リンケージは現在、代表 生駒のもと第二創業期を迎え、医療ベンチャーとして急成長を遂げています。
なんのために存在し、社会にどんな価値を生むのか。
今回は、成長段階にあるリンケージが掲げるビジョンやミッション、HRポリシーを紐解きながら「リンケージらしさ」を可視化すべく、リンケージ代表取締役社長CEOの生駒 恭明 (いこま きよあき)に話を伺いました。
──本日はよろしくお願いします。はじめに、生駒さんご自身の経歴を教えてください。
京都大学法学部を卒業後、シービー・リチャードエリス株式会社に入社し事業用不動産の法人営業を経験しました。その後、PE投資会社を経て、2009年に創立したばかりのNKリレーションズ株式会社に入社。6年間で計13社のM&Aの実行と新規事業立ち上げを経験し、組織や事業変革を推進しました。結果として携わった事業のほぼ全てで業績を伸ばし続けるという成果を上げることができました。
フェーズが変わった2015年には全役職を退任し、ニューヨークへアート留学に行っています。そしてその留学からの帰国後の2018年11月にリンケージの代表に就任しました。
──「アート留学」!なぜニューヨークで、かつ「アート」に焦点を当てた留学を選択されたのでしょうか?
なぜアートかというと、世の中を俯瞰してみたときに、「これから人類はアートに時間とお金を使うようになるのではないか」と考えたからです。AIやロボットが普及して人の仕事が楽になれば、余暇の時間が増えるでしょう。また技術の発展によってモノの値段は昔より下がっているので、工夫すれば少ないお金でも豊かな生活を送れるようになりました。これにより、時間とお金をクリエイティブでワクワクする「アート」に使う人が増えるのではないか、と考えたんです。そんな考えから世界経済の中心地であり、且つ現代アートの中心地でもあるニューヨークを留学先に選びました。
ニューヨークのような世界中から多様なバックグラウンドを持つ人が集まる場所で2年間アートに触れながら過ごしたことで、それまでの自分にはあまりなかった“多様性への寛容さ”を身につけることができたと思います。日本でビジネスしかしていなかった過去の自分には持ち得なかった新しい尺度を持つことができたことは、直接的に仕事に役立っていると言えるかどうかはわかりませんが、少なくとも私の精神を豊かにしてくれていると思いますし、今のリンケージの社風にも影響しています。
──なるほど。そんなリンケージは、生駒さんから見てどのような会社ですか?
リンケージは「健やかな心身を通して、社会の幸せを増やす」をPurposeに掲げ、医師が経営参画する医療ベンチャーです。現在は主に、禁煙・特定保健指導・糖尿病重症化予防・女性の健康の4つ領域でサービスを展開しています。これらは成長市場と言われるヘルスケア業界の中でも、比較的新しい領域です。
リンケージはこれらの領域でテクノロジーやデータを活用した健康支援プログラムを提供しています。2020年9月時点でオンライン診療回数が累積2万回を突破し、契約健保組合の加入者数は合計500万人を超えました。ベンチャー企業らしからぬ堅実さを持ちながらも、攻めの姿勢を忘れずチャレンジを続ける企業だと思います。
──急成長中の事業を展開しているのですね。医療に携わる重要性はどのように感じられていますか?
近年、インターネットの普及もあり「〇〇したら健康になる」といった情報が世の中に溢れています。これらは医療(ドクター)にかかり情報を得るよりも楽に手に入れられるので利用する方は多いですし、その手軽さから恩恵を受けることもあるとは思います。
しかし、一時的な情報入手による安堵を得るだけでは、意識変容や行動変容には繋がらないでしょう。そもそも習慣を変えるのは自分1人では難しいのです。
そこでリンケージでは、企業や組織を通じてアプローチ(コミュニティアプローチ)することで、健康に対する意識変容から行動変容を促すプログラムを提供するようになりました。
周りの人や会社組織からの影響を受ければ継続的な意識改善につながりますし、自分にインフルエンスがあることを自覚する契機にもなると考えています。これが結果として国民全員の健康意識を高めるための良い循環を新たに生み出すのではないか、と。
──リンケージは「国策銘柄」にもなりうる企業ですね!ビジョンやミッションにはどんな想いがあるのでしょうか。
リンケージのミッションは、「テクノロジーとつながりで健康意識の温度をあげる」です。というのも、いまヘルスケアサービスやプロダクトを利用している人は、もともと予防意識が高いか、すでに医療にかかっている人だと思うのです。
だからこそ、本来的に健康意識が高くない人たちに、ちゃんと将来の疾病を防ぐことをやってもらいたいという願いも込めて、このようなミッションを掲げることにしました。ビジョン「最後まで、自分らしくある」にもその想いが強く反映されています。
──素敵な考え方ですね。HRポリシーはいかがですか?
候補となるキーワードは多数出たのですが、その中から3つに絞りました。「プロフェッショナル」、「変化を楽しむ」、「らしさ」。
「プロフェッショナル」は、仕事に対するコミットメントや責任感と、自分で考えて動くことを大事にして欲しくて設定しました。
というのも、社員それぞれにやりぬく責任感がないと、チームや部署間で信頼は生まれないと考えているんです。信頼できないチームメイトのアウトプットを他のメンバーがもう一度検証する必要が生まれると、前に進む速度が遅くなりますよね。それはすごくもったいないことです。プロフェッショナルな人たちと働くと仕事がさらに楽しくなるので、こうした意識醸成はよりよい職場環境に繋がるとも思っています。
「変化を楽しむ」は、言葉通りチャレンジを恐れないで欲しいという想いから設定しました。これは極端ですが、例えば国民全員が健康になり予防意識が高まれば、リンケージのサービスは必要なくなりますよね。事業環境は必ず変わるものなので、その変化をワクワクしながらみんなで乗り越えていけたらと思っています。
リンケージは新規サービスのローンチスピードも早く、チャレンジしたいメンバーには挑戦の機会を与える意向が強いです。そうした環境の中で仲間の挑戦も支え、応援することも大事にしてほしいと考えています。
「らしさ」は私のアート留学の経験から、常に「自分らしさを出す」こともまた、非常に重要であると考え設定しました。
異なる色が混ざることでまた新しい色が生まれるように、それぞれが個性を発揮し、それらがコラボレーションすることは、新たな価値を生み出す源泉になるはずだと考えているんです。社会人経験が浅いと最初から意識するのは難しいかもしれないですが、自分だけが生み出せるものを如何にして見つけ伸ばしていくか、みんなにはぜひ意識してほしいですね。
また、自らの個性を認めることは他者との違いを知り尊ぶことになるので、顧客やメンバーを愛する姿勢を今以上に強くすると思うんです。結果として、組織と事業の飛躍に繋がると考えています。
──最後に未来の社員に向けてメッセージをお願いします。
リンケージは、日本ひいては世界の社会課題にストレートに向き合うヘルスケアサービスを提供しています。そのため、社会人経験が豊富な方にとっては、これまでのスキルや経験を生かすことが、事業推進だけでなく社会貢献にも繋がる環境だと思います。
人間誰しも抱える健康リスクに対してアプローチすることは、世の中に大きなインパクトを残すことも可能だと考えているので、ぜひ一緒に社会に対して価値貢献する楽しさを味わってくれたら嬉しいですね。
また、リンケージは成長意欲のある人には性別や年齢に関係なく裁量と責任を委ねます。あくまで裁量には責任が伴うという考え方のもとですが、挑戦する環境は惜しみなく提供するので、高い目標を持ち、苦しい時があっても目の前のことに必死に取り組む姿勢があれば、若手でも活躍、成長できる環境です。
頭と背中に汗をかきながら頑張りたいという方にはぜひ、応募してもらえたら嬉しいです。