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【NCL南相馬プロジェクト紹介】Surfers Village

サーフィンの聖地・再び。海のまちづくりで、新たな福島沿岸部の価値創造を、南相馬から。

プロジェクトメンバー:一関 宙(いちのせき はるか)

 震災でゼロになった「サーフィンの聖地」の完全復活を目指し、福島沿岸部がもつストーリーと海と生きる人々の力を合わせた観光まちづくりに取り組んでいます。
 NCL南相馬の発足当初から約2年は、事務局機能の構築や体制づくりをメインに、各プロジェクトやメンバーをサポートするコーディネーターとして活動していましたが、海と人との時間が動き出す海開きのタイミングで、主体的にこのプロジェクトを進める当事者になりました。震災前から海を盛り上げてきたサーフィン関係者の想いや海のまちの再生に賭けるリーダーの情熱に触れるうち、そういった方たちと共に歩んでいきたいと思うようになり、自分の使命とも繋がったことがきっかけです。
 2019年の北泉海岸オープン時は、海のまちづくり実行委員会を立ち上げ、プロのサーフィン大会に併せて市民イベントを開催しました。地域の企業やNPO、地元消防団の皆さんにもご協力いただき、市や県とも連携した協働事業によって、9年ぶりに海に賑わいと活気が生まれるという体験をしました。避難先から足を運んでくださった住民の方や福島の復興に想いを寄せる県外のサーフィン関係者が、感慨無量に涙を流されていた姿が今でも強く印象に残っています。
 昨年は新型コロナの影響でイベントも大会も中止となってしまいましたが、今年は海水浴期間以外にも分散して小さく楽しめるコミュニティイベントを計画中です。障がいのある方や高齢の方も砂浜におりられるようなバリアフリービーチにも試験的に取り組みます。
 今後は、ビーチクリーンによる環境保全事業、海難事故防止事業、マリンスポーツの啓発・スクール事業等に力を入れ、「あらゆる人が海で有意義な時間を過ごせる場と機会の創出」をミッションに、南相馬の海を総合的にプロデュースしていきます。また、中長期的には、サーフィンができるいわき地区とも連携していきながら、波の良い地域への移住や首都圏との二拠点生活、海でのリモートワークや副業・兼業といったライフスタイルを提案し、福島沿岸部の新しい価値とブランドをつくっていきたいです。

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