■課題の認識
世の中には糖質制限ダイエット等多くの「予防」が溢れていますが、多くの「予防」の中から生活者一人ひとりにとって最適な、“正しい「予防」”を選択することが重要になると考えられます。しかし、実際には“誤った「予防」”を選択してしまうことで、逆に健康を損なうことも多いと言われています。
■課題のメカニズム分析
“誤った「予防」”を選択してしまう原因として、生活者が将来起こり得る疾患の発症を予測できないために意識が低いということ、また、“正しい「予防」”を理解できていない、ということが挙げられると考えられます。
■課題解決のデザイン
そこで、生活者の健康状態を見極め、将来の疾患の発症リスクを予測(「発症リスク予測」)することができれば、“正しい「予防」”を選択することが可能になるのではないかと考えました。
これを実現するためには、医学的に確立したエビデンスに基づいて「発症リスク予測」を構築すること、さらには「発症リスク予測」を最新の医学的知見を反映したものにするために、膨大な臨床データ等を処理/分析するIT技術の活用等が求められ、様々な領域の専門家/専門企業の協力を得ることが必要になります。
■戦略的パートナリング
専門家/専門企業の協力を得るために、まずは医師や大手IT企業等に対して“正しい「予防」”を選択することの重要性をお伝えし、その社会的意義に共感してくださった方々に本プロジェクトに参画いただくことで、“正しい「予防」”の選択に向けた「発症リスク予測」の構築を行っています。
■プロジェクトマネジメント
プロジェクト推進にあたっては、まずはプロジェクト全体を俯瞰した「プロジェクト全体像」を作成しました。
また、医学やIT技術等専門性の高い領域については、専門家等の知見を引き出しながら、その知見の「プロジェクト全体像」における位置づけを明確にすることを意識しています。そうすることで、プロジェクトを部分部分ではなく、全体最適化して捉えることができます。
このように、プロジェクト全体を俯瞰し、全体最適化しながら進めることで、 “正しい「予防」”の選択という目標に向けて確実にプロジェクトを推進しています。