“馬のまち”南相馬で、馬を身近に感じられる体験や観光コンテンツづくり。
プロジェクトメンバー:神 瑛一郎(じん よういちろう)
南相馬市でもっとも有名な伝統祭礼、相馬野馬追のために市内では多くの馬が飼われています。そんな馬たちに祭礼以外の場でも活躍してもらい、馬と市民がより身近になれるまちを目指し、活動中です。現在は大きく2つの事業に取り組んでいます。
一つ目は乗用馬調教代行サービスです。市内で馬を飼われている方の多くが他の仕事をしながら飼育をしているため、なかなか調教に時間がとれない方がほとんどです。そこで、国内外で調教の経験がある私が、馬を飼っている家にお伺いし調教をしています。現在まで 2 件 5頭の調教を請け負い、お客様からは「普段、時間が取れずに乗れないので助かる」という感想をいただいています。
二つ目は今年度開始予定の「小高うまさんぽ」というまちなか乗馬サービスです。昨年に一般社団法人 Horse Value を立ち上げ、会社で一頭馬を購入しました。名前はワタリセイユウ(通称:ワタリン)と言います。現在、ワタリンの調教と並行して小高駅前での試乗をしており、将来的には市内の馬とも協力しながら、まちなかで乗馬をして観光名所を回ったりといった、観光コンテンツづくりをしていきます。コロナ禍においてのワーケーション利用のニーズが高まる中で、通年で楽しめる観光コンテンツが少ないと思い、この事業づくりに取り組み始めました。
ワーケーションや地域留学で南相馬にいらっしゃった方々に、試験的に乗馬の機会や馬との触れ合いを提供したのですが、「馬のまちで馬に乗ったという体験に特別感を持った」という嬉しいお声もいただいております。これから、より多くの人に特別な体験を提供できることが、とても楽しみです。
今後は、「馬と市民が身近になれるまち」を見据え、長期的な視点で、南相馬に住む方々の課題を馬を活用して解決できる事業づくりに取り組んでいきます。前例のない事業でも果敢に挑戦して、まずは自分がワクワクしながら動いていきます。