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全世界横断でブロックチェーンのビジネス適用を推進する「ブロックチェーンCoE」。デジタル時代の新たな社会インフラを構築していく

ビットコインなどの暗号資産に限らない広い汎用性を持ち、企業間のデータ流通の考え方を大きく変える技術として注目を集めている「ブロックチェーン」。その仕組みに優れた改ざん耐性を持っているため、幅広い業界のビジネスフィールドを拡大できると期待されています。

NTTデータでは、世界25の国と地域で各国のメンバーと共にブロックチェーンCoE(Center Of Excellence)を組成。世界各国との間でナレッジや課題を共有しながら、金融、公共、製造など幅広い業界のお客様の課題に迅速に応える体制を構築しています。

今回はブロックチェーンCoEチームで挑戦を続けるメンバー2人に、入社後のグローバルな働き方や、ブロックチェーンの可能性について話を聞きました。

李方舟
技術革新統括本部 システム技術本部 デジタルテクノロジ推進室(主任)
2015年入社後に金融機関の勘定系システム開発に従事し、プロジェクトマネジメントも経験。2019年4月にブロックチェーンCoEチームに参画。日本国内のプロジェクト推進および海外グループ会社との連携業務を担当。


田島 臣啓
技術革新統括本部 システム技術本部 デジタルテクノロジ推進室(主任)
2017年NTTデータに入社し、中央銀行のお客様向けの営業企画、開発業務に従事。情報系・勘定系の複数システムの営業提案活動や、決済インフラシステムの追加開発を経験。その後、2021年9月にブロックチェーンCoEチームに参画。ブロックチェーンを活用する案件の技術支援、ビジネス構想・創出の業務に携わっている。

   ビジネス領域の広さと「希望部署に行ける」環境に魅力を感じて入社

----学生時代には、どんなことを勉強していましたか?

李:大学時代は文学部に所属していました。著名な作家が誰にどんな影響を受けてその作品を書くようになったのか、歴史的な出来事の裏にはどんな社会的背景があったのかなど、人間の文化活動に関する勉強はもちろん、従来の文学部のイメージをはるかに超え、自分自身の興味をもった学問について幅広く学ぶことができました。その中でITに興味を持つようになったのは、情報処理の講義を受講したのがきっかけです。ITの技術を吸収して自分の可能性を広げていきたいと思うようになりました。

田島:私も学生時代は文系で、経済学部に所属していました。法制度や流行などマクロ的な観点で、社会の潮流が経済にどんな影響を与えるのかという点を学んでいました。ITに興味を持つようになったのは、授業のテーマとしてビットコインを扱ったことがきっかけです。2016年当時はビットコインの価格が倍以上に跳ね上がった時期で、大きな注目を集めていました。そこでの学びから、今後のIT分野の可能性を感じ、最新テクノロジーに携わる仕事に就きたいと思うようになりました。

---- NTTデータへの入社を決めた理由は?

李:就職活動では色々な企業を見ていたのですが、文系なのでやはり事務系の仕事に絞られてくるような印象がありました。その中でNTTデータは真の「総合職」の採用で、入社後に自分の努力次第で希望部署へ行くことができるとわかり、魅力を感じました。技術面でついていけるのか少し不安でしたが、働いている先輩社員たちの中には入社後の研修制度で知識を高めて活躍している方がたくさんいたんです。環境面でも安心感があったので入社を決めました。

田島:NTTデータのビジネス領域の広さに、私は魅力を感じました。NTTデータは金融、公共、法人のあらゆる業界のお客様を担当しており、上流のコンサルティングから運用まで幅広く携わっています。当時自分はITの知識がほとんどない状態だったので、大きく成長できる環境としてこの広さを持つNTTデータが最適だと思いました。経済学部だったので銀行なども受けていたのですが、そこでは埋もれてしまうような気がしていたんです。IT の技術を身に付けることで、どんなに時代が変わっても必要とされる人材になりたいと考えてました。

----入社後はどんな仕事に携わってきましたか?

李:入社後に配属されたのは金融機関の勘定系システムを開発する部署です。最初の1~2年目は開発業務がメインで、徐々にプロジェクトマネジメントの仕事をするようになりました。その後、自分のキャリアを考える中で新しいプロジェクトにも携わってみたいと思うようになったんです。ちょうどその時に、社内の公募ページでブロックチェーンのチームが新メンバーを募集していました。「未知の領域に飛び込んでくれる仲間を募集しています」というフレーズに惹かれて異動を決めました。個人の希望次第で入りたいチームへ参画できることがNTTデータの魅力だと思います。

田島:私も入社後は金融系の部署に配属され、2年ほど金融機関に対する営業企画の仕事をしていました。「こんなシステムを作りたい」というお客様の要望に対して、最新の技術動向や弊社プロダクトに関する情報提供を勉強会という形で実施し、システム化に向けて提案をするような仕事でした。開発の知識を蓄えるため、システム開発も2年ほど経験しています。その後、「自分の専門性を高めたい」という想いが叶いブロックチェーンのチームに配属されました。これから色々な領域で活用が加速していく新技術なので期待感がありましたね。

     ブロックチェーンの事例やノウハウを「全世界横断」で共有

----ブロックチェーンのチームが立ち上がった背景について教えてください。

李:ブロックチェーンは、当初ビットコインなど暗号資産の安全性を担保するために生まれた技術で世界的にも注目されるようになっていました。NTTデータでも、ブロックチェーンの技術を最適なかたちで活用していくため、社内の金融分野の専門部署が立ち上げられたんです。その後、金融、公共、法人の各分野を横断する全社的な組織として私たちが所属している技術統括本部に、ブロックチェーンのチームが立ち上げられました。

----チームとして今までどのような活動を行なってきたのでしょうか?

李:初期の頃は技術の研究と調査(R&D)がメインでしたが、最新技術として注目を集めるようになり、各企業からの問い合わせが増えてきました。最近では、アイデアを開発に移す前のPoC(概念実証)を支援する機会がどんどん増えています。ブロックェーンについてのノウハウが蓄積してきたので、お客様の問い合わせを待つのではなく、自分たちで色々とビジネスを考えて提案していくことも積極的に行っています。システムとして既に実装されているケースもありますね。

----ブロックチェーンCoEの強みはどんなところにありますか?

田島:NTTデータグループは世界中で活動しているので、全世界横断で連携できることが大きな強みになっています。各国で得られたブロックチェーンの事例やノウハウ、今後の課題をグローバルに共有できます。例えば、ある国でビジネス慣習や法制度などの関係で、うまくブロックチェーンの適用に至らないようなケースがあったとしても、国を跨いでその知見を活かしたり。ブロックチェーンのビジネス化を世界的なネットワークで推進できるのは、他社にはない強み・魅力だと思います。

----現在のチームではどんな仕事に携わっていますか?

李:幅広い業務に携わっていますが、大きく3つに分かれています。1つ目は、お客様の要望に応える案件です。お客様の課題を見極めながら、新たな企画を立てるなど新たな開発案件を生み出すことにも力を入れています。2つ目は、ブロックチェーンCoEにおける海外グループ会社との連携業務です。グループ会社ではない企業にも、連携が必要であれば新たにネットワークを開拓していきます。そして3つ目は、ブロックチェーンで新たなビジネスを創出するための取り組みです。

田島:プロジェクトを推進する上では、お客様の課題はなにか、それをブロックチェーンでどのように解決できるのか、どんな価値を生み出せるのか、を常に考える必要があります。私は現在4つほどの案件に携わっていて、その中ではブロックチェーン導入に関わる実証実験も担当しております。例えば、貿易系のビジネスを行っている会社が、紙のやり取りによるコミュニケーションの煩雑さを解消するため、情報連携におけるブロックチェーン活用を実現するような案件であったり。あとは、金融機関の決済における検証など幅広く案件がありますね。

----お客様はどんな課題を抱いていることが多いのでしょうか?

田島:製造や物流などのサプライチェーン業界では特に、各社で別のシステムが機能していて、それらの情報連携を手作業で行っている企業がほとんどだと思います。煩雑でミスも起こりやすいため、それを何とかしたいと考えているお客様が多いような印象です。実際改善に取り組もうとしても、何をすればいいのか分からず停滞していたり。私たちとしては、それらの課題感に共感し、ブロックチェーンを用いた情報流通プラットフォームの提案など、業界全体の課題解決のため日々検討をしております。

李:ブロックチェーンは「魔法のような技術で、課題を何でも解決できる」という風に記事などで書かれることもあるのですが、ブロックチェーンはあくまで 一つの技術でしかありません。情報の信頼性を担保することに強みを持つ技術ですが、それだけでお客様の課題を解決することはできません。他の技術と組み合わせながら、無限の価値を発揮できるような技術だと思っています。

----ブロックチェーンをお客様に提案していくなかで、どんな苦労がありますか?

田島:まず大きな壁としてあるのは、スタートアップ時のブロックチェーンに対する理解不足です。まだまだ新しい技術なので、「ブロックチェーンでそもそも何ができるのか?」「今後、技術としてどれくらい活用されるのか?」という最初の部分から丁寧に説明する必要があります。そういった状況下で、ブロックチェーンの実証実験でお客様に説明し、有効性を納得してもらうことがなかなか難しいと感じています。

----仕事の難しさや苦労をどのように乗り越えたのでしょうか?

田島:このチームに参画するまでブロックチェーンの知識がなかったので、チームメンバーのサポートに助けられました。各メンバーはそれぞれ専門分野のノウハウを持っており、相互に補い合うチームワークが確立しています。実際にブロックチェーンを構築するときも、豊富な知識を持つメンバーに1on1でついて教えてもらえたので、とても心強かったです。また、社内には過去の開発情報やノウハウが集約された閲覧サービスがあります。ブロックチェーンについても豊富なナレッジが積み重ねられているので、空いた時間に見るようにしています。

      カルチャーの壁を乗り越える丁寧なコミュニケーション

----海外のグループ会社と連携するなかでは、どんな苦労がありましたか?

李:初めて会う人がほとんどなので、人間関係を構築することに苦労しました。私は2019年の4月に異動してきたのですが、その1ヶ月後にはチームの立ち上げのため中国に行き、2週間ほど滞在しています。まだチームの連携が十分に取れていない状況だったので、現地で相手と膝を突き合わせて「どのようにチームを立ち上げるのか」、「お客様へどのように提案していくのか」を一緒に考える必要があった のです。

スムーズな連携を実現するために工夫したのは、現地に行く前に何度もオンライン会議をして、どんな課題を解決すべきなのか洗い出しを行ったことです。そのおかげで現地に着いてからは、すぐ課題解決に取り組むことができました。本当に朝から晩までずっと同じオフィスにいて、何か問題があったときにはすぐ会議や打ち合わせを行い、解決するようにしていましたね。

----言葉やカルチャーの壁を感じるのは、どんなときですか?

田島:言葉については、日々のコミュニケーションでそこまで壁を感じることはありません。中国の場合は中国語か日本語、インドやヨーロッパは英語がメインになりますが、語学に強くなくても翻訳ツールを使いながら会話できます。また、部署の施策として英会話を学ぶこともできるので、環境的に充実していると思います。オフショアとのコミュニケーションが多いので、半分以上のメンバーが英会話に取り組んでいますね。

李:難しさを感じるのは、言葉よりも「バグ」に対する考え方の違いですね。例えば金融のプロジェクトの場合、日本ではバグに対する考え方がとても厳密です。同じテスト工程で摘出したバグでも、良いバグと悪いバグという考え方を持っています。一方の海外では「開発でバグは発生して当然」という考え方が一般的なので、プロジェクトによっては、その考え方のギャップが浮き彫りになることがあります。

----日本と海外の考え方の違いを乗り越えるため、どんな工夫をしましたか?

李:バグというものが、お客様にとってどれだけ重要なことなのか、日々のコミュニケーションで丁寧に説明するようにしています。単に「ルールだから」と説明するのではなく、その背景を十分に説明して納得してもらった上で一緒に作業を進めていくことが重要です。多少時間はかかりますが、そこを省略してしまうと理解不足でプロジェクトが上手く進まなかったり、関係性が壊れることにつながります。

----現在のチームで感じられる仕事のやりがいはどんなことですか?

田島:ブロックチェーンは今世界中で注目されている技術なので、仕事のやりがいという意味では大きいと思います。最初は難しく感じてしまう分野ですが、根幹の部分をある程度知ってしまえば汎用的な理解につながります。ブロックチェーンは、その認知度さえ広まってきましたが、実際にビジネス化している例ってそこまで多くないです。やはり確立されていない分野だからこそ考える余地がたくさんあって、いろいろと試行錯誤しながら取り組めるというところも、やりがいにつながると思います。

         「未知の挑戦」をチームで楽しむカルチャー

----今後はどんなことに挑戦していきたいですか?

李:まず、自分たちでビジネスやプラットフォームをしっかりと考えて、形にしていくところまで進めていくことに注力したいと考えています。海外のグループ会社との連携では、チームを立ち上げたことで満足するのではなく、それをどんどん強化していくことに取り組みたいと思います。例えば、現地のローカルビジネスを拡大するためには、どうすれば良いのか一緒に考えたり。今までは日本がやってきたことにオフショアをプラスする方向で考えていたのですが、今度は拡大した現地のローカルビジネスに日本の知見を導入していくようなプロジェクトも進めていきたいと思います。日本と海外の相互的な関係性を築いていきたいですね。

田島:まだまだ技術を学んでいる段階なのですが、技術を身に付けた上でそれを発信することに取り組んでいきたいと思っています。例えば、このチームには毎月ブロックチェーンのセミナーを外部で実施しているメンバーがいるんですね。外部へ情報発信することは、多くの人にブロックチェーンを知ってもらい、新たなビジネスを創出する上でも、自身の更なるスキルアップのためにも、重要なことだと考えています。現在取り組んでいる実証実験の案件の商用化という業務目標と合わせて、挑戦していきたいと思います。

----どんな方がブロックチェーンのチームに合っていると思いますか?

田島:おそらくどんな人でも合うと思います。というのも、私たちのチームはフラットに意見を聞いてくれるメンバーが多くて、自由に活動できる職場だからです。その中で活躍できる人という意味では、好奇心を持って働ける人、かなと思います。ブロックチェーンはまだまだ未知の分野だといわれているので、そこに飛び込んで面白いと感じられるかどうか。我々のチームにはブロックチェーンの新たなビジネスを考えるタスクフォースがあるのですが、本当にその場は毎回盛り上がります。新たな挑戦をチームで楽しむ雰囲気があるので、チャレンジ精神が旺盛な人にはぴったりの環境だと思います。

李:未知の領域に飛び込んで色々なことにチャレンジすることが好きな人スピード感を持って物事に取り組んでいきたい人に、ぜひジョインしていただきたいですね。大企業では、何か一つのことを進めるときに時間がかかることが多いと思いますが、私たちのチームでは逆です。短いスパンで成果を出していくことが求められています。数ヶ月ごとに1回PoCを回し、新たなシステムが稼働するところまで持っていくので、スピード感を持って取り組みたい人には合っているのではないかと。最新の技術に触れながら多くの経験を積めるので、今より成長できることは間違いないと思います。

株式会社NTTデータが提供する「デジタルテクノロジーディレクター」が、実際の現場での経験を基にDXのケーススタディを書き綴っています。
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「デジタルテクノロジーディレクター」は、株式会社NTTデータの登録商標です。

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