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今回も前回に引き続き、代表金納に話を聞きました!
■支援する人に最も大切にしてほしい視点「エンパワメント」
まず前提として、障害は個人の側にあるのではなく、社会の側が作り出していると言えます。
社会=環境との視点で考えると、
①やりたいことができない、情報をもらえない、適切なサポートが受けられていないなどの
マイナスな要素や環境
②できることを積み重ねる、支えてくれる人が増える、ニーズに合った支援を受けるなど
プラスな要素や環境
上記の①を減らし、②を如何に増やしていくかを継続して取り組むことで、障害となり得ることが減らせたり生きづらさが変わったりする可能性は広がります。
そのマイナスにもプラスにもなり得る環境が私たち支援者です。
支援者次第で、対象となる人の人生は変わると私は考えています。
障害のある方々に対して、「できない」「無理」と決めつけるばかりの支援者が身近にいる環境より、「できる」方法を提案してくれたり、一緒に考えて動いてくれたりする支援者が関わる方が、障害のある方の未来が開ける可能性は広がります。
誰もが、昨日までできていなかったことが、急にできるようになったりする経験を味わったことがあると思います。
それはちょっとしたきっかけだったり、練習の積み重ねだったり、人に教えてもらったり、手伝ってくれる人がいたり。
私たち支援者こそが、本人の希望や思いに繋げていけるよう、きっかけや機会、情報などをしっかり届けることと、プラスな要素や環境を構築しながら、本人と共に伴走する姿勢で関わる支援を担って欲しいと願っています。
【障害のある方の未来の可能性を広げる大きな要素】
- 「できない」「無理」と決めつけない
- 「できる」方法を考える、提案する
- できるよう、きっかけや機会、情報を伝えていく
エンパワメントとは、「力を引き出して開花する」という意味合いの言葉です。
エンパワメントにおける支援は、「あくまでも本人自身が知識や技術をもち、自分自身で問題解決する能力を持つこと」とされています。
- 障害のある方々をエンパワメントするため、まずは支援者が自らをエンパワメントすること。
- 支援する私たちこそが、知識や技術を磨き、支援する方法を日々模索しながら提供し続け、問題解決する能力を持つこと。
支援する力や関わる人をエンパワメントできれば、多様な困りごとを抱える人を支えられ、地域を構築し続けることに繋がり、さらに多様な生きづらさを抱える方々の自立や、支えられる社会の構築へと繋がる可能性が広がると考えています。
その「エンパワメント」を、実践・追求・研究し続ける場所「ラボラトリー」とするために、社名も「エンラボ」と名付けました。
※写真:エンラボカレッジ宮崎