうして高3の受験シーズンまで過ごしたのですが、ある日ぷつんと糸が切れ、また様々な家庭の事情も重なり夢を諦めることにしました。

自分で決めた選択ではあるものの、医師を諦めてからというもの将来やりたいことを何も見つけられませんでした

大学に入ってからは、ただ何も考えずに楽しい大学生活を謳歌する毎日。サークルに入り、アルバイトをし、朝まで飲み、将来のことは何にも考えていなかった。

きっと今SHEでインターンをしてくれている優秀で頼りになる大学生のみんなが見たら幻滅しちゃうかもしれない、そんな意志のない大学生でした。

2.運良く出会った心地良いと思える居場所

そんな私が就職活動を通して出会った企業が、「オルビス」という化粧品ブランドです。


この頃の私は自分の中にいわゆる「軸」がありませんでした。

就職活動中、何度問われたかわからない「あなたの軸はなんですか?」という言葉。するりと答えられたことは自分の記憶の中ではありません。

ただひとつ、意識の低い大学生だった私が確かに持っていた想いは、朝起きて「仕事に行くのいやだなあ」と思う大人にはなりたくないなということ。

足取り重く会社に向かい、叱責をされ、毎日を摩耗するような生き方はしたくないということだけは明確にありました。でもだからといって「こんな風に働きたい」という揺るぎない軸があるわけではなかった。

やりたいことがなく、とはいえ面接で嘘をつけるほどの器量も持ち合わせていなかった22歳の私が就職活動を切り抜けるために編み出した技は「正直に自分の言葉で、幸せを感じたエピソードを語れるブランド」だけに絞って就活をするということ。(いま思えばあまりにも幼いけど当時は真剣。)

そうしていくつか思い入れある企業の面接を受ける中で、すっかり虜になってしまったのが「オルビス」でした。


わたしが心惹かれたのは下記の3点です。

1.減点式ではなく良さを引き出すことに特化した選考フロー
2.出会った全ての社員から感じる「人」を大切にする誠実なカルチャー
3.スタートアップマインド

特に3.に関しては、歴史ある企業であるにも関わらず

「私たちはまだまだ途上です。ここから一緒に作ってくれる仲間を募集しています。」

と、自分よりひと回りもふた回りも上の人事部長が熱を込めて語る演説に心打たれ、意思決定面談の時には人事の方に「私はこの会社に恋をしてしまってるんだと思います。」と語るほど想いが大きくなっていました。

3.自ら心地良い居場所を手放すという選択

そうして入社した大好きな会社で過ごす時間はとても幸せなものでした。

想いとエビデンスの両輪が揃ったプロダクトを世に広めていく喜びを噛み締める日々。会社にとって大きなターニングポイントでもあったリブランディング期には象徴商品のPRやメディア発表会リードなど、やりがいのある仕事もたくさん任せていただきました。



いつしか自分にとって何ものにも代えがたい場所になり、これからもこの心地良い空間で大好きな仲間たちと、誇りに想うプロダクトを必要な人に届ける仕事をしていくんだろうなと信じて疑わなかった。

そんな折に突然目の前に現れたのが、「SHE」で働くという選択肢でした。

4. 「転職」ではなく「卒業」。次のステージへ

SHEとの出会いは、2018年に前職のポーラオルビスホールディングスがコーポレートベンチャーキャピタル事業を開始したことがきっかけです。後輩の男の子が社内ベンチャー制度で立ち上げたこのCVC事業の投資第1社目が、ほかでもない「SHE」でした。


入社5年目男子が立ち上げた女性起業家支援CVC「次世代の女性ロールモデルを創りたい」
化粧品大手のポーラ・オルビスホールディングスがスタートアップに投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC=Corporate Venture Capital)を設立する。Business Insider Japanでは、 パナソニック、電通、KDDI、トヨタ自動車、朝日新聞社、JR西日本など大手企業でCVCの設立ラッシュが続いていることを報じた ...
https://www.businessinsider.jp/post-165267


当時、SHEのことはそれほど深く知りませんでした。社内ポータルで出資の発表を読み、「1社目に自社に直接関係ある美容領域ではないキャリアスクールを選ぶなんて、なんてセンスが良いんだろう!」となんの根拠もなく能天気で部外者的な感想を抱いていたことを思い出します。

ある日出資先との相互理解を深める交流会としてSHEを訪れる参加者募集が社内であり、なんの気なしに応募しました。


当時は青山の骨董通りにあったSHE

そこで初めて創業者の2人と出会い、SHEのビジョンや事業内容に触れ、純粋に「面白いな」と感じました。

と言いつつも当時はあくまでオルビスのPRとしての立場で、「こんな面白い組織で働く女性たちにオルビスの商品を使って欲しい!」という半ば下心(?)でお名刺を交換し、それからは商品の協賛をしたり、たまにお茶をしたり、実際にSHEのサービスをユーザーとして体験してみたり。

そうして1年くらいつかず離れずの関係性を保っていた時に、SHEがWantedlyで恐らく初めて正社員募集を開始したのを見て、「いいね!応援!」という軽い気持ちでなにかのボタンを押したんです。

それを見た代表から食事に誘ってもらい、その日の帰りの電車ではジョインを決めていました。

そう、あまりにもあっさり。

その時の自分の大胆さには今思い返しても驚かされます。

当時、実はいくつかのスタートアップで副業はしていましたが、転職は一切考えていなかった。心地良い自分の居場所を手放す理由を見つけられていなかったのだと思います。

でも同時に、創業期ならではのスピード感溢れる組織で働くことに焦がれていたのも事実です。

それぞれの領域のプロが、ピュアに同じ熱量を持った仲間たちと、社会的意義があると信じられるコトに向かって邁進していく。

そんな熱い生き方ができるチャンスに、仕事にもライフステージにもある程度満足し節目を感じていたタイミングで出会い、直感で「今しかないな」と思いふたつ返事でジョインを決めました

今の自分にこういうご縁があるのには何か意味があるはずと、わりと運命思考的な感覚だった気もします。

「そうか、私はこれからオルビスを卒業して、SHEで自分の人生の第2フェーズを作っていくんだな」

と、さも始めからそう決まっていたかのように自然と思えました。

5.「SHE」が私にもたらしたもの

こうしてジョインすることになった2019年4月。

正直、入社後すべてが順調だったわけではありません。
何度も自分の存在意義やスキル不足の壁に悩みました。

誰しもそうだと思うのですが、居場所を変えるということは

使う言葉が変わるということ。
これまでの当たり前が通用しなくなるということ。
ゼロから信頼を積み重ねる必要があるということ。

同じ会社に居続けることで、年次を重ねるにつれてその会社のプロにはなれるけれど、どこでも戦えるその職種のプロになるかというとそう簡単な話ではないですよね。

私は「PRブランディングマネージャー」という肩書きでジョインさせてもらったのですが、スタートアップでの広報経験はゼロ。

前職の美容業界で何個ベストコスメを受賞してたってどれだけ美容メディアのリレーションを持ってたってそれは意味がなくて、とにかく日々がトライアンドエラー。勉強の毎日でした。


ゼロから新たなリレーションを構築するために界隈の広報さんやメディアの方が集まる会合にとにかく足を運び、業界のスタンダードの温度感を知り、人を繋いでいただき、またユーザーの声を聞き、SNS上のムードを感じ、SHEが本質的に社会に対して伝えられる価値やメッセージを創業メンバーと一緒に研ぎ澄ましていきました

入社して間も無く世界的なアワードにSHEがノミネートされた時は、連日続く海外メディアの英語取材に四苦八苦し、刻々と変わりゆく経営課題を乗り越えるためたとえ広報とは直接関係のない仕事であってもボールを拾い向き合いました。

今でこそイベントなどで「“私なんて”は禁止ですよ」、とSHEメイトのみなさんにお伝えしている身ですが、実はジョインした当時は「私なんて」の塊で、毎日自信のなさや不甲斐なさにおぼれそうになりながらもがき続ける、格好悪い毎日を送っていました。

でも今振り返れば、自ら正解を創り出す力を育むたくさんの成長機会に恵まれていたなと思います。

こうしてひとつひとつに真剣に向き合っていく中で任せてもらえる仕事が増え、任せられる仲間もどんどん増えていきました

そして今私は、前職で感じていた時と同様のかけがえのなさと居心地の良さをこの組織に感じています。

また前職の時にはきっと足りていなかった、

“自分のパーソナリティに対する自信”

というものが確かに積み上げられている感覚を持っています。

SHEでの仕事は裁量も責任も自分にあるから、時に失敗して、もう穴があったら入ってしまいたい!なんて思っちゃうこともありますが、自分の行動が他の誰かの人生に変化をもたらしているという手ざわりをこんなにもダイレクトに感じられる事業は多くはないと感じています。


前職のオルビスは私にとって、最高に居心地のいい場所でした。
そしてSHEは私にとって、この場所で頑張る自分を最高に好きになれる場所になっています。

どうせやりがいのある仕事をして生きていくなら、より自分のことを好きになれる、自分自身にときめくことのできる場所にいたい。


今私は、人生の第2ステージとしてこの場所を選んだ自分の選択をとても誇らしく思っています。

6.SHEで見つけた新しい生きがい

今年の夏、ふいに訪れた新しい生きがいの話をさせてください。

ある日、代表の福田恵里こと人をワクワクさせる天才ドリームメーカーから届いた一通のDM。


この1週間後にえりさんから、SHEはこれからキャリアスクールにとどまらずブランドポートフォリオを全方位に拡大していくのだという構想、そしてまずは美容の領域からチャレンジしていくことを聞いた時、「もう本当にこの場所は、未来に1mmも飽きさせてくれないな」と心が震えました。

同時に、これまでの自分の人生における点と点が線で繋がるように感じられるミッションに出会わせてもらったことに感謝が溢れてとまりませんでした。

そんなこんなでSHEbeautyの責任者を務めることになり、その後はあまり記憶にないのですが目まぐるしいスピードで全てが進んでいきました。

2ヶ月後には第1弾のリリースを配信。




"美しさ"を、再定義する時が来た。SHE、2021年にビューティー領域をトータルプロデュースする劇的BeforeAfterプロジェクト「SHEbeauty」を始動。
■プロジェクト始動の背景 SHEは2017年の創業以来、ミレニアル女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を軸に事業を運営し、累計で2万人以上の女性のキャリアに伴走をしてきました。 SNS上での「#シーライクス」の投稿は月に4,000件にのぼり、SHEを通過点として、多くの女性が自らの人生の舵を自分でとるために切磋琢磨しています。 ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000027564.html



こんなにも刺激的なスピード感と、それでいて確かなクオリティを担保できる強力な個人の集合体チームであることがSHEで働くことの醍醐味であり、私が魅了され続けているところです。

新卒から紙媒体の企画編集→PRというキャリアを歩んできた私にとって、「新規事業立ち上げ」は未知の領域で正直何から始めたらいいのか全くわからなかったけど、そんな私でもワクワクしながら走り続けられるチームと環境をSHEではつくることができます

この夏始動が決定したこの事業は、もう既に先日モニターによる検証期間を終えて、いよいよ来年のサービスリリースに向けて最終調整を進める段階にきています。




SHEbeautyモニター5名初日のインタビュー動画

もちろん全てが順調にいくはずはないと思います。
これから考えなければいけないことや、課題は山ほどあるけれど

「これはSHEにしかできないこと。私たちにしかできないこと。」

そう自分を鼓舞しながら静かに心を燃やせる生きがいをSHEで与えてもらいました。

SHEという組織は、一人一人がプロであり、意思決定者であり、組織に属しながらも個人として輝き続けるべき存在であることを大切にしている場所。

だから私は今日も「私なんて」を封印して、未来を向いていられるのです。

7.心地よい居場所を飛び出した私に見えたもの

転職やキャリアチェンジといった環境変化を決断する時、後ろ髪をひかれる「何か」がある人は多いのではないでしょうか。

私の場合それは、とても尊敬している5人の同期と離れることでした。


当時、同期全員で社内で新規事業を提案しようと走っていた時期もあったりして、私のキャリアプランを描く中で切っては切り離せない存在になっていました。

こんなに信頼していて人としても大好きなメンバーともう一生仕事ができなくなるかもしれない。それだけが最終出社日の最後の最後まで心残りでした。

でも不思議なことになんの因果か私は今、「SHEbeauty」という新しい事業を通してこの大好きな同期と、同じ会社にいた時よりもさらに深い関係で大きなチャレンジのために一緒に仕事をしているのです。


日本初※・フルオンラインでトータル美容プロデュースするコミュニティサービス「SHE beauty」が2021年春より始動。肌/メイクレッスンをオルビスが監修。
■SHEbeautyサービス概要 「SHEbeauty」は、2021年春にサービス提供開始予定の日本初・フルオンラインのトータル美容プロデュースサービスです。自社で開発した独自のコーチングメソッドを用いてなりたい自分を明確化し、 ゴール達成に向けて肌やボディ、メイク、印象、食生活、マインドなどを包括的に伴走サポートするスクール型コミュニティとして、2021年春の始動を予定しています。 ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000027564.html


オルビスとの共創を発表したプレスリリース


同期だけじゃない、前職で関わってきたお取引先や関連会社などたくさんの方々に支えられて、大切なSHEの仲間と向かいたい場所にまっすぐ走ることができています。

たとえ所属する場所が変わったとしても、自分が積み重ねてきた関係性がそこで途切れるわけではない。

「あえて居心地のいい場所を飛び出してみる」

という選択は、結果的に私にとっては自分の居場所を拡張し、一緒により大きなチャレンジに向かうことのできる仲間を増やすことになりました。

綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、

会社をやめること=リセット、ではなかった。

自分が望みさえすれば、会社をやめるという選択により自分の生きる世界を拡張し、今までの仲間と財産を生かしてもっと大きな山を登ることができるのだと知りました。

もちろんこれは誰しもにあてはまる例ではないと思います。

一つの会社で勤め上げ様々なキャリアと経験を積み、強く太い柱となり未来を先導していく生き方がとても尊くかっこいいことも知っています。

ただ

「仕事が楽しくない」
「今の待遇に不満がある」

そういったネガティブな理由がなくたって、未来の自分をもっとときめかせるためのキャリアチェンジという選択があることをお伝えしたかったのです。

いずれにしても、大人になった私たちは、自分の生きる場所を自分で決められる権利を持っています。

今いる場所を決めたのは、家族でも友人でもパートナーでもない、他でもない自分。だから次いる場所だって、あなたが決めることができるんです。

8.最後に

コンフォートゾーンを抜け出せ、という人がいます。でないと成長が止まるから、と。

このnoteを書きながら私は、コンフォートゾーンは抜け出すのではなく拡張するもの、とイメージします。今いる場所が心地よいのなら、その場所を中心により大きな円を描き、自分と人、自分とコトとの関係をさらに外へ外へと広げていく。

それを平成までは「甘え」と呼んだかもしれないけれど、身を削り誰かと競争するのではなく互いが支え合って自分も相手も幸せにしていく令和のしなやかな生き方だと定義しませんか。

SHEには代表の福田をはじめ、そんな風に物事を捉えているメンバーが多く在籍しています。


もしあなたが今の職場で十分に活躍していてとても心地の良い毎日を送っているのだとしたら、自分を輝かせられる場所を拡張していく人生の第2ステージ、第3ステージが迫っているのかもしれません。

よかったらその舞台に、SHEを選んでほしいです。

2年前、あまりにもあっさりジョインを決めた当時の私は、きっとSHEという「物語」の登場人物になりたかったのだと思います。それも、完成した物語ではなくまだ見えない先の白紙のページを一緒に紡いでいきたかった。

もちろん何歳になってもチャレンジはできるけど、ただ一つの真実は、過ぎてしまった時間は戻らないということ。今のSHEと来年のSHEでは物語はすっかり変わってしまっていて、大事なシーンを見逃してしまうかもしれないし私の出る幕はなくなってしまうかもしれない。そう心のどこかで思っていたのかもしれません。

これからの2021年、ますます面白くドラマチックな物語を作っていこうとしているSHEではさらに強力な新しい登場人物を必要としています。

性別も国籍も関係なく、強くしなやかでハートフルなプロフェッショナルのご応募を心からお待ちしています。


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