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【創業ストーリー】元IBMが農業ベンチャーを始めたきっかけ ー レグミン CEO 成勢 卓裕

はじめまして、インターン生の高木です!

今回はレグミン CEOで事業企画・ソフトフェア開発全般を担当している成勢卓裕さんに創業ストーリーを語っていただきました。

自律走行型ロボットで野菜の生産をするレグミン

ーまずレグミン の事業の目的について教えていただけますか?

レグミン は自律走行型ロボット用いて小松菜などの葉物野菜の生産を行っています。
農業は収益性が低い、後継者がいない、重労働など様々な課題を抱えています。これらの問題解決に取り組むのが私たちレグミン です。よく「ロボットを売る会社なのか?」と言われますが、私たちは野菜の生産にも重点を置いています。
農業衰退を食い止め、日本の食文化の豊かさを守りたいと考えています。

現在は、静岡県の三島の試験農場で生産を行いながら、東京 茅場町のオフィスでロボットの開発を行なっています。2つの拠点を行き来しながら事業を進めています。

農業大国オランダをみて「これだ!」と思った

ーもともとも日本IBMにいたとのことですが、日本IBMではどのようなことを担当させれていたのですか?

日本IBMでは新卒からグローバルプロジェクトに配属され、製造業の経理部門向けのシステム導入コンサル、10年~20年単位のシステム戦略の作成をしたりしていました。この時期、EUやUSAの案件を同時に進めたこともあったり大変でしたね(笑)

ーIT企業から農業へ。何をきかっけに農業でビジネスをしようと思ったのですか?

農業について調べる中でオランダの先進的なビニールハウスや施設栽培を見て「これだ!」と思いました。日本では考えられない規模のビニールハウスや栽培施設がオランダにはあるんです。
九州くらいの面積にも関わらず農業輸出量はアメリカに次いで世界第2位。
「やり方を工夫すれば日本もできるのではないか」と希望を感じたのを覚えています。

農業はテレビや新聞などで課題だ課題だなどと騒がれていましたが、僕自身がなんとかしなくてはならないと自分事として考えていました。どちらかというと義務感でやっている感覚でもあります。

IBMでは製造業の仕組みも学べましたし、企業の仕組みの最適化についてもある程度知見を得ることができました。だからこそ、それらを生かしていて今の日本の農業に変革をもたらしたいと考えていました。

1年間かけて日本中の農家を訪問。力をいれた事業計画

ー今の事業計画はどのように決めたのですか?

農業やりたい農業やりたいといいつつ実際に何をやる?となった時、同じく代表取締役の野毛と1年間程かけて日本全国の農家を周り、どのような課題があるのかをリアルな現場から収集しました。

「なぜ、収益が上がらないのか」

「若い人を入れるにはどうしたらいいのか」

「日本の農地だからこその悩み」 など

現場を見て感じたものは大きかったです。多くの企業が農業領域の課題を解決しようと取り組んでいますが、成功するものもあれば失敗するものも多いです。

本質的な課題を徹底的に洗い出し、自分たちの中できちんと腹落ちした状態で課題に取り組むべきだと考えたため、リサーチに1年間かけましたね。
これをやったからこそ、その後のアクションの腹落ち度合いは高まりました。

ーレグミン のロボットの特徴はどのようなところですか?

うちの会社のロボットのすごいところは、すごくないところだと思います。機能として複雑なものは一切載せていないです。画像を撮って、種まいて、畑を移動して。

シンプルなことしかやっていないんです。
シンプルにどうやったら一番効率が良いかを追い求めています。日本の農地ならではの、低価格かつ狭い土地でも運用できなきゃいけないというのは一つのkeyだった思いますね。

ー今後日本の農業はどうなる?食文化は?

今の社会は、食文化の多様化が起こっていると思いますし、今後それが加速していく。

無農薬が好きだという人もいればそうでない人もいる。

甘いトマトが好きな人がいれば、料理に適した酸っぱいトマトが好きな人もいる。

自分が欲しい野菜がタイムリーに手に入り、食文化の豊かさを維持できるようなインフラを作っていきたい、選択肢の幅を広げられるようにしたいと考えています。

将来レグミン で働くあなたへ

          (成勢と同じく代表取締役を務める同級生の野毛慶弘と共に)

ー最後に、レグミン でどのような人と一緒にはらたきたいですか?

スキルだけではなく、その人自身のスタンスを大事にしたいなと思っています。
損得だけで動くのではなく、新しい知識に対する好奇心だったり、他者に対するスタンスが広い人と仕事をしていきたいなと考えています。

この会社はロボット開発に詳しい人材と栽培に従事する人材という全く異なる領域の人たちが協力して動かしていく会社だと思います。
知識に対して謙虚であり、他領域に関する尊重ができる人と共に仕事をしていきたいです。

ーレグミン の今後について教えてください。

農業界に課題がある限りレグミン はその解決に努めたいと思います。
会社を大きくするのがゴールではなく、安定して収益は出し続けながらも農業の課題に対するインパクトの最大化を目指していきたいと考えています。

代表取締役 成勢 卓裕Takahiro Naruse  事業企画/管理 ソフトフェア開発全般

1988年11月、神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部卒業、機械工学科専攻。
卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社にて主に中堅製造業のコンサルティング事業に従事し、会計・サプライチェーン領域での業務改革、及びバックエンド(ERP)システム開発・設計を担当。


生産担当者
農業してみませんか?/アグリテックベンチャー
レグミンは農作業ロボット・IoTデバイスの研究開発を行っております。 ロボットに任せきりの機械的・工業的な農業ではなく、「ロボットと人が協業して野菜を作る」ことをコンセプトとし、農業の明るい未来を目指します。 ”稼げない重労働”から”収益の上がるビジネス”へと変化させることで、後継者不足に悩む今の農業に変革をもたらします。 ロボットを中心としたテクノロジーの力で農作業に関わる全ての工程を効率化を目指します。
株式会社レグミン


出荷責任者
出荷責任者/自社ファームで生産された葉物を最適に届ける
レグミンは農作業ロボット・IoTデバイスの研究開発を行っております。 ロボットに任せきりの機械的・工業的な農業ではなく、「ロボットと人が協業して野菜を作る」ことをコンセプトとし、農業の明るい未来を目指します。 ”稼げない重労働”から”収益の上がるビジネス”へと変化させることで、後継者不足に悩む今の農業に変革をもたらします。 ロボットを中心としたテクノロジーの力で農作業に関わる全ての工程を効率化を目指します。
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