1
/
5

【トップエンジニアインタビュー】「なんで?」を考え抜くことでシステムの本質がわかる


こんにちは、シンタイギの採用担当です。ストーリーをご覧いただきありがとうございます!

この度、ぜひ皆さんにシンタイギの魅力や雰囲気を知っていただけたらと思い、社員インタビューを実施しました。記念すべき第1回目は、弊社の創業メンバー、トップエンジニアの荒木さんです!

IT業界26年、弊社を代表するエンジニアであり、技術のスペシャリストです!

Q.荒木さん、まずは自己紹介をお願いします!

京都大学の工学部を出て、東京のとあるエンジニア会社に就職しました。

そこには12年いましたが、入社してから8年ほどはアプリケーションのプログラムを作っていましたね。今はWindowsやLinuxが主流ですが、当時は色々なプラットフォームを使っていました。他に代わりがいないので、 “とにかく自分がやるしかない” という状況で、本当に色々なところに放り込まれました(笑)

ただ、そうして経験を積んで分かってきたこともあって。プログラムもOS操作も基本的な考え方は一緒で、環境ごとに方言が違うだけなんですよ。自分が今持っている知識を「この場合ならどう当てはめられるか?」と考えて置き換えられるかが大事です。

それができると、環境が変わっても何とかなると思えるようになりました。


Q.その後の4年はどんな仕事をしていたんですか?

その後の4年は、アプリケーションではなくインフラ、基盤側のシステムを作っていました。その頃にはOSはWindowsとLinuxに落ち着いていましたが、その中でもバージョンが変わると驚くほど別物なので、結局は同じですね。過去の知識を活かして、目の前のものに当てはめて吸収していく……。今でもその繰り返しです。

シンタイギでも、現在までずっとインフラです。画面をデザインしたり、キャラクターを作る訳ではないので、表からはなかなか見えづらい仕事ですね。


Q.シンタイギへ転職された理由は何ですか?

シンプルに言うと「誘われたから」です。

このまま今の会社にいても頭打ちかも知れない、という思いがありましたし、キャリアアップのために転職した同期も何人かいて、自分はどうしようと考えていたタイミングでした。

ちょうどそんな時期に、代表の栗原から「一緒に会社を作らないか」と誘われたんです。

もう二度とこんな機会は訪れない、せっかくの機会だと思ったので「一緒にやらせてください」と答えました。それからシンタイギの創業メンバー、3人目の役員としてスタートしたので、“転職”ではなく“会社を作った”という形です。それからもう14年経ちます、あっという間でしたね。


Q.これまでのご経験を経て、得意なこと、得意な技術は何ですか?

私の得意なことは、とにかく技術を突き詰めること。「なんで?」を何度も繰り返して、理解して形にしていくことですね。逆に多数のことを同時並行に処理していくことは苦手です。部下をマネジメントするマネージャーよりは、技術のスペシャリストとして貢献していく形でずっとやってきました。

ただ、この「なんで?」を突き詰めていくことが得意になった理由は、間違いなく受験勉強にありますね。大量に問題を解いていくとある程度パターンが見えてきますし、むしろこのパターンを見つけないと追い付かなかった。相当勉強して詰め込んできましたから(笑)、その中で自然と「なんで?」を掘り下げる経験が多かったのだと思います。

コンピュータの世界も、基本の理屈は同じです。どんどん突き詰めてパターンを見つけること、理屈を見つけていくことでプログラムを組み立てていきますからね。


Q.得意な技術についてもぜひ教えてください。

私が得意なのは、システムの“監視設計”ですね。全体のシステムの動作をチェックすることです。監視をするためには、それぞれの知識をある程度細かい所まで知らないといけません。専門家レベルまでとは言わなくても、全体の8割くらいは分かっておかないとできないので、これまでの知識を組み合わせながらやっています。

ただ、監視って重要なんですが、実は後回しにされてしまうことも多いんです。スケジュール通りにプロジェクトが進めば良いですが、ほとんどの場合はそうはならなくて。結果、どうしても開発の方が重視されてしまうので。

自分たちのシステム単体で上手くいっても、他のシステムと繋ぐと相性が悪いこともあります。通信が上手くいっていると思っても、

例えば、自分たちのシステム単体で上手くいっても、他のシステムと繋ぐと相性が悪いこともあります。通信が上手くいっていると思っても、例えば同じ経路でAからBは繋がっても、BからAに戻れないこともあります。

そんな風に途中経路で間違っているケースが多くて、「どこで間違っているんだろう?」と理詰めで考えていくんです。コンピュータは正直なので、設定した通りにしか動きません。つまり、上手くいかなければ必ずどこかで誤りがあります。順番に原因を潰していきながら、ひとつひとつ紐解いていきます。

コンピュータの世界は本当に奥が深いです。知れば知るほど深くなりますね。


Q.やはり新しい技術をどんどん身につけていくことが好きなんですか?

そうですね、新しい技術を知るのは好きです。

最近やりたいと思っているのはVRチャットですね。VR世界で顔を合わせて話をしたり……もうかなり進んでいるとは思いますが、自分ではまだ追い切れていません。VRを体験した方のネット記事や感想はよく読んでいますね。

今のVRは視覚と聴覚がメインですが、最近は触覚もある程度できているみたいです。逆に嗅覚や、味覚なんかは一番難しいでしょうね。脳の色んな信号を整理していかないといけないので、人間の五感すべてが鮮やかなVR世界で生きていると感じられるようになるには、まだもう少しかかると思います。映画のマトリックスみたいな世界、ぜひ参加したいです。

「ロケットの父」と呼ばれたアメリカの発明家、ゴダードの有名な言葉で『昨日の夢は、今日の希望であり、明日の現実である』というものがあるんですが、この言葉が本当に素敵だなと思います。はるか昔の言葉ですが、そこから見た“未来世界”や“夢みたいな技術”は、今の世界で現実になっていますからね。

また、技術書を読むのはすごく好きですね。子どもの頃から読書が好きで、中学の時は図書室の貸し出し数ランキングの常連でした。あの頃の乱読好きが今も生きていると思います。技術に関しては、上を見ればキリがない世界ですので、まだまだ全然足りていません。コンピュータの「コン」くらいしか知らないかもしれない(笑)

ビルゲイツもスティーブジョブズもすごい方ですが、彼らだけじゃなくて、その周りに彼らを理解して形にしていく人たちがいて、その集合知が結果となっています。だから、本当に上を見るととんでもないですよ。私も、発想力では叶わなくても、スティーブジョブズの隣で「その発想を形にするにはどうすればよいか?」と考えて形にしていけるようなエンジニアになりたいと思います。


Q.今はどんな仕事をされていますか?

今はAWSを使ったシステムの開発・構築・運用をしています。具体的には、クラウド上でコンピュータ、ストレージ、データベース、ロードバランサーを構築したり、ネットワーク設計をしたり。これまでの業務内容からは少し離れています。ただ、クラウド上であっても、ネットワークの基礎知識や考え方を理解しておかないといけないので、やっぱり過去の経験は生きています。

一方で、ここ20年でハード面・ソフト面ともに技術がものすごいスピードで進歩したので、今の若手の人達はすごく大変だと思います。20年分の飛躍的に進歩したコンピュータのシステムを、たった1、2年で理解しないといけない。いきなり、今のITを突き詰めることは、小学校や中学校の基礎知識を身に着けずに大学に行くようなものだと思います。

だから誰でも簡単に使えるシステムが求められています。

AWSも、専門的な知識がなくてもある程度のことが出来ます。Googleで調べながらやれば、誰でもそこそこは出来てしまうんですよ。

ただ、私たちの仕事は、その簡単に出来てしまうモノを作る側の役割です。知識と経験を集大成させて、「なんで?」を突き詰めた先を作らないといけない。


Q.仕事をしていてどんな時が楽しいですか?

お客様から依頼があって、ひとつのシステムをちゃんと作り上げた時です。

イチから設計して、構築、テスト、納品をしてお客様に使ってもらうまで。単純にひとつのサーバを立てるのではなくて、お客様の要件に応じて複数のサーバを組み合わせてネットワーク設定をしていくこと、自分達がやれる事とやれない事を明確にしながらお客様と一緒に作り上げていくことは楽しいですね。例えば通信制限ひとつを取っても、「このサーバとの接続は通した方がよいですか?」と相談したり、「通信が重くなっているネックはどこの制限か?」と一緒に考えていくことは楽しいですよ。


Q.今後、どんな会社にしていきたいですか?

会社としては『スペシャリストを作っていきたい』と考えています。

しかし、実際にスペシャリストをゼロから育てられる環境が十分にあるか、というと足りていないのが現状です。先ほどの20年分の飛躍的な進歩を学び実践できるような理想の現場は多くないですし、あったとしても相当大変です。会社として夢を語りたいですが、一方で絵空事にしたくないと思います。

現実的な言葉にするならば、すべての技術を広く深く理解することは出来なくても、広く中くらい、その中でひとつだけは思い切り深くなって欲しいですね。

技術者として、お願いされたら応えられるようになって欲しい。たとえ自分が出来なくても、出来る人材を引っ張ってこれるような人が育つ。そんな会社にしたいと思います。

荒木さん、ありがとうございました!


最後までご覧いただきありがとうございます!

今後も社員インタビューを通して、シンタイギの魅力をお伝えできればと思います!
- - - - - - - - - - - -
少しでも興味がある方、インフラの奥深くまで学び”本質”をつかみ取るエンジニアを目指す方、
下のメールアドレスまで気軽にご連絡ください!
info@shintaigi.co.jp

シンタイギ株式会社's job postings
15 Likes
15 Likes

Weekly ranking

Show other rankings