皆さんこんにちは、鈴木内科医院 採用広報です!2025年7月、鈴木内科医院の職員3名がベトナム・ハノイへ5日間の研修に向かいました。
「学び続ける医療機関」として職員の成長を支援し続ける鈴木内科医院の海外研修レポートをお届けします。
※この記事は2025年10月時点の情報です。
なぜベトナム研修なのか
現在、鈴木内科医院グループではベトナム人スタッフが介護職として活躍しています。さらに来年にはインターンシップ生2名の受け入れも決定。今後は多国籍化が進む中で、異なる文化を理解し、共に働くための土台を作ることが重要になっています。
異なる文化背景を持つ仲間と、質の高い医療・介護サービスを提供していくためには、お互いを深く理解することが必要不可欠です。
ベトナム人スタッフが、母国でどのような環境で育ち、どんな想いで日本にやってきたのか?それらを実際に肌で感じることで、より良い協働関係を築けるのではないか…そんな想いから、今回の海外研修が企画されました。
国境を越えた相互理解の必要性。ベトナム人スタッフとより良い協働を目指して
インターンシップ生の受け入れにあたって、現地の教育環境や日本語学習の状況を把握し、より効果的なサポート体制を整える必要もありました。単なる業務上の視察を超え、職員の国際的視野を広げ、多様性を活かした組織づくりを進める機会にもなりました。
5日間のベトナム研修プログラム
今回の研修には、事務長、佐々木さん(リハビリセンター勤務・フリーランス職員)、金子さん(介護タクシー・外国人労働者担当)の3名が参加しました。
▽研修スケジュール概要
1日目:移動・現地到着
2日目:専門学校(医療・介護系)訪問、一般大学(看護学部)見学
3日目:送り出し機関見学、学生との交流
4-5日目:文化体験・移動
訪問先は、日本でいう専門学校のような医療・介護系の教育機関と、一般的な大学の看護学部。さらに、日本で働くための日本語教育を行う「送り出し機関」も見学し、実際に学習している学生たちとの交流も行いました。
\ 海外研修に参加した佐々木さんと金子さんにインタビュー! /
現地で見たこと、感じたこと、そして帰国後の変化について語っていただきました。
「まるで30年前の日本」衝撃の医療格差体験
── 今回初のベトナムを訪問して、どのような発見がありましたか?
佐々木さん: 一番驚いたのは、ベトナムの医療現場には医師と看護師しかいないことでした。日本では当たり前に存在するリハビリ専門職や介護職員という概念が、まだ十分に発展していないんです。
実際に「骨折した時はどうするんですか?」と尋ねると、「お医者さんが診ます」と返ってきました。日本であれば理学療法士や作業療法士が対応する部分までも、すべて医師が担っている。まるで30年前の日本を見ているような、タイムスリップした感覚でしたね。
金子さん: 大学の先生方からも、「骨折した場合の対応方法など、定期的に日本から来てもらって学びの場を提供してもらいたい」という要望がありました。日本に比べると、まだまだ教育体制が遅れている部分があることを実感しましたね。
── 日本とベトナムでは大きな違いが沢山ありますね・・!現地の学生さんとの交流ではいかがでしたか?
金子さん: 日本語を学んでいる学生たちと質疑応答をする機会がありました。 話していると、「日本で働きたい」という強い意志がひしひしと伝わってくるんです。
その真っ直ぐさに触れ、日本人にはないエネルギーを持っていると感じましたね。
佐々木さん: ベトナムの方はとても家族思いなんですよね。こちらで働いているベトナム人スタッフに話を聞くと、最初は「一人でお金をたくさん貯めたい」という理由で来ているのかと思っていたんですが、実際は「自分の両親を楽させてあげたい」という想いで日本に来ています。仕事に対してもすごく真っ直ぐで、とても優しいんです…!
僕たち日本人と比べると、やっぱり違う部分があるなと感じました。本当に純粋な方が多い印象でした。
現地グルメから交通事情まで!カルチャーショック体験記
── ベトナムの文化を学ぶ機会も多かったかと思いますが、印象に残った現地体験を教えてください!
佐々木さん: プライベートの時間に、思い切って現地の床屋で髪を切ってみたんです(笑)「お任せでお願いします」と伝えたら、横と後ろをバリカンで一気に刈り上げていただき…料金は1,000円ほどで、日本との物価の差を実感しました。食べ物や洋服もとにかく安くて驚きましたね。
それから交通事情にもカルチャーショックがありました。日本なら事故になりそうな場面でも、現地の人たちは慣れた様子でスイスイ走っていくんです。
人口も多く、日々の生活が厳しい分「生き抜く力」を感じて、改めて日本は法律に守られた、とても恵まれた国なんだと改めて気づかされました。
金子さん: 事務長がベトナム料理好きなので、いろいろな美味しいお店に連れて行ってもらいました。実は僕、フォーを食べるのが苦手だったんです…でも、現地で食べたらとてもあっさりしていて、自分の口に合っていることが分かったんです。もう毎日でも食べたいぐらいハマってしまいました。
佐々木さん: 日本では食べたことない料理がたくさんあって、世界の広さを実感しました。また行きたいと思いましたね。
── 普段は異なる部署でお仕事をされているお二人ですが、今回の交流はいかがでしたか?
佐々木さん: 僕たち、普段は部署も違うので、あまり会う機会がないんですが、今回改めて一緒に行って色々とお話しできてとても良かったです。プライベートの時間に金子さんと一緒に服を見に行ったりして、新しい交流が生まれました。
金子さん: 佐々木さんと「また行きたいね」「今度はプライベートでも行きたいね」という話をしています。2人でコツコツお金を貯めて、今度はダナンなど他の地域にも行ってみたいですね。
帰国後に生まれた職場での変化。ベトナム語で深まるコミュニケーション
── 帰国後、研修で得た学びを職場で活かす機会はありましたか?
金子さん: 帰国後、現地で覚えたベトナム語をスタッフのトゥーさんに使ってみたら、すごく喜んでくれました。ベトナム語を話せたことに対して、本当に嬉しそうな表情を見せてくれて、現地に行って1個でも2個でもベトナム語を覚えて良かったなと思いました。
現地に行けたからこそ、今後の関わり方も少し角度を変えて接することができるようになったと感じています。
佐々木さん:私も同じく、現地での経験を通じてスタッフとの距離がぐっと縮まったと感じています。たとえば、ベトナムでの仕事の進め方や考え方に触れたことで、今までよりも相手の立場に立って物事を考えられるようになりました。そうした気づきが、日々のコミュニケーションにも活きていますね。
── 現地に行ったからこそ言語や文化の理解は深まりますね!現地で直接触れたことで、ベトナム人スタッフの頑張りや大変さをより理解できた部分はありましたか?
金子さん: ベトナムに行って実感したのは、ベトナム語がとても難しいということです。ベトナム人にとっても、英語よりも日本語の方が難しいんです。日本語で説明を受けると理解はできるんですが、それを日本語で返すという部分が、やっぱりベトナム人は苦戦するんですね。
介護で働く以上、利用者さんとご家族を相手に、日本語で意思疎通を図らなければいけないので、日本語だけでなく介護の専門用語も含めて使いこなせるようになることの大変さを、現地に行って改めて理解できました。
彼らがどれだけ努力して日本に来て、どれだけ頑張って仕事を覚えようとしているかを肌で感じることができたので、より一層サポートしていきたいという気持ちが強くなりました。
── 最後に今回の研修を通じて感じた成果や学びを教えてください。
金子さん: より一層、外国人労働者の管理を頑張らなければいけないという思いと、法人に対して仕事を含めて貢献していきたいという思いが芽生えました。現地を体験させてもらえる場を作ってもらえたことに本当に感謝しています。
佐々木さん: 一言で言うと本当に楽しかったです。新しい体験をさせてくれて、また戻ってからもいろんな国に行ってみたいという気持ちになりました。また頑張って仕事をして、やりがいを感じて、次はここに行こうという、この繰り返しになりますが、本当に楽しかったです。
心豊かに、人生を豊かに。その先に、私たちの実現したい世界があります
鈴木内科医院では、「学び続ける姿勢」を大切にしています。
それは、今回の海外研修にも表れており、単なる業務視察にとどまらず、職員一人ひとりが人として成長できる機会になると考えています。そうした成長の積み重ねが、より良いサービスの提供にもつながっていくのではないかと思っています。
私たちは次のような取り組みを大切にしています。
▽実践を通じた深い学び
今回のベトナム研修のように、実際に現地に行って体験することで、本では学べない深い理解と気づきを得られる機会を積極的に提供しています。
国内外での研修、各種勉強会、資格取得支援など、職員の「もっと成長したい」という気持ちに応える環境を整備することで、継続的な学習を支援します。
▽みんなで支え合う多様性の尊重
異なる文化背景を持つスタッフとの協働において、お互いを理解し尊重し合える関係性の構築を重視しています。
グローバル化が進む医療・介護現場において、国際的な視野を持った職員の育成に力を入れることで、より質の高いケアを提供できると考えています。
▽職員の人生そのものを大切に
仕事だけでなく、プライベートでの経験や学びも大切にし、それが結果的に仕事にも良い影響を与えると信じています。職員の「やってみたい」という気持ちを応援し、新たな挑戦ができる環境を提供することで、職員一人ひとりが人生を豊かに感じられるよう支援しています。
みんなで学び、みんなで成長する。それが鈴木内科医院の在り方
今回の研修を通じて、異文化への理解が深まり、新しい視点で仕事に取り組めるようになったという声が多く聞かれました。
それぞれが「もっと頑張ってみよう」と前向きな気持ちになれる、貴重な学びの機会となりました。今後はインドネシアからの受け入れも視野に入れており、職場はさらに国際色豊かになっていく予定です。
Love and Careをモットーに掲げる私たち。愛のある医療・看護・介護の仕事を通して、患者さまや利用者さま、そして働くみんなの幸せをつくっています。
多様な文化を理解し、お互いを尊重し合いながら、地域社会の幸せづくりに貢献したいというあなた。ぜひ一緒に鈴木内科医院で、"愛のある医療介護の運営" をしませんか?
国境を越えた学びと成長の機会が、ここにはあります。