春である。ナリコマは5月末決算なので期末ではないのだが、評価制度は年度で行っているため年度末ではある。実は私は新年度からは本部長ではなくなるのだ。断っておくが、何かしでかした訳ではない。以前から考えていたことでもあり、定年まで残すところあと一年となったので、新しい体制への準備の一環で自主的に返上させていただいたのだ。自主的役職定年と例えるのが適当か。「本部長をスパっと引くとはカッコいいね。」と会長に言われたぞ、フフフ。
しかしながら困ったことがある。そう、このブログのタイトルである。「本部長のひとりごと」が使えなくなってしまうのだ。何か良い肩書はないだろうか?役職としては副本部長なのだが、新本部長への引継と育成がメイン業務であり、本部長を補佐する職責ではない、むしろ新本部長を千尋の谷へ突き落す役割であるので、何だかむず痒い。「システム屋のひとりごと」?それでは丸パクりではないか。名刺の肩書はともかく、このブログタイトルだけでも考えなくてはならない。兎にも角にも、4月からは本部長とIT担当執行役員という肩書を外して、自由な立場で活動することになったので、よろしくおねがいします。名刺の肩書は新部長に考えてもらうことにしよう。
私自身もさることながら、これまで採用でお世話になった方々もこの4月からは新しいキャリアを進まれることとなり、少し寂しさや残念さを感じながらも、新しいステージでの活躍をお祈りしている。今回のブログはそんなお世話になりつつも新しいステージへ進まれる方々への送辞としたい。
まず一人め。
某人材サービス企業のH部長とは、ITエンジニア採用チーム立ち上げ時からお世話になっており、また私たちの採用戦略の最大の理解者であった。これまでの新卒採用スタイルを全否定してスタートしたITエンジニア採用であったため、ビジネスとしてお付き合いするには困った顧客だったと思うが、H部長はその採用スタイルに理解を示していただき、一般的でない企画や商品を提案してくれた。それだけでは留まらず他社事例リサーチの支援を頂いたり、我々のアイデアについて忌憚のない意見を頂いたりもした。おかげ様で私たちの採用マーケティングがどんどん強化されていくことになり、狙った以上の人材にリーチできるようになったのは、H部長がパートナーとして居てくれたからだと言っても過言ではない。H部長が担当してくれなければ、ITエンジニアに絞った採用CMを作るという企画は実現できなかったであろう。H部長は社内人事で異動されるそうだが、きっと彼ならばそこでも実績を積まれ、いずれ会社を支える大きな柱になられるだろう方である。もし柱になられた際には、またナリコマをよろしくお願いします。
そして二人め。
そのH部長から紹介された企業さんで、エンリッションさん(https://www.wantedly.com/companies/company_8289040)がある。エンリッションさんは「知るカフェ」という、企業と学生との接点が持てる場所をコンセプトに全国の大学内や大学周辺にカフェを展開されている企業だ。その担当営業さんであったIさんもこの春に新しいステップを踏まれることとなった。「知るカフェ」との出会いも、ITエンジニア採用チーム立ち上げ初期からであり、先のH部長が持ってきてくれた提案だった。採用チームのスタッフが、「何か活用できますか?」と聞いてきた案件であったが、ちょうど学生さんの意識や動向を知るための手段に悩んでいたタイミングだったこともあり、渡りに船と飛びついた経緯がある。MeetUpという店内イベントの小規模セミナーを行うことで、学生さんからリアルなお話を聞くことができる機会は、まさに私たちの課題を解決できるタッチポイントであった。就活面接などでは出会うことのない、ナリコマに何も興味がない学生さんとお話ができるというところに価値があるのだ。カフェの運営も学生さんが主体となって運営するスタイルであり、担当営業のIさんと学生スタッフさんとの距離も近く、忌憚のない今の学生さんの意見が聞けて大いに参考になったのだ。実際にMeetUpで得た意見を元に、就活セミナーのコンテンツや開催プログラムを変更し、就活学生ニーズに合わせた形に進化させることができたのだ。エンリッションさんとの関係はまだまだ続くが、Iさんとはお別れとなってしまう。知るカフェの効果的な使い方について色々アドバイスを頂いた、彼女もまた私たちの大切なパートナーであった。Iさんはいつも忙しくされていたのだが、新天地はさらに忙しい業界ということをお聞きした、どうか健康には気をつけていただきたい。明るく聡明なIさんのことだから、きっと新しい職場でも活躍されることであろう。
私たちの採用手法やコンテンツは事例として某人材サービス企業さん内でも共有されているそうだが、外部から見ても評価されているというのはありがたいことである。しかしながら、私たちだけではなく外部にも私たちを理解してくれるパートナーがいたからこその結果である。他社がやらない、やれない、そんな新しい採用の形をつくろうとしたITエンジニア新卒採用に、さらに面白い形に昇華する引き出しを提示してくれたパートナーと出会うことができたことは本当に良かったと思う。人材サービス企業さんとの付き合い方はついつい商品を買うだけで終始しがちだが、人材サービス企業さんを単なる採用ツールの提供者として捉えるのではなく、採用戦略パートナーとして自社のビジョンに巻き込んでいくというのも、これからの採用の形なのかもしれない。だからといって丸投げでは意味がない、採用ノウハウを自社に蓄えつつも共同体として採用戦略を進めるのだ。そうは言っても、たまたま私たちの周りの人が当たりだったのかも知れない。採用戦略パートナーという考え方がアリなのかナシなのかは、もう少し試してみないと分からない。ただ、その出会った二人は社外であっても間違いなく私たちの戦力でもあったのだ。だから私は、いつかまたどこかで二人と接点が生まれる日を願っていよう。採用の旅はまだまだ続くのだから。