訪日外国人が「日本でやりたいこと」を聞かれて、3年連続で1位だった答えは、ショッピングでも温泉でもなく「日本食を食べる」でした。JapanTicketの最新整理によれば、訪日客一人あたりの飲食支出は平均7,000円。日本人客の客単価の3〜4倍です。
私たちMenuMenuが現場で見てきたのは、この数字の上振れを、ほとんどの飲食店が取りこぼしている景色です。メニューも口コミも予約導線も、日本人客と同じ前提で組まれている。訪日客は店内に入ってくる前に、Googleマップ上の英語記述や写真、口コミで店を決めている——その段階で多くの店が、すでに候補から外れています。
auncon(2026年2月)の最新調査でも、訪日客の不満1位は何年も同じです。「メニューが読めない」「アレルゲンが分からない」「注文の意思疎通ができない」。読めないメニューを前にすると、お客さんは一番安全な選択肢——一番安いもの——に流れる。客単価が下振れているのは料理が悪いからではなく、「選びやすいメニューが安いものしかない」から、と私たちは現場で感じてきました。
私たちが向き合う課題はここにあります。多言語メニューの整備、Googleビジネスプロフィールへの情報投入、口コミ返信の運用——どれも「翻訳すれば終わり」では届かない、お客さんが選びやすい構造を作る仕事です。地酒の風味メモ、アレルゲン情報の表示、写真の明るさ。一つ一つの積み上げが、客単価7,000円にアクセスする店と、それを他店の数字として眺める店の差を作っています。
テクノロジーは新しい機能を売る道具ではなく、忙しいオーナーが「自分の店がどう見られているか」を整えるための道具だと、私たちは信じています。飲食店の未来を、テクノロジーで少しだけ見やすくしたい——本気でそう考える仲間を、私たちは探しています。
原文:
https://menumenu.life/blog/inbound-spend-per-person-strategy-2026