2回目の投稿です!今回はレグミン CEOで 経営管理 栽培管理/生産管理を担当している野毛 慶弘さんにインタビューをしました。
前回の成勢さん(CEO成勢の記事はこちら)とは一味違ったお話を聞くことができました!
銀行員として見た農業のリアルが起業へのきっかけ
ー レグミン の事業内容に決めたのは静岡銀行での経験が影響しているとか
創業前の5年6ヶ月間は静岡銀行にいて、法人営業をしていました。もともと静岡が大好きで、地元で働きたいという思いが強く大学卒業とともに静岡に帰ってきました。地元企業への融資や支援を行い上司にとても鍛えられた5年6ヶ月間だったと思います。
静岡銀行で青果市場や農家の支援をする中で、自分自身が直接関わりたいと思ったのが農業分野で起業した理由です。
農業に携わる中で、栽培技術に関する知識や経験は豊富だが、テクノロジーの導入が遅れていると肌で感じました。農家の廃業に伴い耕作放棄地も増えている。日本としても野菜の生産量が減少してきている中で、日本の農業に貢献したいという強い思いからレグミン創業に至りました。
銀行員から起業家へ
起業することは幼稚園の時から決めていました。祖父が事業をやっていたため、幼い頃からその話を聞かされていたのが影響しているかと思います。農業や金属加工業、不動産業をしていたりして、一家の大黒柱として働いていたのがとても印象的です。
ー レグミン ではどのようなことをしているのですか?
同じく代表取締役を務める慶應の同級生の成勢がロボットやシステムの開発を行い、僕は静岡で小松菜の栽培や生産管理、経営管理、地公体とのやりとりを行なっています。
普段は静岡にいて、週1回のペースで東京オフィスに行っています。以前から農業をやっていた両親や親戚にも事業を手伝ってもらっています。
ー 前から疑問だったのですがなぜ、小松菜を選んだのですか?
私が大好きな野菜だったからです!笑 というのもありますが
消費量が増加してきていて連作障害に強く1年に5~7回栽培できる野菜だからです。トライアンドエラーを繰り返しながらロボットを開発できますし、品質向上にも取り組めます。小松菜はスムージーにもよく使われ、調理もしやすく、栄養価も高い優秀な野菜です。
実家の農業を手伝い、八百屋でアルバイト 1から勉強し直した「農業」
ー前職は実際に農業をしていた訳ではないと思うのですが、どうやって農業を学んだのですか?
最初は実家の農業の手伝いから始めました。家が農家だったとはいえビジネスとして自分がやっていたわけではなかったので一から勉強し直しました。地元の農家さんで研修させていただいたり、販売について知るために八百屋で働かせていただいたり、朝から晩まで農業に関する勉強をしていました。
Incubate Fund 赤浦さんとの出会い
事業内容が明確になり資金の調達が必要になった時、最初に会いにいったのがインキュベイトファンドでした。インキュベイトファンドの勉強会に参加して木村さん(IF Lifetime Ventures代表)とお会いし、ジェネラルパートナーの赤浦さんにピッチする機会をいただき、事業構想についてお話してすぐに投資を決めてくださいました。
レグミン が目指したいもの
ー野毛さんがこのレグミン を通して実現したいことは何ですか?
食文化をもっと豊かに、安定的に供給できるようにしたいと考えています。よくおしゃれなイタリアンなどで出てくるカラフルなサラダとかあると思うんですが、それって野菜の多様性があるからこそ実現してるんだと思うんです。
地球の資源をうまく使い野菜を作り、分け合って、食を豊かにしていきたいと思っている。
ー食の多様性ってなぜ必要なんでしょうか?
野菜の品種や産地の集中は安定供給の観点から見てリスクが高いと考えられます。
長野のレタスは8月に出るけど静岡のレタスは冬に出る。時期によって産地が上がったり下がったりしてるいるんです。もし産地が一箇所しかなかったとしたら悪天候により流通が止まってしまいます。安定的に食料を供給していくためには、産地はもちろん品種の多様化も必要だと思います。
これからレグミン で働くあなたへ
ー レグミン にはどんな人に入ってきて欲しいですか?
東京で働く人と静岡で働く人ではバックグラウンドがかなり違うので尊敬して理解しあうことができる人が良いかと思います。
農業は変革期に来ていると思います。これまでの農業にテクノロジーを導入して、よりよいものにしていきたいと考えている人に入ってきて欲しいです。
代表取締役 野毛 慶弘 Yoshihiro Noge 経営管理 栽培管理/生産管理
1988年4月、静岡県生まれ。祖父母ともに農家の家系。慶應義塾大学商学部卒業、商学科専攻。
卒業後、株式会社静岡銀行にて3基幹店舗を経験。退職後、日本国内(九州・四国)の農地を訪問。その後、実家の農作業を行うと同時に地元スーパー青果部に勤務し青果の取り扱いや販売等を学ぶ。
料理が得意で得意料理はアックアパッツァ、好きな野菜は本当に小松菜。
中学時代関東大会で優勝して全国ベスト8、副キャプテンで4番キャッチャーだった