Daedalus株式会社
技術を以って世界に余裕をもたらす
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当社の創業時のストーリーを、CEO 河﨑とCo-Founder 服部のそれぞれの視点からご紹介する『The Begining of Daedalus』。今回は、CEO 河﨑編です。
河﨑 太郎 Taro Kawasaki
横浜国立大学理工学部を卒業後、東京大学大学院新領域創成科学研究科に進学。深層学習を使い、衝撃波検知を従来より高速化する研究を行った。大学院卒業後はソフトバンク株式会社に入社。Beyond AIプロジェクトに携わり、AIに関する共同研究及び研究成果の事業化に従事した。副業でAI事業を開始。2020年8月にDaedalus株式会社を設立、CEOを務める。
CVから深層学習へ
インドに行ってみたけど人生変わらなかった
はじまりは回転寿司
超便利な社会を作りたい
大学学部生時代、CV(コンピュータービジョン)を研究していた河﨑。CVは画像情報を処理する技術で、その処理過程では、 物体認識、検出、意味的分割…というようにタスクを分けて画像認識を行う必要があります。そんなある日、河﨑が出会ったのは「YOLOv3」の物体検出動画でした。
▲YouTube「YOLO v3」より
CVでタスクごとに画像認識させる大変さを知っていたからこそ、一度情報を与えたらネットワークの入力層から出力層まで一気に学習できる深層学習に、河﨑は衝撃を受けました。
「この技術をもっと社会に浸透させたい」
そう感じた河﨑は、大学院で深層学習を使った研究に挑みます。
大学院在学中、河﨑は「インドのシリコンバレー」と呼ばれるバンガロールで2ヶ月間のインターンシップに参加します。医療診断サービスを提供する会社で「皮膚病診断システム」のプロジェクトに参画。日々の医療診断で集まった患部の写真データに画像処理と深層学習を応用することで、自動診断ができるシステムを作成しました。ある日、休暇をもらった河﨑は「せっかくインドに来たのだから」と、ガンジス川へ。聖なる川を目の前にして、何か悟りが開けるのではないかと人生が変わる瞬間を期待しました。「…でも、何も感じませんでした。」と河﨑。
「世界で一番人生が変わりそうなこの場所で何も変わらないなら、自分探しの旅なんて無駄だ。やはり自分が動くしかないんだ!」こうして河﨑は起業への意志を強くしていきます。
河﨑と共同創業者の服部は、東京大学大学院 鈴木研究室の同期。
▲東大大学院の修了式にて
同じ会社でインターンシップをしたり、ワンキャリアCTOの田中晋太朗さんに先輩起業家として起業に関するアドバイスをいただいたり、共に学びを深めあった二人。お互い就活をしていた修士1年生、「話がある」と河﨑は大学院近くの回転寿司に服部を誘います。
「このまま就職したらもったいない、人類の損失だ!」
服部を起業に強く勧誘し、この頃から起業に向けた情報収集をスタート。その後、一度は就職した二人ですが、入社と同時に起業の準備を始め、8月には副業として会社を設立。人生初の採用や財務などに苦戦しつつも、「死ぬこと以外かすり傷」な河﨑は、くじけず本業と両立して事業を拡大していきました。
設立から半年が過ぎた頃、鉄道インフラの計測・検査システムを手がけるグローバルカンパニーのMER MEC JAPAN様と共同開発を進めることに。「ものづくり補助金」にも採択され、会社設立から一年足らずでソフトバンク株式会社を退職し、独立を果たします。
大学院での研究と大企業での仕事を両方経験したからこそ、先端技術の研究は日々目まぐるしく進歩しているのに対し、企業での実装は進んでいないと感じた河﨑。「労働力が不足している日本において、企業の業務内容を自動化し、より効率化を進めることが大切だ」と河﨑は考えます。だからこそ、企業の最先端技術へのキャッチアップをサポートすることで、あらゆる業務が計算機で処理される社会の実現を目指しています。
ChatGPTをはじめ、新たな機械学習技術が続々と登場している今。
「社会にAIをどんどん浸透させて、一日でも早くSFで出てくるような超便利な社会を作っていきたい」
人々がより自分らしく生きる「余裕」を持てる未来に向けて、河﨑の挑戦は続きます。
現在、Daedalusでは、人工知能・機械学習を駆使して、社会を変革する志のある方を募集しています。
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